なるべく長く飲む

旧友と、オクトーバーフェストに行った。
オクトーバーとは10月という意味だろうに、なんで９月にやっとるんじゃ。
と思うが、なんでも、本場どこそこでもオクトーバフェストは９月にやっとるそうである。
いいんじゃないの？飲めればなんでもいいんじゃないの？

アルコール5.5%のビールを、友人Ｋは「濃い」と言う。
「私はなるべく長く飲んでいたいの。
酔っ払いたくないの。
だから薄いほうがいい。
９%のベルギービールとか、ダメねあんなの。」
と言う。

なるほど。
酔っ払ってベロベロになるよりは、会話を楽しみたい。
ラガー飲んで、ホップの効いたの飲んで、ヴァイスビア飲んで。
11時から15時半まで、古馴染みの友達との時間はあっという間だ。

ひとりで飲むときは、アルコール高めのものを呑んで効率良く酔っ払ってしまいたい。
友達と過ごすときに、ビールは適当だ。
そしてこの日、夕方から夜は別の約束があって、私はそちらへ移動して、
また飲んだ。

夜の美術館見学は大人向けのイベントで、ワンドリンク付。
ビールはさすがに飽きたとばかりにワインを一杯。
さらに居酒屋に行って、駆け付け三杯というやつ。
はじめハイボールを飲んだが、安居酒屋のせいか、なんだか薄くて味がしない。
やっぱりビールに戻る。

友人Ｋは、夜も飲んだだろうか。
「なるべく長く飲んでいたい」を実行したのは、私のほうだったか。

つづく　かも