書き逃げアンドロイド。

副交感神経が優位になるような写真が好き。

接収刀

2022年11月29日 21時48分53秒 | 日記

刀 和泉守兼定:いずみのかみかねさだ

裏銘:元治元年子八月於皇都作 小池信政所持

刃長:70.6cm 反り:1.8cm

元治元年 陸奥

会津若松市所蔵

本刀は、陸奥の刀工兼定最後の名工である十一代目和泉守兼定の刀です。文久3年(1863)に和泉守を受領しました。十一代目兼定は、戊辰戦争にも参加、戦後は陸軍砲兵廠で日本刀の鍛錬を行うも、明治36年(1903)作刀中に急逝しました。小池信政とは注文打ちと呼ばれる発注者のことです。

 

脇差 奥州住兼定:おうしゅうじゅうかねさだ

刃長:57.4cm 反り:1.9cm

陸奥

会津若松市所蔵

本刀は、室町末期の弘治2年(1556)に美濃の関より三代目兼定が会津へ移住した古川兼定系のうち二代目古川兼定の刀です。会津へ移住した兼定は、明治時代まで十一代続き繁栄しました。

 

 

 

 

短刀 祐定作之:すけさださくこれ

刃長:28.3cm

室町 備前

横浜市歴史博物館所蔵

祐定は、室町時代初期から末期にかけて備前で活躍した刀工です。複数の刀工が「祐定」の名で作刀しています。祐定の銘とあわせて個人名や年号が区切られている刀剣もあります。本刀には、刀を軽くするための二本樋(棟側にある2本の線)が裏表両方に施されています。

 

 


脇差 近江大掾藤原忠広:おうみだいじょうふじわらただひろ

刃長:53.4cm 反り:0.8cm

備前

埼玉県上里町立郷土資料館所蔵 上里町指定有形文化財

近江大掾藤原忠広は、佐賀鍋島家お抱え刀鍛冶であった忠吉一門の刀鍛冶で、本家忠吉の二代目にあたります。忠吉一門は、佐賀御用刀工として江戸時代を通じて100名以上の刀工を輩出し、肥前刀といえば忠吉一門と称されるほどの一大刀工集団でした。二代目忠広は、江戸時代の刀剣書において、250名以上の刀工の中から2番目に格の高い「大業物」に選ばれるほどの腕前を持っていました。

 

 


刀 大和守源広信:やまとのかみみなもとひろのぶ

裏銘:以南蛮鉄造之

刃長:69.6cm 反り:1.1cm

江戸 山城

横浜市歴史博物館所蔵

広信は、山城の刀工で初代は大和守を受領します。紀州でも作刀しており「洛陽住藤原広信於紀州」や「伊藤権左衛門尉広信」などの銘も切るとされます。

 


太刀 定利:さだとし

刃長:70.9cm 反り:2.9cm

鎌倉 山城

上里町立郷土資料館所蔵 上里町指定有形文化財

定利は、鎌倉時代中期の山城の刀工とされます。京都の綾小路にちなみ「綾小路定利」とも呼ばれました。本展覧会で唯一の太刀にして、展示作品の中では最も古い刀となります。

 

薙刀

 

 


脇差 荘司筑前大慶直胤(花押):しょうじちくぜんたいけいなおたね

刃長:38.3cm 反り:0.8cm

文政13年(1830) 江戸後期 武蔵

板橋区立郷土資料館所蔵

大慶直胤は、出羽山形の生まれで藤原姓、荘司美濃兵衛と言い、大慶は号です。水心子正秀の復古刀理論の実践者でもあります。師の水心子正秀、直胤、同時期に活躍していた源清麿の三人を新々刀(明和年間以降の新刀)の制作に尽力した刀工たちであることから「江戸三作」とも呼ばれています。表には不動明王、裏には三鈷柄剣が施されています。

 


刀 栗原筑前守信秀:くりはらちくぜんのかみのぶすけ

裏銘:明治二年八月日

刃長:58.5cm 反り:1.3cm

明治 越後

板橋区立郷土資料館所蔵

栗原信秀は、文化12年(1815)、越後国西蒲原郡月潟村に生まれました。15歳のときに京都へ上り鏡師となりますが、嘉永3年(1850)、江戸に出て、江戸三作の一人である源の清麿へ入門し刀鍛冶となり、清麿一門第一ともうたわれました。嘉永5年には独立したとされます。慶応元年(1865)、筑前守を受領しました。維新後の明治時代にも活躍した刀工です。

 

 


短刀 兼常:かねつね

刃長:29.1cm

室町末期推定 美濃

埼玉県上里町立郷土資料館所蔵

兼常は、室町末期から見られる美濃の刀工です。兼定や兼元とも並ぶ名工ともいわれます。数代にわたり「兼常」を名乗っている他、江戸以降でも同様の銘を切る刀工が複数人います。

 

 

 

脇差 播磨大掾藤原重高:はりまだいじょうふじわらしげたか

刃長:31.4cm 反り:0.2cm

江戸 越前

横浜市歴史博物館所蔵

重高は、越前の刀工で初代重高は美濃の兼則の門人と伝わります。初代重高は元和〜寛永年間に活躍し、その後、江戸後期まで続く名工の刀工となります。本刀には表に素剣と倶利伽羅(くりきゃら)、裏には梵字と護摩箸(文字と2本の線)が施されています。

 


槍 下坂貞重:さかしたさだしげ

刃長:18.2cm

江戸 越前

埼玉県上里町立郷土資料館所蔵

貞重は、その銘を切る刀工が複数います。慶長年間から出雲守を受領した坂下貞重や、その弟子の津島守を受領している貞重もいます。

 

 

 

脇差 正秀/電光:まさひで/でんこう

刃長:39.4cm 反り:0.5cm

江戸末期 武蔵

板橋区立郷土資料館所蔵

 

 


未研磨の赤羽刀

譲渡された当時の赤羽刀です。 錆や欠けだけでなく、接収時に付された白ペンキの番号や黒マジックで付された番号が確認でき、当時の歴史的背景がよく分かります。

福生市郷土資料室所蔵

 

 

 その他…


モルチール砲

江戸末期頃に、小石川大砲鋳造所で製造された青銅製の大砲。臼砲ともいう。口径は20cmあり、これは、天保12年(1841)5月、西洋砲術家高島秋帆が徳丸原で日本最初の本格的な洋式調練の時に使用したモルチール砲と同形・同寸であって、今日に残るモルチール砲としても貴重である。

重量250kg

 

 

 

アサヒフレックス

旭光学(現:ペンタックス)

東京光学(現:トプコン)

 


マーズ猟用無煙火薬

陸軍造兵廠火工廠 板橋火薬製造所製

 

 

 

 

Ende;

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