カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

益城のさくら

2018-03-25 09:59:55 | 熊本地震
 益城町のサクラも満開に近くなった。

 ただ花見に訪れる人は極めて少ない。

 震災前は、秋津川沿いの河川公園や木山城址公園など桜の多い場所はお花見で賑わったものだたが。

 

 比較的安全で、通行が可能な道路に面している一角だけ、生い茂っていた雑草が刈り取られて花見が可能になっていた。

 数組が敷物の上で、比較的静かに花見をしていた。

 通常だと、バーベキューの煙やら音楽やら笑い声で一杯の筈なのだが・・・。

 

 木山城址公園は、桜もさることながら白いユキヤナギ・黄色のレンギョウも満開なのだが、こちらは人っ子一人いない。

 

 福島の三春の滝桜を移植して、数年前から花を咲かせている垂れ桜は、どういうわけか先端だけ花を咲かせて他は葉っぱばかりだった。

 

 広場に植えられた桜は、その反対に下の部分が開花して先端の方は蕾すら無い状態である。

 広場のブルーシートは、花見客の敷物ではなくて地面の亀裂から雨が侵入して浸食や崩落することを防止するための覆いである。

 以前被せていたものは劣化したので、新しく張り替えたもののようだ。

 この広場の隅に、紅白の二色が同じ木から花を咲かせる新種の桜があって、例年ソメイヨシノより早く開花していたのだが、今年はやっと蕾が大きく膨らみ始めた状態だった。

 開花時期といい、花の付き方といい、何だか今年の桜はすこし様子が違っている。

 道すがらには、かつて震災前には古い蔵と梅の老木があって、春とは名ばかりの寒い時期に凛と咲く白い花を写真に収めるため訪れたことがある。

 その梅の老木も蔵もろとも、地震の後では姿を消してしまっていた。

 

 ところが今回その時の事を思いながらふと目を向けると新しい蔵が同じ場所に同じ大きさで建てられていた。

 いまどき、物の保管には蔵でなくても、保管目的だけなら機能的にはもっと優れたものがある筈だ。

 多分、持ち主の蔵への強い思い入れがそうさせたのだろう。

 彼方こちらに機能性・耐震性重視の再建が為されていく中で、変わらぬものを求める人もいる。

 ちょっと拍手したくなってしまった。

 「季の狭間ふたつを結ぶ時と風」

 
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2 コメント

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いいところですね (つゆ)
2018-03-25 12:08:42
最初の写真の景色、とてもいいですね。鄙びた感じというか、
あまり整備されていない自然の形を残していて。
変わらぬものを求める人もいる。
同感です。
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こんにちは♪ (しろ猫)
2018-03-25 17:32:13
今日覗いてきたら、若い人のグループが楽しそうに騒いでいました。座れる場所を草刈りしてありましたが、100m程なので窮屈そうでした。
本来はもっと上流の方に広い芝生広場もあるのですが、手入れ不良につき使用できない状況です。さて、本来の花見の姿はいつ戻ってくるのでしょうね。
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