4日の第5回JBC2歳優駿。
カセノタイガーは立ち上がるような発馬になってしまい2馬身の不利。逃げたのはエイシンキャプテンで2番手にリコースパロー。3番手のイサナとローランドバローズまでが先行集団。2馬身差でタガノマカシヤ。後は1馬身の間隔でダノンフェルゼン,グランジョルノ,ソルジャーフィルドと続きました。3馬身差でカセノタイガー。8馬身差の最後尾にタカオスマイル。ハイペースでした。
3コーナーでリコースパローが前に出るとその内からダノンフェルゼンが進出。ローランドバローズとタガノマカシヤが続いて逃げたエイシンキャプテンは後退。内から前に出たダノンフェルゼンと外のタガノマカシヤが並ぶように直線に入ると外からソルジャーフィルドの追い込み。内の2頭を差し切るとそのまま抜け出して優勝。2番手に上がったタガノマカシヤの外から差してきたグランジョルノが届いて3馬身差の2着。タガノマカシヤがクビ差で3着。発馬で不利があったカセノタイガーがクビ差の4着まで追い上げました。
優勝した北海道のソルジャーフィルドはこれが4勝目での重賞制覇。北海道ではリコースパローがトップの存在で,この馬はブリーダーズゴールドジュニア,サンライズカップと連続してリコースパローの2着でしたから,2番手の評価。リコースパローが逃げたり先行していたのに対し,こちらは後ろからのレースでしたので,ペース次第では逆転もあり得ました。このレースはリコースパローにはペースが速すぎたということで,逆転に至ったということでしょう。まだ3着以下に負けたことがない馬ですから,全日本2歳優駿に進むなら一定の評価は必要だと思います。父は2018年のJRA賞の最優秀ダートホースとNARグランプリのダートグレード競走特別賞馬に選出されたルヴァンスレーヴでその父はシンボリクリスエス。祖母の父は1994年のラジオたんぱ賞を勝ったヤシマソブリン。
騎乗した北海道の小野楓馬騎手はデビューから5年半で重賞初勝利。管理している北海道の川島洋人調教師は開業から10年半で重賞初勝利。
スピノザの哲学あるいは政治論は,ここまでに説明してきたホッブズThomas Hobbesの学説とは異なり,自然権jus naturaeを規定するために自然状態status naturalisというのを前提とする必要はありません。というのは,僕はホッブズの自然状態における自然権を,自己の有esseに固執するperseverare権利という,スピノザの学説に寄せた用語で説明しましたが,この自己の有に固執する権利というのが,スピノザの哲学では,第三部定理七にあるように,現実的に存在する個物res singularisの本性essentiaと規定されているからです。なおこの定理Propositioでは,権利については何か触れられているわけではなく,僕たちが用いる語では傾向conatusという語に似た意味の努力conatusといわれていますが,スピノザはこうした,現にある力potentiaというのを権利と同視するのであって,ホッブズもまた自然状態における自然権というのを,自然状態において各人が行使する力とみている点は同様であると理解して差し支えありません。ごく単純にいえば,権利と力を同一視するという点では,ホッブズとスピノザは一致しているとみてそれほど大きな間違いはないでしょう。
この点に関しては,スピノザがホッブズの影響を受けたとみることも可能だと思います。『スピノザー読む人の肖像』で自然権について探求したときにもいったことですが,ホッブズは個体に備わる力として自然権を発見したといえるのであって,スピノザも自然権という権利について考察するときに,そのホッブズの発見に従ったということができるからです。ただし,ホッブズの場合は自然状態を前提しなければ自然権を考えることができないようになっていますが,スピノザの場合は自然権を事物の現実的本性actualis essentiaとも等置しているのですから,自然権を考えるために自然状態を前提する必要はありません。事物の現実的本性というのは,その事物が自然状態にあろうと共同社会状態status civilisにあろうと同一であるからです。第二部定義二にあるように,スピノザの哲学では事物とその事物の本性は一対一で対応し合います。したがって,ある事物の現実的本性が,自然状態と共同社会状態では異なるということは,自然状態と共同社会状態である事物が別のものになるというのと同じことです。これは不条理というほかありません。
カセノタイガーは立ち上がるような発馬になってしまい2馬身の不利。逃げたのはエイシンキャプテンで2番手にリコースパロー。3番手のイサナとローランドバローズまでが先行集団。2馬身差でタガノマカシヤ。後は1馬身の間隔でダノンフェルゼン,グランジョルノ,ソルジャーフィルドと続きました。3馬身差でカセノタイガー。8馬身差の最後尾にタカオスマイル。ハイペースでした。
3コーナーでリコースパローが前に出るとその内からダノンフェルゼンが進出。ローランドバローズとタガノマカシヤが続いて逃げたエイシンキャプテンは後退。内から前に出たダノンフェルゼンと外のタガノマカシヤが並ぶように直線に入ると外からソルジャーフィルドの追い込み。内の2頭を差し切るとそのまま抜け出して優勝。2番手に上がったタガノマカシヤの外から差してきたグランジョルノが届いて3馬身差の2着。タガノマカシヤがクビ差で3着。発馬で不利があったカセノタイガーがクビ差の4着まで追い上げました。
優勝した北海道のソルジャーフィルドはこれが4勝目での重賞制覇。北海道ではリコースパローがトップの存在で,この馬はブリーダーズゴールドジュニア,サンライズカップと連続してリコースパローの2着でしたから,2番手の評価。リコースパローが逃げたり先行していたのに対し,こちらは後ろからのレースでしたので,ペース次第では逆転もあり得ました。このレースはリコースパローにはペースが速すぎたということで,逆転に至ったということでしょう。まだ3着以下に負けたことがない馬ですから,全日本2歳優駿に進むなら一定の評価は必要だと思います。父は2018年のJRA賞の最優秀ダートホースとNARグランプリのダートグレード競走特別賞馬に選出されたルヴァンスレーヴでその父はシンボリクリスエス。祖母の父は1994年のラジオたんぱ賞を勝ったヤシマソブリン。
騎乗した北海道の小野楓馬騎手はデビューから5年半で重賞初勝利。管理している北海道の川島洋人調教師は開業から10年半で重賞初勝利。
スピノザの哲学あるいは政治論は,ここまでに説明してきたホッブズThomas Hobbesの学説とは異なり,自然権jus naturaeを規定するために自然状態status naturalisというのを前提とする必要はありません。というのは,僕はホッブズの自然状態における自然権を,自己の有esseに固執するperseverare権利という,スピノザの学説に寄せた用語で説明しましたが,この自己の有に固執する権利というのが,スピノザの哲学では,第三部定理七にあるように,現実的に存在する個物res singularisの本性essentiaと規定されているからです。なおこの定理Propositioでは,権利については何か触れられているわけではなく,僕たちが用いる語では傾向conatusという語に似た意味の努力conatusといわれていますが,スピノザはこうした,現にある力potentiaというのを権利と同視するのであって,ホッブズもまた自然状態における自然権というのを,自然状態において各人が行使する力とみている点は同様であると理解して差し支えありません。ごく単純にいえば,権利と力を同一視するという点では,ホッブズとスピノザは一致しているとみてそれほど大きな間違いはないでしょう。
この点に関しては,スピノザがホッブズの影響を受けたとみることも可能だと思います。『スピノザー読む人の肖像』で自然権について探求したときにもいったことですが,ホッブズは個体に備わる力として自然権を発見したといえるのであって,スピノザも自然権という権利について考察するときに,そのホッブズの発見に従ったということができるからです。ただし,ホッブズの場合は自然状態を前提しなければ自然権を考えることができないようになっていますが,スピノザの場合は自然権を事物の現実的本性actualis essentiaとも等置しているのですから,自然権を考えるために自然状態を前提する必要はありません。事物の現実的本性というのは,その事物が自然状態にあろうと共同社会状態status civilisにあろうと同一であるからです。第二部定義二にあるように,スピノザの哲学では事物とその事物の本性は一対一で対応し合います。したがって,ある事物の現実的本性が,自然状態と共同社会状態では異なるということは,自然状態と共同社会状態である事物が別のものになるというのと同じことです。これは不条理というほかありません。
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