犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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声を小にして言う

2021年10月18日 | 椰子の実の中
言葉はその人の考え方を表すものだ。
考え方が言葉に表れ、他人(ひと)に伝わる。
言葉として考え方が伝わって、人々に広まる。

一人の人が使った言葉は、社会の考え方を作り上げてゆく。

口に出す言葉には人柄が出るとか、
社会の一員として発言には責任を持ちましょうとか、
そんなことを言っているわけではない。
そっくりのことを書いているけれど、そうでもない。

私という人間がいる。
人間は70億という大きな群れである。
その中のはしっくれとして私がいる。

70億もいりゃあ、いろんなのがいる。
そんなにたくさんの中だから、私もこんな感じで暢気に生きていられる。
二足で歩いて言葉を話して火を使って服着て家に住んで、
傍目から見りゃ見事に人間だ。

私の中に「みんな死んじゃえ」くらいの幼く激しい憎悪が有る。
同時に「みんな笑って暮らせよ」と歌う気持ちも有る。
そんなもんじゃん、と思う。

群れの全体が大きければ大きいほど、
私の憎悪はちっぽけなものになる。
地球上の人口は、そんな個人の赤黒いものを薄めるために
全体として増えまくっているのかもしれない、
などと思い描いてみたくなったりもする。

ただ、
わざわざ赤黒いものを吐き散らかして、
周囲の人の赤黒いものを引き出して立ち上がらせて膨らませて
群れを赤黒く染めていくのは
怖いことじゃないかな、と思う。

だから、こう思う。

言葉はその人の考え方を表すものだ。
考え方が言葉に表れ、他人(ひと)に伝わる。
言葉として考え方が伝わって、人々に広まる。

一人の人が使った言葉は、社会の考え方を作り上げてゆく。
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