スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

はなさかじいさん&定理九系の成立条件

2006-04-14 22:22:22 | 歌・小説
 一昨日のまんが日本昔話ではなさかじいさん(はなさかじじい)が放映されました。登場した犬は歌と同様にポチという名だったようですが,かつて20年近く前に放映されたときはシロという名でした。でもシロという名であったのにはそれなりの理由があります。犬の名前としてポピュラーなポチにははっきりとした語源があって,これはフランス語でかわいいや小さいを意味するプティットあるいはプチ。なので日本で犬にポチと名付けられるようになったのは明治以降なのです。しかしはなさかじいさんは最終的に殿様から褒美をもらうわけで,時代設定は少なくとも江戸時代以前。だから犬の名前は厳密に考えるなら少なくともポチではあり得ないのです。これは昔話でしかもファンタジーに属するので,こんなことをいうのはナンセンスではありますが。
 明日から競輪は西武園記念。決勝は18日です。また明日は中山グランドジャンプがあります。障害競走なので確たる予想はできませんが,外国馬で強力なのはオーストラリアのカラジ。日本側の最強馬はテイエムドラゴンということになります。

 定理九系が個物の観念の原因はそれとは別の個物の観念であるという定理九から導かれるためには,ある観念の対象の中に起こることの観念の原因は,その対象の観念であるということが前提されていなければなりません。つまり,ある知性の中にAの観念があるなら,Aの観念の対象の中に起こることの観念の原因はAの観念であるということです。そうでなければ定理九と定理九系の辻褄が合わなくなるからです。つまり,定理九系の命題には,一切の因果関係が含まれていないようにみえるのですが,もしもこれが定理九からの帰結ならば,実際にはこの因果関係が含まれていると理解しなければならないのです。
コメント
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