佐賀競馬場の1400mで争われた昨日の第24回JBCスプリント。
シャマルが逃げて2番手にヘリオスで3番手にイグナイターでしたが,この3頭は雁行するように先行。2馬身差でチカッパとバスラットレオン,その2頭の後ろにマックスとタガノビューティーという並びになり,2馬身差でアラジンバローズ。9番手にテイエムフェロー。3馬身差でホウオウスクラム。2馬身差でパワーブローキング。6馬身差の最後尾にトゥールリー。前半の600mは37秒9の超スローペース。
3コーナーではシャマル,ヘリオス,イグナイターに向正面で外を進出したタガノビューティーの4頭の併走に。これらの後ろから内へ進路を取ったのがチカッパ。コーナーワークでチカッパが直線の入口では前に出ましたが,4頭の大外を回っていたタガノビューティーが追い上げ,フィニッシュ前に差して優勝。チカッパがハナ差で2着。勝ち馬を追うように伸びたアラジンバローズが1馬身半差の3着。タガノビューティーのすぐ内にいたイグナイターが半馬身差で4着。
優勝したタガノビューティーは昨年3月のオープン以来の勝利。重賞初勝利での大レース制覇。オープンは3勝していて大レースでも入着があった馬ですが,1400mよりは1600mがよいと思っていた馬なので,この優勝は驚きでした。2021年からずっと同じくらいの能力を維持し続けている馬で,その点は称賛に値すると思います。このレースは超スローペースだったのですが,そのために併走が長く続き,前の馬が消耗してしまいました。先行勢はもう少し早いペースでにした方がよかったのではないでしょうか。母の父はスペシャルウィーク。
騎乗した石橋脩騎手は2017年の阪神ジュベナイルフィリーズ以来の大レース3勝目。JBCスプリントは初勝利。管理している西園正都調教師は2018年のヴィクトリアマイル以来の大レース6勝目。JBCスプリントは初勝利。
ホッブズThomas Hobbesがいう自然状態status naturalisというのは,万人の万人に対する戦争状態といわれる状態です。この状態にあるとき,現実的に存在する人間は,各々が思うがままに,スピノザの哲学の考え方で説明すれば,自己の有esseに固執するperseverareことになります。この自己の有に固執する力potentiaを,ホッブズは自然権jus naturaeとして規定すると理解しておくのがここではよいでしょう。
各人が思うがままに自然権を行使すると,ある人間の自然権とそれとは別の人間の自然権がぶつかり合うことになります。このために各人は自己の有に固執しようとするのですが,各人がそれぞれにその力を行使すると,かえって自己の有に固執することが難しくなってしまうとホッブズは考えるのです。だから自然状態が,万人の万人に対する戦争状態といわれることになるわけです。しかし,本来は各人は自己の有を維持しようとするのですから,自然状態は各人にとって好ましい状態であるとはいえません。このために各人は社会契約を締結して,安全に自己の有に固執することができるようにするというのが,ホッブズの社会契約説の基本的な原理です。各人が安全に自己の有に固執するということは,各人が自己の有に固執することによって他者を危険に晒すことがないようにするという意味です。そしてその自然状態において各人が自己の有に固執する権利のことをホッブズは自然権といっているわけですから,社会契約説の基本は,各人がその自然権を契約によって譲渡するあるいは廃棄するというようなことを意味することになります。このように規定される自然権を譲渡したり廃棄したりすることができるのかということ自体は疑問で,そのことは『スピノザー読む人の肖像』でも検討したことですが,ここではその点について深く追及はしません。ただ,ホッブズにおける自然権というのは,まず自然状態というものが規定されることによって発生してくる概念notioであって,もしもそのような状態がなかったりそれを考えたりしないのであれば,あることも考えることもできないような権利であるということが重要で,さらにこの権利は,社会契約説によって廃棄されることを前提としたような権利であるということも重要です。
シャマルが逃げて2番手にヘリオスで3番手にイグナイターでしたが,この3頭は雁行するように先行。2馬身差でチカッパとバスラットレオン,その2頭の後ろにマックスとタガノビューティーという並びになり,2馬身差でアラジンバローズ。9番手にテイエムフェロー。3馬身差でホウオウスクラム。2馬身差でパワーブローキング。6馬身差の最後尾にトゥールリー。前半の600mは37秒9の超スローペース。
3コーナーではシャマル,ヘリオス,イグナイターに向正面で外を進出したタガノビューティーの4頭の併走に。これらの後ろから内へ進路を取ったのがチカッパ。コーナーワークでチカッパが直線の入口では前に出ましたが,4頭の大外を回っていたタガノビューティーが追い上げ,フィニッシュ前に差して優勝。チカッパがハナ差で2着。勝ち馬を追うように伸びたアラジンバローズが1馬身半差の3着。タガノビューティーのすぐ内にいたイグナイターが半馬身差で4着。
優勝したタガノビューティーは昨年3月のオープン以来の勝利。重賞初勝利での大レース制覇。オープンは3勝していて大レースでも入着があった馬ですが,1400mよりは1600mがよいと思っていた馬なので,この優勝は驚きでした。2021年からずっと同じくらいの能力を維持し続けている馬で,その点は称賛に値すると思います。このレースは超スローペースだったのですが,そのために併走が長く続き,前の馬が消耗してしまいました。先行勢はもう少し早いペースでにした方がよかったのではないでしょうか。母の父はスペシャルウィーク。
騎乗した石橋脩騎手は2017年の阪神ジュベナイルフィリーズ以来の大レース3勝目。JBCスプリントは初勝利。管理している西園正都調教師は2018年のヴィクトリアマイル以来の大レース6勝目。JBCスプリントは初勝利。
ホッブズThomas Hobbesがいう自然状態status naturalisというのは,万人の万人に対する戦争状態といわれる状態です。この状態にあるとき,現実的に存在する人間は,各々が思うがままに,スピノザの哲学の考え方で説明すれば,自己の有esseに固執するperseverareことになります。この自己の有に固執する力potentiaを,ホッブズは自然権jus naturaeとして規定すると理解しておくのがここではよいでしょう。
各人が思うがままに自然権を行使すると,ある人間の自然権とそれとは別の人間の自然権がぶつかり合うことになります。このために各人は自己の有に固執しようとするのですが,各人がそれぞれにその力を行使すると,かえって自己の有に固執することが難しくなってしまうとホッブズは考えるのです。だから自然状態が,万人の万人に対する戦争状態といわれることになるわけです。しかし,本来は各人は自己の有を維持しようとするのですから,自然状態は各人にとって好ましい状態であるとはいえません。このために各人は社会契約を締結して,安全に自己の有に固執することができるようにするというのが,ホッブズの社会契約説の基本的な原理です。各人が安全に自己の有に固執するということは,各人が自己の有に固執することによって他者を危険に晒すことがないようにするという意味です。そしてその自然状態において各人が自己の有に固執する権利のことをホッブズは自然権といっているわけですから,社会契約説の基本は,各人がその自然権を契約によって譲渡するあるいは廃棄するというようなことを意味することになります。このように規定される自然権を譲渡したり廃棄したりすることができるのかということ自体は疑問で,そのことは『スピノザー読む人の肖像』でも検討したことですが,ここではその点について深く追及はしません。ただ,ホッブズにおける自然権というのは,まず自然状態というものが規定されることによって発生してくる概念notioであって,もしもそのような状態がなかったりそれを考えたりしないのであれば,あることも考えることもできないような権利であるということが重要で,さらにこの権利は,社会契約説によって廃棄されることを前提としたような権利であるということも重要です。
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