ダイオライト記念トライアルの昨晩の第61回報知グランプリカップ。岡村健司騎手が一昨日の3レースで落馬し左の骨盤を骨折したためホウオウトゥルースは沢田騎手に変更。
キングストンボーイは立ち上がって2馬身の不利。外からジョーパイロライトがハナを奪い,2番手にリンゾウチャネル。2馬身差でムエックスとギガキング。2馬身差でホウオウトゥルースとサンテックス。あとは差がなく,ユアヒストリーとキングストンボーイ,アドマイヤルプス,テンカハルとジョエル,キタノオクトパス,ナニハサテオキ,マコトロクサノホコの順で発馬後の正面を通過。向正面に入ってギガキングが単独の3番手に上がり,ムエックスの直後までキングストンボーイが巻き返してきて,2馬身差でサンテックス。この後ろが4馬身ほど離れました。最初の800mは49秒9のミドルペース。
3コーナーを前にリンゾウチャネルがジョーパイロライトに並びかけていき,コーナーの入口ではリンゾウチャネルが前に出てジョーパイロライトは後退。ギガキングとキングストンボーイが2番手を併走で追い,ムエックスが内から,サンテックスは外から追撃。直線に入る前にギガキングは後退。ムエックスが外からリンゾウチャネルの前に。内を回ってきたムエックスと外を回ったサンテックスが追い上げてきて,3頭の争い。直線先頭のキングストンボーイが追い上げを振り切って優勝。内のムエックスが4分の3馬身差で2着。外のサンテックスは2馬身差で3着。
優勝したキングストンボーイは勝島王冠からの連勝で南関東重賞2勝目。このレースは能力だけでいえば半数以上の馬が勝っておかしくないと思えるメンバー構成。近況も加味すれば上位は3頭と思われましたが,その3頭で上位を独占しましたので,概ね現状の力通りの決着になったとみていいでしょう。上位馬が力を出し切った中で勝ち切ったことは評価に値しますが,2着馬と3着馬はそれほどの差はない筈で,次は逆転というケースもあり得ると思います。父はドゥラメンテ。母は2005年のフェアリーステークスと2006年のフィリーズレビューを勝ったダイワパッション。3つ上の半兄が2018年の皐月賞を勝ったエポカドーロ。
騎乗した大井の御神本訓史騎手は勝島王冠以来の南関東重賞73勝目。第47回以来となる14年ぶりの報知グランプリカップ2勝目。管理している大井の渡辺和雄調教師は南関東重賞12勝目。報知グランプリカップは初勝利。
これはこの部分の吉田の探究とは無関係ですが,この指摘は重要だと思われますので,詳しく検討しておきましょう。第一部定理五は,スピノザの哲学の特徴のひとつである内在の哲学と関連するのです。
第一部定理五がいっているのは,同一の属性attributeを有する複数の実体substantiaeは存在しないということです。この定理Propositioは複数の実体が存在するとしても,それらの属性は同一の属性を有することはないという意味であって,実際には後の第一部定理一四でいわれているように,実在する実体は神Deusだけですから複数の実体は存在しないのですが,そのことは前提されていません。それでもこのことが論証されると,ある実体がほかの実体の原因causaであったり結果effectusであったりすることはできないということは出てきます。これは次の第一部定理六でいわれていることであり,ここでも複数の実体が存在すればという仮定の下にいわれているのであって,複数の実体間では因果関係が発生することはないといわれています。これはそれ自体で明らかだといえるでしょう。というか,そういう仮定がなければ第一部定理六は何も意味を有することができなくなってしまいます。
このことから理解できるのは,仮にふたつの実体が存在すれば,ある実体の外部に別の実体があることになるでしょう。このふたつの実体の間には因果関係が生じようがないからです。したがってこれらの実体をAとBであるとすれば,Aの外部にBがあり,Bの外部にAがあるということになります。よってAにもBにも外部があるようにみえるのですが,ことはそう単純ではありません。というのもAとBは同一の属性によって本性naturaを構成され得ないので,Aの内部からBを認識するcognoscereことはできませんし,Bの内部からAを認識するということもできないからです。これは第一部公理五から明らかです。よってAの内部からは外部があるとの認識cognitioはできず,それはBの内部からも同様です。したがってそこにはふたつの内在世界だけがあることになり,それぞれは外部を有さないことになります。よって同一の属性を有する複数の実体が存在しないという第一部定理五から,内在の哲学が必然的にnecessario帰結されることになるのです。
キングストンボーイは立ち上がって2馬身の不利。外からジョーパイロライトがハナを奪い,2番手にリンゾウチャネル。2馬身差でムエックスとギガキング。2馬身差でホウオウトゥルースとサンテックス。あとは差がなく,ユアヒストリーとキングストンボーイ,アドマイヤルプス,テンカハルとジョエル,キタノオクトパス,ナニハサテオキ,マコトロクサノホコの順で発馬後の正面を通過。向正面に入ってギガキングが単独の3番手に上がり,ムエックスの直後までキングストンボーイが巻き返してきて,2馬身差でサンテックス。この後ろが4馬身ほど離れました。最初の800mは49秒9のミドルペース。
3コーナーを前にリンゾウチャネルがジョーパイロライトに並びかけていき,コーナーの入口ではリンゾウチャネルが前に出てジョーパイロライトは後退。ギガキングとキングストンボーイが2番手を併走で追い,ムエックスが内から,サンテックスは外から追撃。直線に入る前にギガキングは後退。ムエックスが外からリンゾウチャネルの前に。内を回ってきたムエックスと外を回ったサンテックスが追い上げてきて,3頭の争い。直線先頭のキングストンボーイが追い上げを振り切って優勝。内のムエックスが4分の3馬身差で2着。外のサンテックスは2馬身差で3着。
優勝したキングストンボーイは勝島王冠からの連勝で南関東重賞2勝目。このレースは能力だけでいえば半数以上の馬が勝っておかしくないと思えるメンバー構成。近況も加味すれば上位は3頭と思われましたが,その3頭で上位を独占しましたので,概ね現状の力通りの決着になったとみていいでしょう。上位馬が力を出し切った中で勝ち切ったことは評価に値しますが,2着馬と3着馬はそれほどの差はない筈で,次は逆転というケースもあり得ると思います。父はドゥラメンテ。母は2005年のフェアリーステークスと2006年のフィリーズレビューを勝ったダイワパッション。3つ上の半兄が2018年の皐月賞を勝ったエポカドーロ。
騎乗した大井の御神本訓史騎手は勝島王冠以来の南関東重賞73勝目。第47回以来となる14年ぶりの報知グランプリカップ2勝目。管理している大井の渡辺和雄調教師は南関東重賞12勝目。報知グランプリカップは初勝利。
これはこの部分の吉田の探究とは無関係ですが,この指摘は重要だと思われますので,詳しく検討しておきましょう。第一部定理五は,スピノザの哲学の特徴のひとつである内在の哲学と関連するのです。
第一部定理五がいっているのは,同一の属性attributeを有する複数の実体substantiaeは存在しないということです。この定理Propositioは複数の実体が存在するとしても,それらの属性は同一の属性を有することはないという意味であって,実際には後の第一部定理一四でいわれているように,実在する実体は神Deusだけですから複数の実体は存在しないのですが,そのことは前提されていません。それでもこのことが論証されると,ある実体がほかの実体の原因causaであったり結果effectusであったりすることはできないということは出てきます。これは次の第一部定理六でいわれていることであり,ここでも複数の実体が存在すればという仮定の下にいわれているのであって,複数の実体間では因果関係が発生することはないといわれています。これはそれ自体で明らかだといえるでしょう。というか,そういう仮定がなければ第一部定理六は何も意味を有することができなくなってしまいます。
このことから理解できるのは,仮にふたつの実体が存在すれば,ある実体の外部に別の実体があることになるでしょう。このふたつの実体の間には因果関係が生じようがないからです。したがってこれらの実体をAとBであるとすれば,Aの外部にBがあり,Bの外部にAがあるということになります。よってAにもBにも外部があるようにみえるのですが,ことはそう単純ではありません。というのもAとBは同一の属性によって本性naturaを構成され得ないので,Aの内部からBを認識するcognoscereことはできませんし,Bの内部からAを認識するということもできないからです。これは第一部公理五から明らかです。よってAの内部からは外部があるとの認識cognitioはできず,それはBの内部からも同様です。したがってそこにはふたつの内在世界だけがあることになり,それぞれは外部を有さないことになります。よって同一の属性を有する複数の実体が存在しないという第一部定理五から,内在の哲学が必然的にnecessario帰結されることになるのです。
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