スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

Bブロック&第二部定理九系との関係

2007-09-16 19:59:58 | NOAH
 リーグ戦のBブロックの方は森嶋選手が参加。アメリカのROHのチャンピオンでもある森嶋選手は頻繁に遠征がありまして,このシリーズも途中でアメリカにいっていた関係で,9日の日本武道館大会までリーグ戦が残っていて,Aブロックの優勝決定戦の直後の試合で秋山選手と対戦しました。ただ,ここまで,秋山選手が6点,森嶋選手が5点でしたので,勝った方が挑戦者決定戦に進出という状況で,そういう意味では事実上はBブロックの優勝決定戦でした。
 森嶋選手の最大の得意技といえばバックドロップ。この日も場外で鉄柵越えのバックドロップを放っていました。ただ,これはこの日の試合中であったかどうか僕には定かではありませんが,どうも腰を痛めてしまったようで,普段のきれはなかったようです。もちろん相手が強敵の秋山選手ということもありますが,いつもは一発で確実に仕留めているのに,この日は何発打ってもスリーカウントを奪うには至りませんでした。
 それでも身体の大きさ,そして年齢面での体力の差を生かし,最後は激しい打ち合いからラリアットをヒットさせ,森嶋選手の勝利。森嶋選手が秋山選手からスリーカウントを奪ったのはこれが初めて。秋山選手も完敗だったと認めている内容で,森嶋選手にとってはひとつ壁を超えたといえるのではないかと思います。これでこちらのブロックは森嶋選手が優勝。丸藤選手との挑戦者決定戦に進出しました。

 明日はオールスター競輪の決勝です。4人の北日本は山崎-佐藤-伏見-菊地と並ぶそうです。関東単騎の飯嶋このラインのが番手で競り。もうひとつが新田-鈴木-遠沢の南関東で,西日本ひとりとなった豊田は単騎。予断は許しませんが,北日本勢が有力でしょう。

 実はこの認識論的視点というのは,僕が『エチカ』の中ではなはだ疑問に思っている第二部定理九系に関する僕の理解と関連していると思っています。
 僕は第二部定理九系が,スピノザがそこで証明しているように第二部定理九から直接的に帰結するとは考えません。なぜなら,ある事物の中に生じることの原因はその事物であるということは,あらかじめ前提できる事柄であるとは考えないからです。このことはちょうど,全体と部分との関係において,ある全体の一部を構成している部分の原因が,その全体であるということについてはそれを前提することができないという点に対応します。
 しかし,第二部定理七あるいはその備考に従う限り,ある事物の中に生じることの観念は,その事物の観念を有する限りでの神のうちにあるといえます。これは逆に考えれば明らかで,ある事物をX,その中に生じることをYと考えた場合には,もしもXがなければYは生じえませんから,Yの観念はXの観念のうちに含まれていなければならないからです。
 そこで,ある事物をひとつの全体,そしてその事物の中に生じることをその全体の一部を構成する部分であると考えれば,全体と部分との関係は,定理九系で示されているこの関係と,いわば相似した関係にあるといえると思います。よって,ある事物の中に起こることの観念がその事物の観念を有する限りでの神のうちにあるように,ある部分の観念というのはそれが一部を構成している全体の観念を有する限りで神のうちにあるということになると思うのです。また,ある事物の中に生じることが,その事物がなければ生じ得ないように,部分というのは,それが部分を構成している全体がなければ,あることができないということになるとも思います。

 昨日はすべて,今日はオールスターの紹介以外は予定稿でした。明日はそうもいかないのでどうなりますか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする