3月23日に引き続き、来る4月1日にもダイヤ改正が行われる。
今回は福岡地区以外がメインであり、TGWさんからも情報をいただいたが、飯塚を通らない福岡~田川特急の新設なども行われる。
・香椎ローカル「2番」(古賀駅~青柳~西鉄香椎)の廃止など
今年3月末までに古賀市内の路線バスを廃止したいという西鉄の意向表明を受け、古賀市では、バスの利用状況調査や住民の意見聴取などを行ってきた。
しかし結局、4月以降も補助金を入れて当面存続させ、一部を除き廃止は行われないことが先日決まっていた。
「一部を除き」の「一部」というのが、古賀市域を出て新宮町~福岡市東区まで運行する「2番」である。
この「2番」は、かつての「22番 こもの線」を祖先に持つ由緒正しい路線だった。
個人的にも非常に好きな路線であり、このブログでも幾度となく取り上げてきたのだが、今回ついに廃止である。
実際には現時点での運行本数も非常に少なく、実質的に廃止されているような状態だったことから、21世紀のはじめまで存在し続けたことに対してむしろ敬意を表するべきなのかもしれない。
ただ、朝の通勤時間帯に3号線で「2番」の古賀駅行きとすれ違うことがたまにあるのだが、お客さんがゼロということはなく、いつも2~4人乗っていたので、実際に利用されていた方にとっては気の毒な話である。
この路線のみが通る区間のバス停は廃止となってしまう。
「太閤水」「青柳町構口跡」など、かつて取り上げた趣のある名前や、1週間に1本だけしかバスがこない「青柳四ツ角」も消えてしまう。
旧街道を通るこの路線には、採算性だけでは割り切れない「文化財的価値」もあったと思えるだけに非常に残念である。
一方、春からも存続する古賀市内のみを走る路線(「131番」「132番」など)については、「無番 古賀駅東口~グリーンパーク古賀線」が、新たに開業するJR「ししぶ駅」に立ち寄ることになる以外は大きな変更はないもようである。
路線再編や乗り場再配置など、利用者を増やすための見直しがないまま存続させても、状況はあまり変わらないのではないだろうか。
古賀市に寄せられた住民の意見の中には頷けるものもあり、補助金(=税金)を使って存続させるのならば、もっと行政側が主体となった働きかけも必要と思われる。
ちなみに今回の「2番」廃止により東区の産業大学南口~香椎間にはバス路線がなくなってしまうようだ。
余計な心配かもしれないが、何らかの免許維持路線は必要なかったのだろうか…?。
・西鉄宮地岳線代替バスの一部廃止
西鉄宮地岳線部分廃止(西鉄新宮~津屋崎間)に伴い開設された代替路線のうち、旧西鉄福間駅周辺地区の救済を目的としていた「1-3番」(西福間三丁目~JR福間駅~光陽台六丁目)が廃止となる。
わずか2年間という短命であった。
道路幅員の問題からか、かなり遠回りをして福津市中心部に出るルート設定であり、鉄道廃止以前と同等の利便性維持にはほど遠い路線だったので、廃止も致し方ないのかもしれない。
一方で、代替路線のメインである「5番」のほうは、「半年後や一年後には、半分以下に減ってしまう可能性もかなりありそう」と書いていたのだが、今回はJR古賀駅乗り入れがなくなるのみで、本数の変更はないようだ。
いずれにせよ、「代替バス」というものは、運行開始からあまり時間が経たずに廃止になったり大幅に減らされてしまうことがよくあるので、このへんは注意が必要である。
・水巻町内の西鉄路線廃止
水巻町内を走る西鉄路線バス「63番」「64番」が廃止となり、町内のバス輸送は北九州市営バスに移管される。
八幡西区~直鞍・中遠地区を結ぶ「60番台」のバスは個人的にはとても好きだったのだが、ここ数年の間にみるみるうちに衰退してしまった。
今回の廃止は、単に水巻町内から西鉄バス路線がなくなる、ということにとどまらず、北九州~筑豊間の西鉄バス路線のネットワーク崩壊がさらに進行することを意味していると言えそうだ。
・太宰府市コミュニティバス「まほろば号」に新路線開設
太宰府市役所と梅ケ丘、高雄地区を結ぶ「7番」が新設される。
「まほろば号」の中では、西鉄都府楼前駅を起点としない珍しいパターンである。
自治体のコミュニティバスには、運行開始以来ほとんどダイヤやルートに手を付けないというケースも多いが、「まほろば号」については、常に進化を続けている感じである。
(つづくかも)
今回は福岡地区以外がメインであり、TGWさんからも情報をいただいたが、飯塚を通らない福岡~田川特急の新設なども行われる。
・香椎ローカル「2番」(古賀駅~青柳~西鉄香椎)の廃止など
今年3月末までに古賀市内の路線バスを廃止したいという西鉄の意向表明を受け、古賀市では、バスの利用状況調査や住民の意見聴取などを行ってきた。
しかし結局、4月以降も補助金を入れて当面存続させ、一部を除き廃止は行われないことが先日決まっていた。
「一部を除き」の「一部」というのが、古賀市域を出て新宮町~福岡市東区まで運行する「2番」である。
この「2番」は、かつての「22番 こもの線」を祖先に持つ由緒正しい路線だった。
個人的にも非常に好きな路線であり、このブログでも幾度となく取り上げてきたのだが、今回ついに廃止である。
実際には現時点での運行本数も非常に少なく、実質的に廃止されているような状態だったことから、21世紀のはじめまで存在し続けたことに対してむしろ敬意を表するべきなのかもしれない。
ただ、朝の通勤時間帯に3号線で「2番」の古賀駅行きとすれ違うことがたまにあるのだが、お客さんがゼロということはなく、いつも2~4人乗っていたので、実際に利用されていた方にとっては気の毒な話である。
この路線のみが通る区間のバス停は廃止となってしまう。
「太閤水」「青柳町構口跡」など、かつて取り上げた趣のある名前や、1週間に1本だけしかバスがこない「青柳四ツ角」も消えてしまう。
旧街道を通るこの路線には、採算性だけでは割り切れない「文化財的価値」もあったと思えるだけに非常に残念である。
一方、春からも存続する古賀市内のみを走る路線(「131番」「132番」など)については、「無番 古賀駅東口~グリーンパーク古賀線」が、新たに開業するJR「ししぶ駅」に立ち寄ることになる以外は大きな変更はないもようである。
路線再編や乗り場再配置など、利用者を増やすための見直しがないまま存続させても、状況はあまり変わらないのではないだろうか。
古賀市に寄せられた住民の意見の中には頷けるものもあり、補助金(=税金)を使って存続させるのならば、もっと行政側が主体となった働きかけも必要と思われる。
ちなみに今回の「2番」廃止により東区の産業大学南口~香椎間にはバス路線がなくなってしまうようだ。
余計な心配かもしれないが、何らかの免許維持路線は必要なかったのだろうか…?。
・西鉄宮地岳線代替バスの一部廃止
西鉄宮地岳線部分廃止(西鉄新宮~津屋崎間)に伴い開設された代替路線のうち、旧西鉄福間駅周辺地区の救済を目的としていた「1-3番」(西福間三丁目~JR福間駅~光陽台六丁目)が廃止となる。
わずか2年間という短命であった。
道路幅員の問題からか、かなり遠回りをして福津市中心部に出るルート設定であり、鉄道廃止以前と同等の利便性維持にはほど遠い路線だったので、廃止も致し方ないのかもしれない。
一方で、代替路線のメインである「5番」のほうは、「半年後や一年後には、半分以下に減ってしまう可能性もかなりありそう」と書いていたのだが、今回はJR古賀駅乗り入れがなくなるのみで、本数の変更はないようだ。
いずれにせよ、「代替バス」というものは、運行開始からあまり時間が経たずに廃止になったり大幅に減らされてしまうことがよくあるので、このへんは注意が必要である。
・水巻町内の西鉄路線廃止
水巻町内を走る西鉄路線バス「63番」「64番」が廃止となり、町内のバス輸送は北九州市営バスに移管される。
八幡西区~直鞍・中遠地区を結ぶ「60番台」のバスは個人的にはとても好きだったのだが、ここ数年の間にみるみるうちに衰退してしまった。
今回の廃止は、単に水巻町内から西鉄バス路線がなくなる、ということにとどまらず、北九州~筑豊間の西鉄バス路線のネットワーク崩壊がさらに進行することを意味していると言えそうだ。
・太宰府市コミュニティバス「まほろば号」に新路線開設
太宰府市役所と梅ケ丘、高雄地区を結ぶ「7番」が新設される。
「まほろば号」の中では、西鉄都府楼前駅を起点としない珍しいパターンである。
自治体のコミュニティバスには、運行開始以来ほとんどダイヤやルートに手を付けないというケースも多いが、「まほろば号」については、常に進化を続けている感じである。
(つづくかも)