スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

妙手⑯&K伯母の症状

2011-07-17 18:44:02 | ポカと妙手etc
 第10期竜王戦1組1回戦より。横歩取り△3三角戦法から3五で銀交換が行われたところ。
                         
 放置しておくと▲5二銀が痛打。普通は△3四歩でしょうがそれでは面白くないとみて△7五飛と浮いたのが妙手。▲5二銀はありますが,△同玉▲3ニ飛成のときに△5五飛と角を取れる仕組み。これを避けるのに先に▲7三角成とすると今度は△3五飛と飛車の方を取られます。
 どちらも先手が困るので▲6六銀と打ち,△7四飛とまた引かせてから▲7三角成としましたがそこで△同飛と取っておくのがまた好手。▲5二銀△同玉▲3ニ飛成で先手の狙いは実現したものの,△7一飛(第2図)と引いて受け止めた格好になりました。
                         
 ここで▲6二金もありそうですが実戦は銀を働かすべく▲5五銀。ただしこれには△1四角と打ち,後手が3筋で無理やりに金を入手し第3図のように龍を捕獲。
                         
 ここで▲7ニ銀の返し技こそありましたが,この飛車交換は後手の方が得。これ以下も激しい攻め合いが続きましたが,最後は後手の勝ちに終っています。

 実をいいますと,K伯母というのは僕などからみましても人間的にやや難しいところがあります。単純化していいますと,大きな事柄であれ些細な事柄であれ,物事が自分の思う通りに進捗しませんと嫌気をさすというか,腹を立てたり拗ねたりするようなところがあるのです。こういう性格が災いして,他人と衝突してしまうということもそれまでにしばしばありました。夫の埋葬に関して一悶着が起きてしまったことの一因にも,こうしたK伯母自身の性格があったということも確かなことだと思います。そしてこうした性格ですから,他人の意見を聞き入れるということもあまり好みではありません。病院に行くようにというH伯母の進言をK伯母が聞き入れなかったのは,K伯母をよく知っている僕には何となく理解できることでした。
 一方,H伯母の方ですが,この人もⅡ型糖尿病です。網膜症も発症しまして,実は父が死んだときにその手術のために入院中。このため,通夜と葬式には出席できませんでした。ただこの人は夫も健在ですし,娘がひとりいて,孫もいますから,とくに僕たちが健康に関して心配しなければいけないような状況ではありません。しかし,膝が悪いために出歩くことには困難が伴います。このときは夫と一緒にK伯母を訪ねたようですが,そうもしばしば訪ねていくということはできません。それで今度は父が横行結腸癌であることを医師から告げられたときに同席していた父の長兄,H伯母やK伯母からみますと弟になりますが,この人に白羽の矢が立ち,ここではY伯父といっておきますが,このY伯父がK伯母の様子をちょくちょく見に行くようになったようです。
 この時点でH伯母から聞かされたK伯母の状況ですが,K伯母がとくに訴えていたというのは腰の痛みであるとのこと。そしてあまりものを食べられるような状況ではないため,かなり痩せてきているということ,そしてもうひとつ,K伯母に痴呆のような症状が窺えるということでした。
 実は痴呆に関しては,僕はもしかしたらそうではないかと思っていたふしがありました。というのは,寺との関係はK伯母が担っていましたから,父の一周忌のことで,何度か連絡を取っていたのです。基本的にそれは母の役目だったのですが,母から聞かされるK伯母とのやり取りに,どう考えても不自然なところがあると僕には思えていたからです。
コメント
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