四月五日(月)雨のち曇り。
一日暖かいと思ったら、すぐに寒くなる。今日は「花冷え」の一日。野村先生の句に、
花の雨 けむる 祖国の 淋しさよ
と言うものがある。その句は、私の自宅に飾ってあるが、実は、それは鈴木邦男さんが以前、三一書房から出した「腹々時計と狼」という新書版の本の表紙の裏に、先生が戯れに書いたものを、私が貰ったものだ。私は、そういった先生の、いわゆる「落書き」程度のものも捨てずに取ってある。飲み屋のコースターの裏に書いた俳句や、単行本となった「美は一度限り」の題字のためし書き、などだ。黙っていたら、殆どが事務員に捨てられる運命の物だが、私の蒐集癖のせいで、貴重な遺品となっている物ばかりだ。
事務所にある、不肖・宮嶋こと、宮嶋茂樹さんが撮った膨大な枚数の先生のネガやポジをいずれデーター化しなければならないのだが、素人が片手間にできる作業ではない。業者に頼まなければならないだろうが、見積もりを取るのも恐ろしい。
しかし、他のものは徐々にデーター化している。例えば「経団連事件」の判決文や意見陳述などだ。「燃えよ祖国」のデーター化もあと少しで終わる。頑張らなくては。
夜は、「蜷川政治経済懇親会」という名前だけは真面目な飲み会を、同級生の高杉茂さんが経営する、野毛の「弥平」にて開催した。今回は出席者が多くて楽しい会となった。
終了後は、友人等と、サリーの店に転戦。閉店後にサリーを誘って、再び野毛へ。三軒ほど転戦して、深夜二時過ぎに帰宅。久し振りに日を跨いで飲んでしまった。猛省である。