金沢から1頭が遠征してきた昨晩の第57回黒潮盃。
マンダリンヒーローは左によろけるような発馬。外から前に出たウインドフレイバーがそのまま内に切れ込んでいっての逃げ。マンダリンヒーローとヒーローコールが2番手で併走。タイガーチャージ,ショウガタップリ,ドラケン,メーサンデュラントの4頭が併走で続いてここまでが先行集団。3馬身差でスイフトランナーとアントレゾール。さらにドゥーロアバンティとルクバーが併走で続き,コルドゥアンがその後ろ。カッテニシヤガレとライズゾーンが最後尾を併走。最初の800mは50秒4の超スローペース。
3コーナーではヒーローコールが単独の2番手に上がり,2馬身差でマンダリンヒーローとメーサンデュラント。直線に入るとウインドフレイバーとヒーローコールの競り合い。この競り合いは長く続き,残り100mを過ぎてからヒーローコールが競り落として先頭に。外に持ち出されたマンダリンヒーローが伸びてウインドフレイバーは差したもののヒーローコールには届かず,優勝はヒーローコール。マンダリンヒーローが1馬身4分の3差で2着。逃げたウインドフレイバーが1馬身差で3着。
優勝したヒーローコールは雲取賞以来の勝利で南関東重賞3勝目。このレースはヒーローコールとマンダリンヒーローが対決する図式。雲取賞と同様に,ヒーローコールが勝ってマンダリンヒーローが2着という結果になりました。ただ,ヒーローコールが順調に使われていたのに対して,マンダリンヒーローはアメリカから帰国しての初戦だったこと,またヒーローコールの方が多くのレースを走っていることを考慮すれば,将来的には力関係が逆転するということもあり得るかと思います。父はホッコータルマエ。フロリースカップ系サンマリノの分枝で母の2つ上の半兄に2001年の函館2歳ステークスを勝ったサダムブルースカイ。
騎乗した船橋の森泰斗騎手は優駿スプリント以来の南関東重賞54勝目。第50回,56回に続く連覇で黒潮盃3勝目。管理している浦和の小久保智調教師は南関東重賞63勝目。黒潮盃は初勝利。
それでも第二部定理八系と第二部定理八備考との間に何らかの相違を見出そうとするのであれば,個物res singularisがいかにしてほかの個物と区別されるのかという点です。系Corollariumではこのことについては何も触れられていないのですが,備考Scholiumではスピノザはそれを明示しています。すなわち,円の中にある無限に多くのinfinita矩形の観念ideaは,現実的に存在するといわれるようになると,ほかの矩形の観念と区別されるようになるのです。他面からいえば,もし矩形が円の中に包容される限りにおいて存在するといわれる限りでは,ほかの矩形の観念とは区別されないのです。ですからこの点に注目するのであれば,スピノザは系においては個物の観念について同等の評価をしているにしても,備考の方では個物の観念が現実的に存在している場合について,特別なことをいおうとしていると解することができないわけではありません。
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ただし,この解釈には難点があります。これは個物の観念がほかの個物の観念と区別されるようになるのは,その個物が現実的に存在するようになる場合だけであるということについては,第二部定理八系の中では示すことが困難であると思われるからです。それは,系は個物あるいは個物の観念一般について言及しているのに対し,備考では個物一般を矩形という,ある特定の個物に喩えていることと関連します。
備考では,矩形が現実的に存在するようになると,その観念もほかの矩形の観念と区別されるようになるといっています。この備考における矩形というのは,系における個物の比喩ですから,これを直接的に解すれば,個物が現実的に存在するようになると,その個物の観念はほかの個物の観念と区別されるようになるということになります。しかし僕の考えでいえば,このような解釈は適切ではありません。備考でいっていることが成立するのは,矩形がほかの矩形と区別されているからなのです。いい換えれば,どのような矩形も一般的には同じ本性essentiaを有しているからなのです。つまり,矩形が現実的に存在することによって区別distinguereが可能になるのは,ほかの矩形の観念との間のことなのであって,矩形以外の別の個物の観念との間でのことではないのです。
マンダリンヒーローは左によろけるような発馬。外から前に出たウインドフレイバーがそのまま内に切れ込んでいっての逃げ。マンダリンヒーローとヒーローコールが2番手で併走。タイガーチャージ,ショウガタップリ,ドラケン,メーサンデュラントの4頭が併走で続いてここまでが先行集団。3馬身差でスイフトランナーとアントレゾール。さらにドゥーロアバンティとルクバーが併走で続き,コルドゥアンがその後ろ。カッテニシヤガレとライズゾーンが最後尾を併走。最初の800mは50秒4の超スローペース。
3コーナーではヒーローコールが単独の2番手に上がり,2馬身差でマンダリンヒーローとメーサンデュラント。直線に入るとウインドフレイバーとヒーローコールの競り合い。この競り合いは長く続き,残り100mを過ぎてからヒーローコールが競り落として先頭に。外に持ち出されたマンダリンヒーローが伸びてウインドフレイバーは差したもののヒーローコールには届かず,優勝はヒーローコール。マンダリンヒーローが1馬身4分の3差で2着。逃げたウインドフレイバーが1馬身差で3着。
優勝したヒーローコールは雲取賞以来の勝利で南関東重賞3勝目。このレースはヒーローコールとマンダリンヒーローが対決する図式。雲取賞と同様に,ヒーローコールが勝ってマンダリンヒーローが2着という結果になりました。ただ,ヒーローコールが順調に使われていたのに対して,マンダリンヒーローはアメリカから帰国しての初戦だったこと,またヒーローコールの方が多くのレースを走っていることを考慮すれば,将来的には力関係が逆転するということもあり得るかと思います。父はホッコータルマエ。フロリースカップ系サンマリノの分枝で母の2つ上の半兄に2001年の函館2歳ステークスを勝ったサダムブルースカイ。
騎乗した船橋の森泰斗騎手は優駿スプリント以来の南関東重賞54勝目。第50回,56回に続く連覇で黒潮盃3勝目。管理している浦和の小久保智調教師は南関東重賞63勝目。黒潮盃は初勝利。
それでも第二部定理八系と第二部定理八備考との間に何らかの相違を見出そうとするのであれば,個物res singularisがいかにしてほかの個物と区別されるのかという点です。系Corollariumではこのことについては何も触れられていないのですが,備考Scholiumではスピノザはそれを明示しています。すなわち,円の中にある無限に多くのinfinita矩形の観念ideaは,現実的に存在するといわれるようになると,ほかの矩形の観念と区別されるようになるのです。他面からいえば,もし矩形が円の中に包容される限りにおいて存在するといわれる限りでは,ほかの矩形の観念とは区別されないのです。ですからこの点に注目するのであれば,スピノザは系においては個物の観念について同等の評価をしているにしても,備考の方では個物の観念が現実的に存在している場合について,特別なことをいおうとしていると解することができないわけではありません。
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ただし,この解釈には難点があります。これは個物の観念がほかの個物の観念と区別されるようになるのは,その個物が現実的に存在するようになる場合だけであるということについては,第二部定理八系の中では示すことが困難であると思われるからです。それは,系は個物あるいは個物の観念一般について言及しているのに対し,備考では個物一般を矩形という,ある特定の個物に喩えていることと関連します。
備考では,矩形が現実的に存在するようになると,その観念もほかの矩形の観念と区別されるようになるといっています。この備考における矩形というのは,系における個物の比喩ですから,これを直接的に解すれば,個物が現実的に存在するようになると,その個物の観念はほかの個物の観念と区別されるようになるということになります。しかし僕の考えでいえば,このような解釈は適切ではありません。備考でいっていることが成立するのは,矩形がほかの矩形と区別されているからなのです。いい換えれば,どのような矩形も一般的には同じ本性essentiaを有しているからなのです。つまり,矩形が現実的に存在することによって区別distinguereが可能になるのは,ほかの矩形の観念との間のことなのであって,矩形以外の別の個物の観念との間でのことではないのです。
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