子育てに積極的な男性は視床下部が大きいという統計的傾向がみられるという
MRIやCTの普及によって ヒトの行動傾向が予め予測できるようになる可能性はある
先天的に犯罪者傾向が見られるとしても 短絡的に断種のような不公平な差別を押し付けるべきではない
ヒトは決して先天的傾向だけで行動が決定するわけではなく 主体性を重んじれば自律的な社会的責任判断選択の可能性も充分にあり得るのであり それでも間違え易い傾向があるなら むしろ被害が出る前に積極的にサポート支援をすべきである
「誰も取り残さない」という基本思想なしに人間性とは言えないからである
生活環境によっては男性ホルモンの分泌が抑えられ 後天的に脳の構造に影響を与える可能性もあるそうで 決して先天的な遺伝傾向だけで人間の価値が決まるようなものではない
先天的な遺伝傾向だけで他人にランク付けすることの方が人間としては欠陥である
自分の遺伝子は自分では選べない以上 遺伝的要因は本人の責任ではない
だからといって主観的好き嫌いだけで物事の真偽を判定することが正当化できるわけではない
先天的に犯罪者傾向があるとしても犯罪を犯さないようにするのは本人の主体性が必要なのと同様に 個人的好き嫌いだけで物事の真偽を判定したがる先天的傾向があるとしても 論理客観的根拠に基づいた真実を見極めなくても良い理由にはならないのである
自分の行動選択には自分で責任を負うこと これは大人の人間として最も基本的な行動選択であり 論理客観的根拠のない嘘やデマを鵜呑みにして無責任な行動をしても良い理由にはならない
通り魔やテロリストなどに見られる先天的遺伝形質や 後天的影響に共通するものが存在しているとすれば それを基にテロリストや通り魔を社会から撲滅したり減らしたりすることは不可能であるとは言えない
そのため(再発防止の観点から)にも死刑制度には問題がある
本人にしか知り得ない何かが存在するのであれば 死刑にするよりも粘り強く聴取することの方が重要だからである
強姦を8回だか9回だから繰り返しているバカもいるそうだが 強姦罪が強盗殺人よりも罪が軽いからと称して「犯罪者同士の罰の公平性」などという意味のわからぬ屁理屈によって数年で出所放免するのは社会防衛上随分非合理で変な話である
更生治療が済んでいないのであれば どんなに刑法上軽微であろうと社会復帰させるべきではないし 罰を与えても更生治療にはつながらない
なぜ自律的な社会的責任判断選択をできないのか それを徹底的に原因究明し 再発防止策につなげれば これは社会的な教訓「財産」としても有益になる
ましてや犯罪ではなく「事故」となれば なをさらである
国連が定める「社会持続可能な開発目標」の観点からは 刑法罰制度だけが特別に除外しておかなければならない論理客観的根拠は何もないのである
被害者を減らすために最も効率的で合理性のある対策は 犯罪者を差別することではなく 犯罪者を生み出さないことである
Ende;