白雲去来

蜷川正大の日々是口実

戦前は、陸軍記念日で休日だった。

2022-03-17 18:35:49 | 日記

3月10日(木)晴れ。陸軍記念日。

今日は、戦前では陸軍記念日で休日であった。明治三十八年の三月十日、日露戦争の奉天会戦にて日本軍が勝利し、奉天(現在の瀋陽)を占領。そして奉天城に入城した。陸軍と言えば、思い出すのが昭和十九年に公開された、映画『陸軍』である。監督は、木下惠介で、木下が戦中に撮った四本中、最後の作品。

戦時下(第二次世界大戦)に、陸軍省の依頼で製作されたもの。作品の冒頭に「陸軍省後援 情報局國民映画」という表記がある。太平洋戦争の開戦日からほぼ3周年にあたる日に公開された。『朝日新聞』に連載された火野葦平の同題名の小説を原作に、幕末から日清・日露の両戦争を経て満州事変・上海事変に至る六十年あまりを、ある家族の三代にわたる姿を通して描いた作品である。主演は田中絹代。出征して行く息子を追いかけて行く田中絹代のラストシーが忘れられない。

『俳優と戦争と活字と』(濱田研吾著・ちくま文庫)という本がある。60人以上の俳優の戦争体験を活字の記録によって描いた労作である。この本は、俳優の自伝、エッセー、対談や追悼本などから戦争に関するエピソードを集め紹介している。ある意味で歴史書と言えるかもしれない。特に陸軍記念日とは関係がないが、あの日、あの時を知る意味でとても参考になった本だ。

韓国の大統領選挙にて与党候補が敗れ、政権の交代となった。まあお隣さんは誰が大統領になっても、支持率が下がると「反日」に舵を切る。二言目には「謝罪しろ」と言うが、これまで歴代の総理が、どれほど謝罪の意を表しているのか。慰安婦問題だって政権が変わるたびに、これまでの約束を反故にする。どう謝罪すればよいのか教えてほしいものだ。韓国と未来志向の建設的な話が出来ないものだろうか。

 


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