3月1日(火)晴れ。
朝食は、コロッケに目玉焼き、キャベツの千切り添え、豆腐の味噌汁。昼は、魚ニソ(ホモソーセージ)を挟んだトースト一枚。夜は、「モランボン」のキムチスープを使った鶏肉のチゲ。仕上げは、ラーメン。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。
2年前の2020年に「新書大賞」を受賞した本がある。『独ソ戦ー絶滅戦争の惨禍』(大木毅著・岩波新書)。「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。日本人の想像を絶する独ソ戦の惨禍。軍事作戦の進行を追うだけでは、この戦いが顕現させた生き地獄を見過ごすことになるだろう。歴史修正主義の歪曲を正し、現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。(解説より)。当時、書店で平積みになっていたもので、JR保土谷駅に隣接している書店で購入した。やや専門的でもあるが、ロシアの過去を知る上ではとても参考になる。日本人にとって、旧ソ連と言えば、先の大戦において「日ソ不可侵条約」を一方的に破棄して満州に侵攻し、日本人の軍人、軍属約60万人を強制的にシベリアに連行し、筆舌に尽くしがたい労苦を強いた。また、日本の降伏以後に北方領土を侵略するなど、ソ連、ロシアに対する印象は良くない。ウクライナへの侵攻だって、日本人から見れば「またか」という思いがする。またどんな理由があるにせよ現代で、武力をもって他国に侵攻すると言うことが許されるものではない。
この時に、ロシアやウクライナの歴史に触れてみるのも良いことかと思う。また独ソ戦を描いて直木賞候補にもなった『同志少女よ、敵を撃て』は、テレビ東京の豊島晋作キャスターが、ウクライナ情勢が緊迫してきた2月9日に、ニュース番組で「(ロシアの)心の奥底にある部分を理解する助けになる」と同書を紹介したこともあって弾みがついたようだ。(日刊ゲンダイ)。豊島晋作キャスターのロシアによるウクライナ侵攻の解説は、YouTubeで見ることが出来ます。個人的にはとても勉強になりました。