自宅の近くに、都立農業高校の農場が在る。
本キャンパスは府中駅近くなのだが、
こちらは、湧き水の谷戸を利用した、生け簀や田んぼが在るのだ。
深大寺、神代植物公園と並んで、この農場が
ここいらの自然景観の保存に一役買っている。
農場の横の道を通ると、ひんやりとした風が吹いてくる。
ホッとする。
海の近くで育った人は、潮風のにおいを嗅ぐと懐かしく感じると言うけれど、
私は、谷戸やハケで、空気の中の真水のにおいを嗅ぐ。
宅地化が進んだり、大きなマンションが建ったりして、
湧き水が随分減ってしまった。
地下水が減っているのだろう。
地下水も地盤の一部だ。
緑地の保全は、災害対策のためにもなるはずだ。
※
農業高校の敷地と、道路を挟んで向かい側に青渭神社がある。
あおい神社と読むけれど、
子どもの頃にはあおなみ神社と聞いていた。
単に、よそから引っ越してきた両親の読み間違いかもしれない。
渭の字は見慣れない文字だが、川の水のことを意味する。
音読みすれば「い」で、
中国の黄河の源流は「渭水(いすい)」という川だ。
府中市だったか多摩市だったか稲城市だったか忘れたが、
同じ名前の青渭神社というのがある。
こちらはあおなみ神社なんだったっけな。
まあ、探せばいくつも有る名前だろう。
鳥居の扁額には龍が浮き彫りになっている。
祀られているのは水神であろう。
ということは、農業高校の農場の敷地内の湧き水こそ、
この神社の本体なのではないか。
※
公園はもとより、お寺や神社の境内や、学校の敷地というものが
大いに緑地を保持してくれる。
この近くで言うと、野川を遡ると野川公園が広がっている。
その左岸に走る国分寺崖線とその上の土地には、
ICU(国際基督教大学)のキャンパスが広がっている。
この一帯にはけっこう湧き水が残っている。
都立農業高校の農場も、
大学のキャンパスほどの広さは無いけれど、
谷戸を守るために存続して欲しいものだと思う。
(保全のためにはもっと木の手入れをしたほうがいいとも思う。)
※
さて、水神を祀っているだろう神社と、
湧き水そのものの間に、バス通りが走っている。
中央線の三鷹や吉祥寺の駅と京王線の調布駅を結ぶ、重要な道路だ。
こんな所に道路を通すのもどうかと思うけれど、
昔の地図を見てもやっぱり道は有る。
次回、
周囲を今昔の地形図でねちねち見てみよう。
つづく
本キャンパスは府中駅近くなのだが、
こちらは、湧き水の谷戸を利用した、生け簀や田んぼが在るのだ。
深大寺、神代植物公園と並んで、この農場が
ここいらの自然景観の保存に一役買っている。
農場の横の道を通ると、ひんやりとした風が吹いてくる。
ホッとする。
海の近くで育った人は、潮風のにおいを嗅ぐと懐かしく感じると言うけれど、
私は、谷戸やハケで、空気の中の真水のにおいを嗅ぐ。
宅地化が進んだり、大きなマンションが建ったりして、
湧き水が随分減ってしまった。
地下水が減っているのだろう。
地下水も地盤の一部だ。
緑地の保全は、災害対策のためにもなるはずだ。
※
農業高校の敷地と、道路を挟んで向かい側に青渭神社がある。
あおい神社と読むけれど、
子どもの頃にはあおなみ神社と聞いていた。
単に、よそから引っ越してきた両親の読み間違いかもしれない。
渭の字は見慣れない文字だが、川の水のことを意味する。
音読みすれば「い」で、
中国の黄河の源流は「渭水(いすい)」という川だ。
府中市だったか多摩市だったか稲城市だったか忘れたが、
同じ名前の青渭神社というのがある。
こちらはあおなみ神社なんだったっけな。
まあ、探せばいくつも有る名前だろう。
鳥居の扁額には龍が浮き彫りになっている。
祀られているのは水神であろう。
ということは、農業高校の農場の敷地内の湧き水こそ、
この神社の本体なのではないか。
※
公園はもとより、お寺や神社の境内や、学校の敷地というものが
大いに緑地を保持してくれる。
この近くで言うと、野川を遡ると野川公園が広がっている。
その左岸に走る国分寺崖線とその上の土地には、
ICU(国際基督教大学)のキャンパスが広がっている。
この一帯にはけっこう湧き水が残っている。
都立農業高校の農場も、
大学のキャンパスほどの広さは無いけれど、
谷戸を守るために存続して欲しいものだと思う。
(保全のためにはもっと木の手入れをしたほうがいいとも思う。)
※
さて、水神を祀っているだろう神社と、
湧き水そのものの間に、バス通りが走っている。
中央線の三鷹や吉祥寺の駅と京王線の調布駅を結ぶ、重要な道路だ。
こんな所に道路を通すのもどうかと思うけれど、
昔の地図を見てもやっぱり道は有る。
次回、
周囲を今昔の地形図でねちねち見てみよう。
つづく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます