「楽しいこと」というのもある意味ストレスの一種だとも言える
ゲームに熱中するのも プラモデルを組み立てるのも 適度に厄介で面倒臭いからこそ楽しいと言える
遊園地の絶叫系アトラションも 精神的にはストレスの一種として働くことで楽しいと感じると言える
加藤英明が砂漠の真ん中で一日中トカゲを探して徘徊するのも 加藤にとっては「楽しいストレス」だと言える
私も時折自転車で知らない場所に迷い込む散歩をすることがあるが 知らない場所や物事を知るためには 慣れ親しんだ場所や物事から離れる必要があり それこそが新しい発見として脳を更新しリフレッシュにもなるのだろう
慣れていないことというのはどうしても一定のストレスがかかるものであり この「慣れ」に対するストレスによってヒトは新しい事柄への挑戦意欲や理解力を喪失してしまう原因でもある
カルト宗教を信じ込んでしまうのも 本来職業選択の自由があるにも関わらずブラック企業に囚われて自殺に追い込まれてしまうのも ストレスの許容範囲を超えてしまうことによって視野狭窄が生じてしまい 本来逃げられるはずの逃げ道すらも見えなくなってしまうことで非合理な「最終解決策」しか選べなくなってしまっているのである
地下鉄に毒ガスを撒くことや 快速電車に飛び込み自殺をすることが 本当に唯一絶対の最終解決策なのかを「考え」るという論理客観性が失われてしまい 主観的観念や感情だけで行動が決定してしまうことで非合理な解決策に囚われ選択可能性を喪失してしまうのである
ミャンマー軍事政権トップのミン:アウン:フライン司令官や ロシアのプーチンが非合理な暴力によって物事を解決しようとするのも それ以外の選択肢というものが本人にとっては「見えて」いないがゆえの選択である
自分の主観的な感覚としての安心満足感や恐怖不安こそが自分の意識の本質だと錯覚しているからこそ 自己客観性を失い破綻への暴走以外を選択できなくなっているのである
本来選択可能な物事が選択不可能に陥っているからこそ「倒錯」なのであり 自己の情動を客観的に検証する理性が働けば選択可能性は「見えて」くることで 倒錯状態というバカげた精神的怠慢(煩悩)から脱すること「も」可能となる
プーチンもフラインも 共に兵隊である
兵隊というのは上官からの評価承認欲求だけで行動することで 戦争のようなバカげた命令であっても唯々諾々と服従するよう行動学習的に「学習(記憶)」させられているため 自分の頭で物事の真偽や合理性というものを一切考えずに上官からの評価に対する条件反射的行動選択しかできないのである
こうした盲目的服従性というものは イヌの「社会性」と同じ本能習性であり 哺乳類としての「甘え」が集団内部の権威性へと転移することで生じる統率的協調行動を促し これが進化の過程において生存にとって有利に働いたことで先天的本能習性としてヒトの脳にも組み込まれているのである
ヒトは進化の過程において 部族間での環境資源の奪い合い競争を勝ち抜いてきた存在であり 決して部族間で常に共生的関係だけしかしてこなかった生物の子孫ではない
たとえ時間的に長期間共生関係を保っていたとしても 環境資源が枯渇する事態に陥れば 暴力性の強い部族集団が暴力性の低い部族集団を駆逐することによって 短期間に暴力性の強い部族集団への収斂進化が生ずることになるのである
言っておくが ヒトは生物進化の過程においてごく最近発生した新種に過ぎず その本能習性の大半は野獣のそれとほとんど同じであり 物理的にも大脳辺縁系の構造や本能習性そのものにはさしたる違いは見られないのである
ヒト個人は産まれてからずっとヒトであるため あたかも神代の昔からヒトはヒトだったかのような錯覚を抱きがちであるが カンブリア爆発からの進化過程において ヒトが発生したのは極めて最近の出来事であり 生物としては極めて新種なのであって その先天的本能習性のほとんどは人間社会において適応してなどいないのである
だから戦争や犯罪が繰り返し 自身の欲望の制御というものがままならないのである
欲望を制御するためには 欲望そのものを選択しなければならない
欲望そのものは欲することはできないが どの欲望を優先するのかは選択可能性が残されているのであり 社会安全性や持続可能性や公平平等性というものを最優先する人格において必要なのは 自分の頭で物事を自律的に論理客観的に考え検証するという 人間としての本質的意識や知能が必要なのである
日本大学田中英寿理事長体制に唯々諾々と服従しておいた方が 日本大学の職員達は安心満足することができた それはヒトの先天的本能習性として 怖い相手に逆らいたくないという先天的卑劣さに起因するものである
プーチン政権にせよ ミャンマー軍事政権にせよ それらに唯々諾々と服従する圧倒的多数の愚かな兵隊達によって 腐敗組織は形成されるのであり こうした性質は特定の民族国籍に依存せず あらゆる民族国家において生ずる可能性を持った ヒトの普遍的な先天的な人間としての欠陥である
ヒトは先天的ハードウェアとしては欠陥があるが これは後天的ソフトウェアとして修正パッチを当てることは可能である これこそが人間としての知能であって 先天的本能習性によって促されるあらゆる間違った行動を解消すること「も」可能となるのである
自分の脳の何が欠陥バグなのかは 自己客観的に考え検証すれば自ずと「見えて」くるものである
本当の目的(真理)とは ヨシタケシンスケでも読んだ方がわかりやすいだろう
社会安全性や公平性というものを優先するためには 自分の心に余裕がなければ「見えない」ものであり 決して殺伐とした「べき」の強要をしているわけではない
あくまで自分から安全で平等な社会を望めるようになるために 人間としての意識や知能が必要だと論じているのである
↗なぜ知らない街を歩き回るのは楽しいのか…脳科学的にみた「ストレス解消」に役立つ4つの行動 -PresidentOnline
知らない街でわざと迷子になることが楽しいかどうかは個人差があると思うが 新しいことに挑戦してみる純粋な好奇心がストレス解消に効果的だとは言えるだろう
何も考えず 何も新しい経験をしなければ 何の意欲も働かなくなるのが脳という臓器である
不毛な差別排除ヘイトスピーチに明け暮れて意味のない正義を振り回している暇があるなら 新しいことに挑戦して他に熱中できる楽しみをみつける方が 社会的にも建設的で平和というものである
Ende;