第14回フジノウェーブ記念。マムティキングが感冒で競走除外となって14頭。
好発はギシギシ。周回コースに入るあたりで2馬身くらいのリードになりましたが,外からクルセイズスピリツが半馬身差くらいまで追ってきての2番手に。3番手にはアヴァンティストとブンロート。5番手にギャルダル。6番手にティアラフォーカスとプライルード。8番手のグットクレンジングまで一団。1馬身半差でルーチェドーロ。2馬身差でデュードヴァン。11番手にソッサスブレイ。12番手にアポロビビ。2馬身差の最後尾をオンザロックスとワールドリングが併走。最初の600mは36秒4のミドルペース。
直線の入口ではギシギシ,クルセイズスピリツ,ブンロート,ギャルダルの4頭が雁行。直線に入るとクルセイズスピリツとブンロートは脱落し,雁行の後ろで内を回っていたアヴァンティストがそのままギシギシの内から伸びてきて3頭の競り合い。この競り合いからギシギシは脱落。アヴァンティストとギャルダルは馬体を離して最後まで競り合いになりましたが,先んじていたギャルダルが粘って優勝。アヴァンティストがアタマ差で2着。ギシギシが4分の3馬身差で3着。
優勝したギャルダルは南関東重賞初制覇。3歳のときに東京ダービーで2着になった馬で,昨年の春にA2とオープンを連勝。3戦挟んで今年に入るとオープンを連勝していました。この4勝はいずれも1600mでのもの。このレースは実績上位の馬は1200mがベストという馬が多かったので,1400mで,スピード能力が上回るのか距離適性が上回るのかという争いに。スローペースにはなったものの,もう少し長い距離の方がよいギャルダルの優勝となりました。とはいえこの馬はスプリント戦には出走していませんから,もしかしたら1200mでもよい競馬をする馬なのかもしれません。父はホッコータルマエ。母の父はネオユニヴァース。祖母の3つ上の半兄がメイショウボーラー。馬名表記はRgyal Darとなっていて,チベット語のようです。
騎乗した船橋の澤田龍哉騎手は2014年の東京プリンセス賞以来の南関東重賞2勝目。管理している船橋の川島正一調教師は南関東重賞27勝目。フジノウェーブ記念は初勝利。
本性essentiaは力potentiaとしてみられた場合は,知性intellectusによっては実在性realitasないしは完全性perfectioとして把握されます。そして事物が存在し得るということはその事物の力です。他面からいえば,存在するあるいは存在し得る事物は,それがどのような事物であるにしても,何らかの実在性を有しているのであって,それは力を有しているというのと同じです。そしてこのために,事物の本性というのは,二様の仕方で理解される必要があります。スピノザは第五部定理二九備考で,事物は二様の仕方で現実的なものとして考えられるといっていて,これは事物の現実的な存在existentiaが二様の仕方で概念されるといっているのと同じです。しかるに事物の本性はその事物の存在を鼎立するがゆえに力とみなされるのですから,事物の存在が二様の仕方で概念されるのと同じように,その事物の本性も二様の仕方で考えられるのでなければなりません。二様の仕方というのはこの備考Scholiumの中でいわれている通りであって,ひとつは事物が一定の時間そして一定の空間において概念される場合で,もうひとつが神Deusの中に含まれていると概念される場合です。
このとき,後者の場合は,知性が事物を永遠の相species aeternitatisの下に概念するconcipere場合のことをいいます。したがって,前者の場合についてはスピノザは何もいっていませんが,事物が持続するdurareものとして概念される場合のことであると解するべきでしょう。ですから事物の本性というのは,それが永遠の相の下に考えられる場合と,持続するものとして考えられる場合の,二様の仕方があると解するのが適切であると考えられます。
ここでひとつ注意しておかなければならないのは,この備考ではスピノザは事物が,現実として考えられる場合のことを説明しているという点です。現実的に存在する事物の本性は,とくに現実的本性actualis essentiaといわれます。したがって,ここでいわれている永遠の相の下に考えられる本性も,また持続するものとして考えられる本性も,同じように現実的本性であると理解されなければなりません。つまりスピノザは,持続するものの現実的本性は,単に持続するものとして考えられるわけではなく,永遠の相の下に考えられることもあるといっているのです。
好発はギシギシ。周回コースに入るあたりで2馬身くらいのリードになりましたが,外からクルセイズスピリツが半馬身差くらいまで追ってきての2番手に。3番手にはアヴァンティストとブンロート。5番手にギャルダル。6番手にティアラフォーカスとプライルード。8番手のグットクレンジングまで一団。1馬身半差でルーチェドーロ。2馬身差でデュードヴァン。11番手にソッサスブレイ。12番手にアポロビビ。2馬身差の最後尾をオンザロックスとワールドリングが併走。最初の600mは36秒4のミドルペース。
直線の入口ではギシギシ,クルセイズスピリツ,ブンロート,ギャルダルの4頭が雁行。直線に入るとクルセイズスピリツとブンロートは脱落し,雁行の後ろで内を回っていたアヴァンティストがそのままギシギシの内から伸びてきて3頭の競り合い。この競り合いからギシギシは脱落。アヴァンティストとギャルダルは馬体を離して最後まで競り合いになりましたが,先んじていたギャルダルが粘って優勝。アヴァンティストがアタマ差で2着。ギシギシが4分の3馬身差で3着。
優勝したギャルダルは南関東重賞初制覇。3歳のときに東京ダービーで2着になった馬で,昨年の春にA2とオープンを連勝。3戦挟んで今年に入るとオープンを連勝していました。この4勝はいずれも1600mでのもの。このレースは実績上位の馬は1200mがベストという馬が多かったので,1400mで,スピード能力が上回るのか距離適性が上回るのかという争いに。スローペースにはなったものの,もう少し長い距離の方がよいギャルダルの優勝となりました。とはいえこの馬はスプリント戦には出走していませんから,もしかしたら1200mでもよい競馬をする馬なのかもしれません。父はホッコータルマエ。母の父はネオユニヴァース。祖母の3つ上の半兄がメイショウボーラー。馬名表記はRgyal Darとなっていて,チベット語のようです。
騎乗した船橋の澤田龍哉騎手は2014年の東京プリンセス賞以来の南関東重賞2勝目。管理している船橋の川島正一調教師は南関東重賞27勝目。フジノウェーブ記念は初勝利。
本性essentiaは力potentiaとしてみられた場合は,知性intellectusによっては実在性realitasないしは完全性perfectioとして把握されます。そして事物が存在し得るということはその事物の力です。他面からいえば,存在するあるいは存在し得る事物は,それがどのような事物であるにしても,何らかの実在性を有しているのであって,それは力を有しているというのと同じです。そしてこのために,事物の本性というのは,二様の仕方で理解される必要があります。スピノザは第五部定理二九備考で,事物は二様の仕方で現実的なものとして考えられるといっていて,これは事物の現実的な存在existentiaが二様の仕方で概念されるといっているのと同じです。しかるに事物の本性はその事物の存在を鼎立するがゆえに力とみなされるのですから,事物の存在が二様の仕方で概念されるのと同じように,その事物の本性も二様の仕方で考えられるのでなければなりません。二様の仕方というのはこの備考Scholiumの中でいわれている通りであって,ひとつは事物が一定の時間そして一定の空間において概念される場合で,もうひとつが神Deusの中に含まれていると概念される場合です。
このとき,後者の場合は,知性が事物を永遠の相species aeternitatisの下に概念するconcipere場合のことをいいます。したがって,前者の場合についてはスピノザは何もいっていませんが,事物が持続するdurareものとして概念される場合のことであると解するべきでしょう。ですから事物の本性というのは,それが永遠の相の下に考えられる場合と,持続するものとして考えられる場合の,二様の仕方があると解するのが適切であると考えられます。
ここでひとつ注意しておかなければならないのは,この備考ではスピノザは事物が,現実として考えられる場合のことを説明しているという点です。現実的に存在する事物の本性は,とくに現実的本性actualis essentiaといわれます。したがって,ここでいわれている永遠の相の下に考えられる本性も,また持続するものとして考えられる本性も,同じように現実的本性であると理解されなければなりません。つまりスピノザは,持続するものの現実的本性は,単に持続するものとして考えられるわけではなく,永遠の相の下に考えられることもあるといっているのです。