スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

全日本選抜&第二部定理二七

2008-12-09 20:18:30 | 競輪
 年内最後のGⅠとなる全日本選抜競輪。今年は西武園競輪場を舞台に,今日,雨の中で決勝が争われました。
 前受けは石丸選手,3番手に海老根選手,5番手に荒井選手,7番手から山崎選手という周回。
 残り2周のホームで荒井選手から上昇開始,この動きに山崎選手も乗っていきました。バックで荒井選手が石丸選手を叩くと,打鐘から山崎選手が外をかましていきましたが,兵藤選手が離れて3番手に荒井選手。後方になった海老根選手はホームから巻き返していき,バックにかけて山崎選手と先行争いの形に。このつばぜり合いを外から石丸選手が豪快に捲り,続いた三宅選手と直線勝負。差しきった三宅選手が優勝。石丸選手が2着で岡山ワンツー。3着は海老根選手。
 優勝した岡山の三宅伸選手は39歳のベテラン選手。小橋選手が岡山にいた頃から長くトップクラスで活躍しています。主武器は捲り。ただ中国は選手層がやや薄いため,これまでビッグには恵まれなかったのですが,ここにきて初制覇となりました。今日のように番手を回って直線に入れば,まだ自力も打てる選手ですのでチャンスは大きく,今日はそれをものにしました。
 レース全般的には,山崎選手のかかりが少し悪かった印象。その上に兵藤選手も離れてしまったので,海老根選手と激しい争いになり,岡山勢には展開も味方したという印象です。

 明日は女流名人位戦A級プレーオフの1回戦です。対戦成績は里見香奈倉敷藤花が1勝,千葉涼子女流三段が2勝です。

 また,明日から竜王戦七番勝負第六局。羽生善治名人3連勝の後,渡辺明竜王が連勝。どうせなら第七局までいってほしいと個人的には思いますが,ここは本当の勝負将棋という感じです。

 船橋ではクイーン賞があります。ヤマトマリオン◎,ユキチャン○,アイスドール▲が上位で,ラピッドオレンジ△,パフィオペディラム△が続くといったところでしょうか。

 人間の精神が外部の物体を知覚するとき,この表象像が混乱した観念であるということは,第二部定理二五により確認することができました。そこで今度は第二部定理一九で示されている知覚,すなわち人間の精神による自分の身体の知覚の表象像が混乱した観念であるということをみてみることにします。これは第二部定理二七に示されています。
 「人間身体のおのおのの変状〔刺激状態〕の観念は人間身体そのものの妥当な認識を含んでいない」。
 この定理は一般的に言及されているので分かりにくいかもしれませんが,要するにこれは,ある人間Aの身体が外部の物体XにXの本性を含む仕方で刺激されるとき,この刺激状態の観念はAの身体の妥当な認識を含んでいない,つまり十全な観念ではなく混乱した観念であるという意味です。ところで第二部定理一九は,人間の精神はこの刺激状態の観念のみによって自分の身体を認識するということも含んでいましたから,要するにこの定理は,人間の精神は自分の身体の十全な観念を有するということがない,あるいは人間の精神のうちにある自分の身体の観念は,すべて混乱した観念であるという意味ももたらすことになります。
 個人的にいいますと,僕は『エチカ』を読んで,いくつかの定理には大きな衝撃や驚きを感じることがありました。これまでに考察した定理ですと第一部定理三二とか第三部定理二などはそうしたもののひとつですが,この第二部定理二七は,もしかしたら僕が最も驚いた定理であったといえるかもしれません。スピノザは人間は身体については何も知らないということをよくいいますが,この定理などはそのことのひとつの好例であるといえると思いますし,それがまた僕の驚きの理由でもありました。。

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