3月16日(水)晴れ。
朝は、どうも食欲がなく、家族が出かけた後、昼近くになってから近所の「ほっともっと」に行って得意の「特のりタル弁当」を買ってきて、一人でぼそぼそと食す。あはれ春風よ、情けあれば伝えてよ、男ありて、今日の昼餉にひとりホカ弁を喰らいて思いにふける、と。佐藤春夫の「秋刀魚の歌」をもじってふふふと笑う。侘しさが伝わってきそうだが、そうでもない。天気は良いし、YouTubeで60年代のソウルミュージック、サムクックやオーティスレデイングの歌など聞きながら食べると、それなりに明るい。夜は、小エビのカレー味の天ぷら、「好」の餃子に焼売、里芋の素揚げ。お供は「伊佐美」。酔狂亭にて独酌。
残念なことに、自宅の近くに美味しい蕎麦屋がない。歩いてすぐの所にあった夫婦でやっていた蕎麦屋は、ご主人の体調が悪く閉店してしまった。驚いたのは、閉店してすぐに解体されて更地になった。営業している時は感じなかったが、更地になると、随分と狭い土地に建っていたんだなぁーと驚いた。お世辞にも美味しいとは言えなかったが、近かったので小腹が空いたときには便利だった。そのほか、車で5分くらい所にある蕎麦屋は、蕎麦はまあまあなのだが、「蕎麦前」の肴がイマイチ。駅の近くにある蕎麦屋は、私が知っている蕎麦屋の中でワーストである。駅蕎麦よりも不味い蕎麦屋があるものと、ある意味で感心した。ああ美味い蕎麦が食べたい。ロシアの蛮行を罵っても何もできないし、飲むしかないか。