白雲去来

蜷川正大の日々是口実

法法華経と聞こえる。

2019-06-03 17:12:53 | 日記
五月三十日(木)晴れ。

自宅の近くに、児童遊園地(遊園地と言っても遊具がある訳ではなく、森林公園である)があるので、この時期には、ウグイスの鳴き声が良く聞こえる。中には、夜更かしのウグイスがいて、まだ夜も明けきらぬうちから、その声を聴くことがある。二日酔いの時など、その鳴く音が「法法華経」と聞こえる。

『山頭火の秀句ー果てもない旅から』(上田耕史著・潮文社)の中に山頭火昭和十年の作として「うぐひすうぐひす和尚さん掃いてござる」というものがある。解説によれば、「『うぐひすうぐひす』という同語反復によって、広い境内のどこかに啼いているウグイスの張りのある音色が聞こえるようである。『履いてござる』は、朝の清浄な空気と、掃き清められた広い寺内での和尚さんの動きが、ささいな一挙手、一投足まで目に浮かぶようである」。私は、この句を読んだ時に頭に浮かんだのが、幕末の漢詩人である藤井竹外の「吉野懐古」の漢詩でる。

古陵の松柏 天飈(てんぴょう)に吼ゆ
山寺春を尋ぬれば 春寂寥
眉雪の老僧 時に帚くことを輟(や)め
落花深き処 南朝を説く

吉野を訪ねて、後醍醐天皇の古い御陵の前に来ると、松や柏の木は強い風にうなり声をあげている。山中の如意輪寺(にょいりんじ)あたりに春景色を尋ねてみると、桜の花は散り人影もなく静かでものさびしい。眉毛のまっ白な老僧がしばらく掃くことをやめて、落花の散り敷いたところで南朝の物語をしてくれた。(関西詩吟文化協会)

時を経て、場所は違えども、幕末の如意輪寺の老僧が落花を掃き清めていた時にも、ウグスは鳴いていたのだろうか。夜は、懲りずにサンズン、ヨツヤ程度のカツオを肴に酔狂亭にて月下独酌。

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三々七拍子、桜田君ガンバレェー。

2019-06-03 16:45:41 | 日記
五月二十九日(水)曇り。

五時半に起床。一番早く家を出る上の子供と一緒に朝食。太刀魚の干物、肉団子、豆腐の味噌汁。昼は、レトルトのカレーうどん。夜は、チキンステーキ、ナスと豚肉のオイスターソース炒め、清風楼の焼売。お供は、「黒霧島」。

自民党の、の桜田義孝前五輪相が、少子化問題に関連し「(女性は)子供を最低三人くらい産むようにお願いしてほしい」と発言したことが物議をかもしているようだが、何をそんなに目くじらを立てるのか良く分からん。「産みなさい」と命令した訳ではなく、来場者に「お願いしてほしい」と言ったことがそんなに悪いことなのか。少子高齢化が進む中で、私には、至極当然な発言のように思えてならないのだが。

大体、あの桜田氏が、そんなことを言ったからといって、本当にプレツシャーになったり、傷ついたりする人がいること自体、私には信じられない。そんな人たちは、落語を聞いても、差別だ、人権無視だと騒ぐに違いあるまい。その昔、奥村チヨのヒット曲で「恋の奴隷」と言うものがあった。その歌詞の中に、「悪い時はどうぞぶってね。あなた好みの、あなた好みの女になりたい」。これも女性蔑視か。笑っちゃうね。

また、二重国籍問題で物議をかもした女政治家と、秘書給与詐欺容疑で警視庁に逮捕されたことのある、やはり女政治家が、鬼の首を取ったように、抗議していたが、そんなことしか与党を攻撃する材料がないのかなぁー。飯が不味くなるので、この二人が画面に映ると、必ず画面を替えるようにしている。あっもう一人いた、田舎のスナックのママのような野党の党首が。

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気の毒だなぁー。

2019-06-03 16:15:58 | 日記
五月二十八日(火)曇り後雨。

朝のニュースを見ると、また罪もない幼い子供が犠牲になる通り魔事件が起きた。先日の、保育園児の事故での犠牲と一緒にすることは出来ないが、気の毒でならない。評論家の先生たちは、色々な意見を言っているが、自分が死にたいと思って、人を、それもほとんど無抵抗な、女性や子供を巻添えにする。どう考えたって防ぎようがない。運が悪いと言っては失礼だが、他に言葉が見つからない。「誰でも良かった」というその中に、まず一番最初に、自分自身を入れて貰いたいと思うのは、私だけではあるまい。

まったく今回の事件とは関係がないが、世の中の不条理と言うことを思う時、なぜか私の頭の中には中島みゆきの「世情」という歌がリフレーンする。


1 世の中はいつも 変わっているから
  頑固者だけが 悲しい思いをする 
  変わらないものを 何かにたとえて
  その度 崩れちゃ そいつのせいにする

  シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
  変わらない夢を 流れに求めて
  時の流れを止めて 変わらない夢を
  見たがる者たちと 戦うため


2 世の中はとても 臆病な猫だから
  他愛のない嘘を いつも ついている
  包帯のような 嘘を 見破ることで
  学者は 世間を 見たような気になる

  シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
  変わらない夢を 流れに求めて
  時の流れを止めて 変わらない夢を
  見たがる者たちと 戦うため

  シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
  変わらない夢を 流れに求めて
  時の流れを止めて 変わらない夢を
  見たがる者たちと 戦うため

  シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
  変わらない夢を 流れに求めて
  時の流れを止めて 変わらない夢を
  見たがる者たちと 戦うため

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