黒いカエルは環境に適応するための自然選択
↗出典:チェルノブイリの黒いカエルが適応進化の過程を明らかにする -カラパイア
⇨「適応するため」という表現は あたかも適応を能動的に選んでいるかのようになっているが これが根源的に大間違いなのである
環境適応は結果であって 目的に都合よく選択することはできず 適応できなければ死滅し「進化の袋小路」となる
生物進化の過程において 現存生物種以外のあらゆる変異種の全てが「進化の袋小路」として死滅しているのである
ゲノム配列というのはほぼ無限に存在するはずだが 現存生物種の配列はごく限られたものであり 膨大な死滅の果ての結果的現存種を我々は「進化」と認識しているのであり 断じて「適応するため」に都合よくゲノム変異を選ぶことなどできないのである
メラニン色素の多かったカエルの方が放射線の影響を受けにくいため 色の黒いカエルへの収斂進化が促されたわけだが それなら死滅した「メラニン色素の少なかったカエル」は何も「選択」することなどできなかったのである
大衆観念的には「進化で月経の痛みがなくならないのかしら」などと荒唐無稽な非科学的観念を抱きがちなようだが それこそ「月経の痛みの少ない女性以外を淘汰」すればほんの数世代で「進化(品種改良)」を人為的に促すことは簡単である
遺伝的進化によって ヒトが戦争や差別をしなくなるような淘汰圧力は存在せず むしろヒトは暴力的権威者という「怖い相手」に対して媚びへつらい忖度し 多数で迎合して少数派を迫害し 環境資源の奪い合い競争に勝ち抜いてきた個体種への収斂進化の結果として ヒトは暴力的差別によって物事を解決しようとする「進化」が促されているのである
サルは利己的行動しかしない
サルが集団社会を形成するのは 集団を形成していた方が利己的にも有利だから集団を形成しているのであって ヤクザや振り込め詐欺師が集団を形成するのと同じ理由であって 決して社会安全性や公平性を目的として集団社会を形成しているわけではない
ヤクザに属していれば社会の中で有利な立場を得られるからヤクザに属するのであって 社会の安全性や公平性を目的としているわけではない
日本大学田中英寿理事体制においても 腐敗した体制に媚びへつらい忖度し 腐敗組織に同調迎合しておいた方が個人的(利己的)に有利だったからこそ 腐敗組織は温存され続けたのである
「生きるためには」その方が有利である だが その利己性こそが社会格差を生み出し社会持続可能性や安全性を損ねる最も根源的な「屁理屈」に他ならない
人は必ず死ぬものである
サルなら目先の生存(安心)にしか興味はないだろう
だが 人は自分がいつか必ず死ぬことを知っていて 安心して死ねる社会が遺せないのであれば生きていても意味がないことも理解することは可能である
差別による殺し合いによって 近所の子供が丸焦げにされる社会の中で生活しても 飯の味もわからなければ 何の楽しみも得られないのである
養老孟司的に「ヒトとはそういうものだ」などと根拠もなく決めつけ 諦め 何も考えない方が気分的には楽になるだろう
日本大学の組織腐敗も そうした無責任な気分的楽観によって温存されたのである
日本大学の組織腐敗では誰も死んではいないだろうが 組織腐敗というヒトの習性は戦争や差別という人が大量に死ぬような重大事象の大きな要因であり 重大事象の陰には無数の小さな事象が隠れているのである
子供のイジメもエスカレートすれば殺人にまで至ることもある
自分がイジメられないための行動が暴走し 最終的には人生を棒に振るような事件まで引き起こしてしまうこともある
プーチンは自分の権力体制を温存することだけを優先した結果 国際社会への迷惑行為にまで暴走している
「生きるため」という屁理屈によって ヒトは非合理で理不尽な暴力によって何かが解決すると錯覚する先天的な認知上の重大な欠陥が存在しているためである
それはプーチンに限ったことではなく ヒトのほぼ全員は「懲罰で解決」するものであると錯覚しているのであり 先天性の頭の悪さはヒトの普遍的習性である
テロリストが暴力破壊で解決しようとするのも アメリカ政府がアルカイダ幹部を殺害し続けるのも それが「解決」だと倒錯しているからである
アルカイダ幹部を何人殺しても銃乱射事件などのテロはなくならない それは根源的原因を無視して目先の気分的満足感を優先しているに過ぎないからである
ヒトは先天的にはバカだが ヒトは自らのバカさを自覚し バカげた行動に陥らないように選択可能な「自由」が存在している
それが理性というものであり イマヌエル:カントはこれを理解せずに「悟性」だの「純粋統覚」だの「絶対に知覚することの出来ない叡智界」などという荒唐無稽な根拠のないデマによって大衆の脳を陶酔させ人気を集めたのである
ヒトは信じたい話だけを信じようとする だが 信じたい話に合理的根拠は必要がなく ただ主観的気分が良くなりさえすれば満足し 真実かどうかには何の興味も持たないものなのである
人間としての「本当の目的」とは 社会安全性や公平性に基づいた行動選択であり 利己的損得は所詮は生きている間だけに必要な最低限のものでしかないのである
一人で何億もの資産を集めたところで 社会格差を拡げることにしかならず むしろ社会持続可能性や公平性を損なう原因にしかならない
奪い合いの社会は必ず破綻する
歴史上幾度も繰り返した文明の崩壊は 独裁組織による腐敗した覇権争いによって無駄に環境資源を食い尽くしたことが原因である
過去の権力者を「英雄」扱いし 集団組織に従順な特攻隊を「英霊」扱いしている頭の悪さこそが「歴史から学ぶ」ことを阻害していることを 人類は認識しなくてはならない
何が間違いなのかを識別できなければ 何度でも同じ間違いを繰り返すのは必然だからである
客観的に見ればヒトは明らかに「進化の袋小路」へと暴走しているのである
暴走を止めるのは理性である
他にはない
Ende;