六月八日(火)曇り。
午前中に「大吼」の最終校正を終えて、大行社の本部に向う。「大吼」の打合せや、諸々の会議を三時まで。事務所に寄ってから帰宅。
鎌倉は、小町通りにある、和紙の専門店「社頭」の菊岡ノンコさんから、頼んでおいた私専用の便箋が届いていた。以前、何かの折に頂いたものだが、生来の悪筆である私でさえ、とても書きやすい和紙の便箋である。ノンコさんいわく、「最近はこうした和紙の職人が少なくなった」とのこと。大事に使わせて頂きます。
そのノンコさんのご尊父は、詩人であり、小説家でもある菊岡久利先生である。昨年は、菊岡先生の生誕百年を記念して生まれ故郷の青森近代文学館において「菊岡久利生誕百年」の特別展が開催された。その折に、ノンコさんが講演したものや、菊岡先生に関する資料を、ノンコさんのご好意で「大吼」に掲載させて頂く。
ちなみに菊岡久利先生の名は、師であった横光利一から、菊池寛、岡鬼太郎、久米正夫、横光利一の名前から一字ずつとって名づけられたそうだ。
夜は、炉端焼きのお店「花笠」にて、蜷川政経懇を開催。清水常二氏を偲ぶ会のようになった。後輩と、関内へ転戦。仕上げはサリーの店へ。しかし調子が出て、野毛の「ヒロミの店」へサリーたちと繰り出し、一時近くまで飲んでしまった。