白雲去来

蜷川正大の日々是口実

嫌な時代になったものだ。

2019-06-12 11:53:15 | 日記
六月十日(月)雨。

梅の実の熟す頃に降る雨だから、梅雨か。北海道には梅雨が無いと言われているが、この時期に雨が多い時があり、それを「蝦夷梅雨」と言うと、何かの本で読んだことがある。六月や峯に雲置くあらし山、との芭蕉の句がある。夕立が来そうな句だ。

この梅雨が終れば一気に夏か。夏の肌を焦がすような暑さを嬉しく思ったのは幾つぐらいまでだったろうか。横浜には、決してきれいとは言えなかったが、京浜急行に乗れば、富岡、金沢八景、文庫という海水浴場があった。三溪園の裏もまだ埋め立てされる前で、泳いだ記憶がある。しかし、この歳にもなると、夏の暑さがキツイ。海に行こうなどとは全く思わない。クーラーの効いた涼しい部屋で、のんびりと本でも読みながら、冷えたビールをグビッと・・・。理想の夏だ。反対に冬は、暖房の効いた部屋で、外の雪を眺めながら、冷えたビールを飲むのもいい。結局は酒か・・・。酒だけは避けられないのか。

そう言えば、油断のならない時代になったものだ。先日も某宅急便を名乗る会社から「不在なので持ち帰りました、下記のアドレスに連絡して下さい」とのメールが入った。めんどくさいので、翌日事務所に不在通知を取りに行けば、それがない。メールが入った所に電話したら「迷惑メール」であることが分かった。ダウンロードしなくて良かった。その他、「総合消費料金未納分訴訟最終通知」とかいうハガキが届いたり、「屋根の鉄板がめくれています」といって仕事をさせようとする業者が来たり。全く油断がならない。生き馬の目を抜く、嫌な世の中になったものだ。

外は雨。それでなくても憂鬱なのに。こんな日は、酔って斜めになるのが一番いい。ソーメンチャンプル、手羽焼き、アスパラガス炒め、鮭のハラス。美酒佳肴とは行かないが、浪人にはこの程度の酒肴で、終日酔い、曇天に臥す。

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