書き逃げアンドロイド。

副交感神経が優位になるような写真が好き。

慣れた危険は怖くない

2021年08月12日 10時13分13秒 | 意識論関連

遺伝的進化をコンピューターでシミュレーションする際のアルゴリズムは 突然変異の中から適者以外が全て淘汰され死滅することで生ずるものである

つまり 自然環境下において過酷な生存競争の中でのみ遺伝的進化は生ずるのであって ヒトの社会の中では遺伝的進化は生じない

実際ヒトはここ数万年はほとんど進化が起きていないのである

変異はある 身体の大きさだけを見ても2mを超える大きな人もいれば 150cm以下の小さな人もいる

自然環境下であれば 何らかの淘汰圧力が働き 例えば島嶼化などによってフローレス原人のような小型化への適応が生ずることもあり それが原因で脳まで小さくなったとしても 別に遺伝的進化というものは「脳を肥大させる」といった最終的な「目的」みたいなものがあるわけではないので 「結果」的に死ななかった個体種への進化しか促されることはない

起きるのは環境適応だけで それ以外の別の力学は働かない

また 突然変異によって遺伝性の先天的疾患を持って生まれてきてしまう人も一定数存在し 決して変異の全てが生存や種の保存に常に適する保証は何もないのである

遺伝的進化の全てはあくまで「結果」であって 遺伝的進化の全てが何らかの「目的」に則って常に都合よく生じるようなものではないのである

現在生存している観測可能な生物種というのは あくまで「生き残った」個体しか観測することはできないのであって 遺伝的進化の過程において淘汰され死滅絶滅した個体種は化石などで極めて稀にしか観測できない

遺伝的進化というものは 膨大な変異と膨大な淘汰圧力の結果として生ずるものであって あくまで偶発的に「まぐれ当たり」したものだけが残ったに過ぎず 何の「目的」も存在しない必然的自然現象に過ぎない

遺伝的進化というものは あくまで膨大な死滅の果てに偶発的に起きる可能性が存在しているだけであって 決して「常に最適化への進化が成功する」保証は何もないのである



ミクソーマウイルスがアナウサギに対してい弱毒共生進化が生じたのは あくまで自然環境下において膨大な死滅を伴うことで生じたのであって ヒトの社会の中では同じ遺伝的進化のメカニズムは働かない

たとえ変異によって弱毒株が生じたとしても その弱毒株以外の強毒株の全てが宿主ごと死滅しないことには弱毒進化には至らないからである

ヒトの社会において 強毒株が死滅するメカニズムは存在しない よって弱毒化は構造原理的に生じない

ウイルスというものは 大量発生した生物種の過密環境に適応する形で繁殖力を発揮する これがたまたま自然環境との調和にも適しているとしても 別にウイルスが主体的に環境調和のために自らの遺伝的性質を選択したわけではなく あくまで環境調和に適したことで死滅を免れた結果に過ぎない

遺伝的進化というものは 結果だけを見ればとても「賢い」ように見えるかもしれないが これはあくまで膨大なバカげた死滅の賜物であって 変異の全てが常に遺伝的進化に成功する保証はどこにもない



ウイルスは 感染する宿主が密の状態に対して繁殖能力を発揮し 密が解消すれば感染も収束する

これは赤潮などに寄生するウイルスでも同じことである



多剤耐性菌の発生メカニズムは 抗生物質の乱用投与によって ブドウ球菌等に対して抗菌剤による淘汰圧力が働く環境下において より抗菌剤に耐性を持った菌種だけへの進化を促してしまうことで生ずるものである

COVID-19において 当初の初期株よりもアルファ変異株に置き換わり 更にデルタ変異株への置き換わりが生じているのは 中途半端にヒトが感染対策をしているために より感染力の強い株種への進化を促してしまっているからである

これは多剤耐性菌の発生メカニズムと同じである

早期に完全撲滅収束させない限りはワクチンや治療薬への耐性獲得への進化ばかりを促すことになり 取り返しのつかないことに陥る可能性は充分にある

「ワクチンが怖い」などという幼稚園児みたいな寝言に付き合っている暇など 本当はないのである





Ende;

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 同類 | トップ | もったいない話 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

意識論関連」カテゴリの最新記事