犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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私が病気じゃなくなった記念日

2015年05月17日 | LGB&T
1993年にWHO(世界保健機関)が
「同性愛はいかなる意味でも治療の対象にならない」
と宣言した。
1990年までは、同性愛はICD(国際疾病分類)の
一項目であった。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/94090b748f8d0dae57aa06f132fd3543

ただもちろん、治療に効果の無いことは分かっていた。
つまり、「同性愛なんですか?じゃあ治んないけど医者には行けよ」
という国際認識だったわけだ。

それまでの"治療法"はカウンセリングが主だが、
ゲイの男性に男の裸体の写真を見せて、身体的な反応(要するに陰茎の血流増大)が
あったら電気ショックを与える、などという乱暴なものもあった。

実に滑稽な話だと思えるが、
転じて現在も同性愛が死刑の対象になる国もあることを思うと、
わらいごとでもない。
私は日本に住んでいて、「日本初のパレードをやった20年前とは
ずいぶんヨノナカ変わった」なんてノホホンとしているが、
地球規模で眺めると、そうでもないことがわかる。

ただ、同性愛などを認めるか否かということは、多分に文化的なことであり、
認めない文化が悪であるか、というと私はそうは考えない。
同性愛を認めない国家で重婚が認められている、ということもあるわけで、
価値観の相違としか言いようがない。

しかし、では日本で重婚を求める闘争が起こるかと言ったら、そうでもなさそうであり、
どこかの国では同性愛者はそのことをひた隠しにして生きのびている、
ということはあると思う。

5月17日は、国際反ホモフォビアの日。
フォビアとは、嫌悪とか恐怖とかいう意味だ。
ICDから同性愛の項目を削除することが決まった日だからということだ。

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