(つづき)
地下鉄七隈線の延伸区間、天神南~博多間に建設中の新駅の名称が「櫛田神社前」に決定しました。
ちなみに、七隈線の「博多」も一応“仮称”という扱いでしたが、こちらは「博多西」とかにはならず、そのまま「博多」に。
過去の記事で、
“天神南と博多の間の新駅、どんな名前になるでしょうか。
「キャナルシティ」は特定施設の宣伝になってしまうからダメ?
キャナルの所在地は「住吉一丁目」だが、この付近が「住吉」という感じはあまりしない、
交差点の名前の「祇園町西」はかなり中途半端な感じ、
「櫛田神社前」は博多っぽすぎる?
「南新地」は教育的観点から難しい?
…などと考えていくと「渕上前」が個人的には一番しっくりきます(笑)”
と書いていましたが、「渕上前」にはならず(笑)。
位置的には「キャナルシティ博多前」なのだが、やはり公共性という観点からは厳しかったのでしょうか。
西鉄バスの福岡都心部の100円運賃は7月から150円に値上げとなっている。
天神~博多間の地下鉄運賃210円よりはまだ安いが、優位性がかなり低下する感は否めず。
天神と博多の間に立地する「キャナルシティ博多」とともに、西鉄の「100円バス」も、福岡市中心部の回遊性向上に大きな役割を果たしたことは間違いないと思う。
「櫛田神社前」駅が開業したら、「100円循環バス」の生き残りである「キャナルシティラインバス」の存続も危うそうであり、天神~キャナル~博多駅間を運行する他の路線にも大きな影響が出そうである。
今からちょうど22年前、福岡市都心部に100円運賃エリアが設定された際のニュースリリースを再掲します。
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平成11年5月24日
福岡都心部で試行的に乗合バス運賃100円エリア設定
西日本鉄道(株)では、平成11年7月1日(木)から、西鉄福岡駅とJR博多駅の間の福博都心エリア内の乗合バス運賃を試行的に100円にいたします。
福岡都心部は相次ぐ大型商業施設等の開業と高速道路をはじめとする高速交通ネットワークの整備等により、来街者数は年々増加し、平成9年の買い物レジャー目的の来街者数は1日平均で約18万人、さらに各集客施設を回遊するお客様は1日のべ約35万人にものぼっています(福岡大学経済学部斉藤研究室・(株)西鉄エージェンシー調査)。
特に西鉄福岡駅とJR博多駅を結ぶ福博都心エリア内には、百貨店や天神ソラリア、アクロス福岡、博多リバレイン、キャナルシティ博多、ホテルなどの商業・文化施設が集中し、施設間を回遊する人の数は年々増大しています。
今回、これらの施設を網羅したエリア内の乗合バス運賃を100円に設定することで、バス利用の促進と都心部における回遊性の向上を図ってまいります。
また、回遊性をより高めるため、乗合バス運賃100円エリアの設定にあわせて、エリア内の主要集客施設を結ぶ「100円循環バス」を新設いたします。
エリア内を5分間隔で運行するとともに、バスの方向幕や停留所等の表示についても、地理に不案内なお客様やマイカーでお越しのお客様も気軽にご利用できるような、わかりやすく便利なバスをつくっていきたいと考えています。
運賃が100円のバスは全国でもいくつか事例がありますが、福博都心エリアのような輸送需要の大きい都心部内の乗合バス運賃を一律100円とする事例は初めてです。
詳細は下記のとおりです。
記
乗合バス運賃100円エリア設定について
試行予定期間
平成11年7月1日(木)~平成12年3月31日(金)
適用地域
西鉄福岡駅~JR博多駅間の福博都心エリア…渡辺通り・昭和通り・大博通り・住吉通りに囲まれたエリア(規模 約1.5㎞四方)
内容
適用地域内でのバス運賃を一律100円(小人・割引運賃は50円)とし、お客様が気軽にご利用いただける環境をつくりバス利用者増を図ります。
なお、適用地域外についてはこれまで通りの運賃とします。
対象
現金、バスカード、よかネットカードのお客様 ※定期運賃については従来通りです。
期待される効果
(1) 近距離バス運賃の割高感解消によるバス利用の拡大
(2) 公共交通機関の利用を促進することにより、慢性的な交通渋滞の緩和や交通事故、違法駐車の減少
(3) マイカーを100円バスエリア付近に駐車し、バスで移動する「パークアンドバスライド」の促進
運航路線数
合計64路線 3番 脇山線、80、85番 福博循環、300番 シーサイドももち線など
100円循環バス運行計画について
運行開始
平成11年7月1日(木)予定
運行区間
JR博多駅~キャナルシティ博多~天神~博多リバレイン~JR博多駅(営業キロ:5.4キロ 1周30分程度)
運行時間
天神 (月~金)8:00~20:00 (土日祝)9:30~18:30
博多駅(月~金)7:45~19:45 (土日祝)9:15~18:15
運行本数
内回り、外回りそれぞれ下記のとおり(5分間隔で運行)
(月~金)150本 (土日祝) 111本
その他
(1) 地理に不案内なお客様にも安心してご利用いただけるよう、行先表示やバス車体に循環バスであることを明示します。
(2) ルート上のバス停留所にも分かりやすい表示を施します。
(3) 女性バス運転士を重点的に配置します。
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ちなみに、地下鉄七隈線開業時の西鉄バス側のニュースリリースはこちらの記事を参照。
(つづく)
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