第68回ニューイヤーカップ。
プレミアムハンドは立ち遅れて1馬身の不利。ガバナビリティーとツウエンティフォーが並んで逃げる形。ずっと競り合ったので2馬身差の3番手にホーリーグレイル。この後ろは6馬身差でアッカーマン。4馬身差でケンシレインボーとピコダイアル。3馬身差で巻き返したプレミアムハンド。3馬身差でアルメールヴェント。その後ろにシェナノパリオとピノマハナ。2馬身差でオニアシ。4馬身差の最後尾にディープオーキッドととても縦長の隊列。超ハイペースでした。
競り合った2頭は外のツウエンティフォーが先に後退。ホーリーグレイルが変わって上昇しガバナビリティーと並んで直線へ。その後ろはケンシレインボーとアッカーマンの併走に。直線に入って外のホーリーグレイルが前に出て優勝。ガバナビリティーが一杯に粘って1馬身半差の2着。アッカーマンが4分の3馬身差の3着でケンシレインボーが1馬身差の4着。
優勝したホーリーグレイルは南関東重賞初制覇。北海道でデビューし2戦。早い段階で川崎に転入して連勝。全日本2歳優駿は相手が強く大敗でしたが連勝は3秒1差,2秒1差の圧勝でしたので,このメンバーなら通用するだろうと思われました。前の2頭が超ハイペースで逃げ,この馬の位置でもかなりのハイペースではあったと思いますが,3番手で前の競り合いをみることができたのはプラスだったでしょう。牝馬ですので,桜花賞に出走するようなら有力候補だと思います。祖母の父がバブルガムフェロー。8代母がレディチャッターで,母の従兄がラブリーデイ。その弟が2020年に中日新聞杯,2022年に目黒記念,2023年に鳴尾記念を勝っている現役のボッケリーニ。
騎乗した大井の矢野貴之騎手はハイセイコー記念以来の南関東重賞44勝目。第59回以来となる9年ぶりのニューイヤーカップ2勝目。管理している川崎の内田勝義調教師は南関東重賞25勝目。ニューイヤーカップは初勝利。
順序だてていくと次のようになります。
まず人間というのは不完全なものです。なので,自分が考えているということについては確実であり得ますが,自分が感知している世界に関しては確実であることができません。よって世界が確実であるというためには,完全な存在existentiaである神Deusが必要になります。その神が,世界の確実性certitudoを不完全である人間に対して保証してくれることになるのです。したがって確実性は神が決定するdeterminareのでなければなりません。そうでなければ神が世界の確実性を保証してくれることができなくなっているからです。よって真理veritasというのは自ずからそうであるものであるわけにはいかないのであって,神が真理であると決定したものが真理であるとされなければならないのです。
これで不都合は生じないようにみえるかもしれませんが,そういうわけではないのです。というのは,ごく簡単な真理,たとえば1に1を加えれば2であるというような真理は,神がそのように決定したから真理であるというのであれば,神がもし別の決定determinatioをしたら真理ではなかったといわなければならなくなるからです。つまりこのようなごく単純な数学的真理に関しても,それは神がそう決定したから真理であるといわなければならないのです。このような説は永遠真理創造説といわれていて,デカルトRené Descartesは基本的にこの考え方を採用しています。なので,1に1を加えると2になるということは,神がそのように決定した限りで真理なのであって,もしも神が別の決定をしていたら真理ではなかったことになるでしょう。また,もしも神が別の決定をするとしたら,1に1を加えると2になるということは真理ではなくなるということにもなります。すなわち,1に1を加えると2になるということを,神は真理ではない世界を創造するcreareことができたし,その気になれば今もそのような世界を創造することができるということになるのです。
このような永遠真理創造説を採用すると,さらに困難が生じてくることになります。というのは,神は単純な真理を真理でなくすることができるというなら,今は真理であるということを今も決定しているのでなければならないからです。
プレミアムハンドは立ち遅れて1馬身の不利。ガバナビリティーとツウエンティフォーが並んで逃げる形。ずっと競り合ったので2馬身差の3番手にホーリーグレイル。この後ろは6馬身差でアッカーマン。4馬身差でケンシレインボーとピコダイアル。3馬身差で巻き返したプレミアムハンド。3馬身差でアルメールヴェント。その後ろにシェナノパリオとピノマハナ。2馬身差でオニアシ。4馬身差の最後尾にディープオーキッドととても縦長の隊列。超ハイペースでした。
競り合った2頭は外のツウエンティフォーが先に後退。ホーリーグレイルが変わって上昇しガバナビリティーと並んで直線へ。その後ろはケンシレインボーとアッカーマンの併走に。直線に入って外のホーリーグレイルが前に出て優勝。ガバナビリティーが一杯に粘って1馬身半差の2着。アッカーマンが4分の3馬身差の3着でケンシレインボーが1馬身差の4着。
優勝したホーリーグレイルは南関東重賞初制覇。北海道でデビューし2戦。早い段階で川崎に転入して連勝。全日本2歳優駿は相手が強く大敗でしたが連勝は3秒1差,2秒1差の圧勝でしたので,このメンバーなら通用するだろうと思われました。前の2頭が超ハイペースで逃げ,この馬の位置でもかなりのハイペースではあったと思いますが,3番手で前の競り合いをみることができたのはプラスだったでしょう。牝馬ですので,桜花賞に出走するようなら有力候補だと思います。祖母の父がバブルガムフェロー。8代母がレディチャッターで,母の従兄がラブリーデイ。その弟が2020年に中日新聞杯,2022年に目黒記念,2023年に鳴尾記念を勝っている現役のボッケリーニ。
騎乗した大井の矢野貴之騎手はハイセイコー記念以来の南関東重賞44勝目。第59回以来となる9年ぶりのニューイヤーカップ2勝目。管理している川崎の内田勝義調教師は南関東重賞25勝目。ニューイヤーカップは初勝利。
順序だてていくと次のようになります。
まず人間というのは不完全なものです。なので,自分が考えているということについては確実であり得ますが,自分が感知している世界に関しては確実であることができません。よって世界が確実であるというためには,完全な存在existentiaである神Deusが必要になります。その神が,世界の確実性certitudoを不完全である人間に対して保証してくれることになるのです。したがって確実性は神が決定するdeterminareのでなければなりません。そうでなければ神が世界の確実性を保証してくれることができなくなっているからです。よって真理veritasというのは自ずからそうであるものであるわけにはいかないのであって,神が真理であると決定したものが真理であるとされなければならないのです。
これで不都合は生じないようにみえるかもしれませんが,そういうわけではないのです。というのは,ごく簡単な真理,たとえば1に1を加えれば2であるというような真理は,神がそのように決定したから真理であるというのであれば,神がもし別の決定determinatioをしたら真理ではなかったといわなければならなくなるからです。つまりこのようなごく単純な数学的真理に関しても,それは神がそう決定したから真理であるといわなければならないのです。このような説は永遠真理創造説といわれていて,デカルトRené Descartesは基本的にこの考え方を採用しています。なので,1に1を加えると2になるということは,神がそのように決定した限りで真理なのであって,もしも神が別の決定をしていたら真理ではなかったことになるでしょう。また,もしも神が別の決定をするとしたら,1に1を加えると2になるということは真理ではなくなるということにもなります。すなわち,1に1を加えると2になるということを,神は真理ではない世界を創造するcreareことができたし,その気になれば今もそのような世界を創造することができるということになるのです。
このような永遠真理創造説を採用すると,さらに困難が生じてくることになります。というのは,神は単純な真理を真理でなくすることができるというなら,今は真理であるということを今も決定しているのでなければならないからです。