スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

神奈川新聞社賞ローレル賞&姿

2017-11-08 19:41:20 | 地方競馬
 北海道から3頭が遠征してきた昨晩の第17回ローレル賞
                                     
 外からストロングハートがインに切れ込みつつ上昇していきましたがこれを制したのがポッドジゼルでこちらの逃げに。ストロングハートは前半はやや折り合いを欠くような形で2番手に控えました。この後ろをゴールドパテックとカシノランサムが並んで追走。ピースフルジョイが単独で5番手。6番手にはグラヴィオーラとシェーンリート。さらにクレイジーアクセルが単独で続きその後ろにハタノサンドリヨンとサウスグローリー。あとの4頭はここまでの馬群から離されました。前半の800mは50秒2のハイペース。
 3コーナーを回るとポッドジゼルとストロングハートはほぼ並んだ状態に。直線に入ってストロングハートがポッドジゼルを抜いて先頭に出ましたが,これをマークしていたゴールドパテックがさらに追い抜くとそのまま抜け出して優勝。内を回って一杯になったポッドジゼルを捌いたハタノサンドリヨンがフィニッシュ直前でストロングハートを内から捕えて1馬身差の2着。ストロングハートはアタマ差の3着。コーナーで勢いよく追い上げてきたものの直線の入口で大きく外に膨れてしまったクレイジーアクセルが直線ではまたよく伸びて4分の3馬身差の4着まで迫りました。
 優勝したゴールドパテックはこれが4勝目で南関東重賞初制覇。ここは北海道からの遠征馬が能力的には上位であろうと思っていましたが,距離適性や川崎競馬場特有の左回りの急カーブが4回ある点など,不安材料も抱えていたので,それが露見した場合には前走で牡馬相手の南関東重賞を入着したこの馬にも勝つチャンスはあるだろうとみていました。ここはコース経験の利で上回ったという可能性もあり,内回りとはいえ大井に舞台が変わる東京2歳優駿牝馬で再戦ということになれば,また違った結果になるということもあり得るでしょう。能力関係の把握はこのレースだけでは決めつけておかない方がよいのではないかと思います。父はゴールドアリュール
 騎乗した川崎の瀧川寿希也騎手はデビューから4年7か月で南関東重賞初勝利。管理している川崎の岩本洋調教師は24年ぶりの南関東重賞2勝目でローレル賞は初勝利。

 ウェルテルが美しいと感じている多くのものを並べ立てた後で万物の父という代名詞をDeusに充てているのは,神がそうしたすべてのものの創造者でもあることを是認しているからです。そしてそういう万物の父である神が,全能者という代名詞も同時に充てられ,それが自身の姿に似せて人間を創造したという意味のことをウェルテルはいっているのです。いい換えれば神の姿は人間の姿に似ているのだとウェルテルは思っているわけです。こうしたことから類推すれば,ウェルテルは神の身体corpusが人間の身体に似ていると思っていると解してよいでしょう。実際にウェルテルが並び立てている美しいものは物質的なものですし,姿というのも普通は物質的な意味合いでいわれるのであり,精神的な意味合いでいわれるのではありません。だからウェルテルは,人間の精神mens humanaは神の精神に似せられていると思っているのでなく,人間の身体が神の身体に似せられていると思っていると僕は解します。ウェルテルの記述には精神的な事柄が含まれていないので,神の精神と人間の精神の関係をウェルテルがどう把握しているか分かりませんが,ここから理解できるのは,少なくとも神は身体を有するということ,精神も有するかもしれないけれどもそれだけではなく身体については確実に有すると思っているということです。
 これはスピノザの哲学の考え方に大きく反します。スピノザの哲学ではこの意味では神は身体を有しません。少なくとも人間の身体に似ているような身体を有さないということは確実です。
 第二部定義一から分かるように,物体corpusというのは延長の属性Extensionis attributumの様態modumです。人間の身体は物体のひとつですから,これも延長の属性の様態です。したがって,神が人間の身体に似た身体を有すると主張するのは,神が延長の様態であると主張するのと同じことです。ところが第一部定義六から明白なように,神は様態でなく実体substantiamです。なので身体を延長の様態とは違った意味で解さない限り,神は身体を有しません。しかし違った意味で解するなら,神の身体と人間の身体との間には本物の犬と星座の犬ほどの差異がある筈です。つまり神は身体を有さないというべきなのです。
コメント
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