スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

TOKYO MX賞フジノウェーブ記念&機能と構造

2025-03-14 10:56:52 | 地方競馬
 昨日の第16回フジノウェーブ記念
 好発のマザオを外から追い抜いていったデュアリストの逃げでリードは2馬身。控えたマザオが2番手で3番手にはイグザルト。その後ろはギャルダルとティントレットとアウストロの3頭。その後ろがリコーシーウルフとイーグルノワール。さらにカールスパートとボイラーハウス。11番手にオメガレインボー。12番手にマックス。13番手にアドマイヤルプス。3馬身差でグランデマーレ。15番手にボンディマンシュ。4馬身差の最後尾にマースインディという隊列。最初の600mは35秒8のミドルペース。
 3コーナーを回るとデュアリスト,マザオ,イグザルトは雁行になっていき,その後ろにギャルダルとティントレット。直線に入ると前の3頭からイグザルトが抜け出し,そこからは差を広げていく一方となって圧勝。デュアリストとマザオが2番手で競り合うところ,マザオの外からボイラーハウスが差し込んできて7馬身差の2着。マザオが1馬身差で3着。
 優勝したイグザルトは南関東重賞初制覇。昨年6月までJRAで走って3勝。転入初戦のサンタアニタトロフィーで2着。その後の南関東重賞は連敗でしたが11月に距離を縮めてオープンで転入後の初勝利。その後は1200mを使って1着,3着ときていました。1200mも走れますが1400mの方がよいのでしょう。転入後の初勝利となったレースの2着馬がこのレースの3着馬そのときが5馬身差。概ねそれくらいの力関係で,圧勝になったのはほかの有力馬が力を出せなかったという面があったからかもしれません。勝ちタイムはとても優秀で,このタイムだけでみれば重賞でも通用しそうです。早いタイムが出る馬場の適性が高いのでしょう。父はドゥラメンテ。ひとつ下の半妹が2022年のファンタジーステークスを勝っている現役のリバーラ。Exultは歓喜する。
 騎乗した大井の御神本訓史騎手は報知グランプリカップ以来の南関東重賞74勝目。第2回,4回,13回に続き3年ぶりのフジノウェーブ記念4勝目。管理している大井の荒山勝徳調教師は第11回以来となる5年ぶりのフジノウェーブ記念2勝目。

 デカルトとスピノザのこの部分の相違を正しく理解するためには,注意しておかなければならないことがあります。デカルトもスピノザも同じように精神mensといっていますが,その意味が同じであるとはいえない面があるからです。
 デカルトは人間のように思惟する主体subjectumとしてそれを精神といいます。人間のように思惟するのは,神Deusを別にすれば人間だけということになるでしょう。したがって精神を有する生物は人間だけであるということになり,人間以外の動物は精神を有さないということが必然的にnecessario帰結します。いい換えればデカルトにとって精神というに値するのは人間のように思惟する場合だけだということです。つまりデカルトは精神をその機能の側面から規定しているといえます。そしてこれは僕たちにとってもごく一般的な規定だといっていいでしょう。
                       
 スピノザの場合はこれとは違い,平行論あるいは同一説の観点,つまりある事物が知性intellectusの外に形相的有esse formaleとして存在すればその客観的有esse objectivumすなわち観念ideaが知性のうちにも存在するという第二部定理七系の観点から,平行論的にいえばその形相的有と客観的有は同一個体であるということになり,また同一説の観点からは事物の形相的有と客観的有は同一物のふたつの側面であるということになるということを前提に,この際の形相的有を事物の身体corpusといい,客観的有の方を事物の精神といいます。したがって精神がどのような機能を有しているのかということはまったく考慮に入っていないのであって,デカルトが機能的な観点から精神を規定しているのに対していえば,スピノザは構造的な観点から精神を規定していることになります。
 僕の推測では,スピノザはこうした相違自体も考慮に入れています。スピノザは人間の精神を示すときにはmensというラテン語を用いますが,第二部定理一三備考ですべてのものが精神を有するといっているときの精神はmensではなく,スピノザの思想の全体でいえば魂とでも訳した方がいいanimataという語を用いているからです。いい換えればスピノザ自身も人間の精神についてはそれに特有の機能,ほかの動物は異なった機能を認めているのは間違いありません。

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