犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

いただきます

2020年12月31日 | 日々
あけましておめでとうございます。

あいや、まだ12月31日だったか。
閏年だから間違えちゃった。

って、
1から365まで数えていたのか!?



以下、
「犬の散歩で会うおばちゃんの言葉」
[私の発した言葉]
(私の心の声)
とする。



「佃煮要るっ?」
[お、いただきます。]
(要らんとは言いにくいよな)
(なんの佃煮じゃ)

「アオサ採って砂よけて洗ったのが一杯冷凍してあるの佃煮にしたから」
[おおー、そりゃお手間のかかったもの]
(砂取るのたいへんよね)

「明日もこの時間いるっ?」
[ああ、まあ、大体この時間に来ます。]
(時間を気にせずに行動したいなあ)

(会えなかったら他の人にあげてください、と言ってもナンだしなあ。)
[会えたらでいいですよ。]
「なんでっ!」
(しまった。やっぱり)

※ 

翌朝目が覚めると、いつもより30分以上遅い時間だった。
ちょうどいい。
あの人にはいつも帰り際に会うくらいだから、
この時間に出れば待たずに済むだろう。
寒い中、待つのはイヤだ。

ちょうどいいと思って出た。
しかし、ドッグランで犬を遊ばせて待てど待てど、
来ない。
もう、他の人にひとこと言い置いて帰ろうか、と思った頃に
やって来た。

「ごめん、待ったでしょ」
[ああ、いえ、まあ、すこし]
(待ったって言えないわたし)

「昨日百均行かなくってさ。」
(ええっ)
「瓶を買って、消毒して入れるから。」
(買物にも出なきゃならないし、お手間ですよね…)

「今日は日曜日だから、テレビ無いからこの時間に来たのよ」
(あー!そうだった!この人は朝ドラの放送時間を避けて犬の散歩に出るけど、
今日は日曜日だから
って、昨日、「明日もこの時間」って言ってたじゃないかー)



おばちゃんはその後、ドッグラン常連の他の人に
「〇〇ちゃんにも佃煮要るか聞いといてっ。
あと、△△ちゃんはどうだろ」
などと言っていた。

(自分のあげたい人にあげればいいじゃないか)
(適当な数作ってきて、会った人にあげればいいじゃないか)



心の声であれこれとやきもき考える時点で、完全におばちゃんに負けている。
生まれながらにして負けている。
「明日もこの時間」と、自分はその時間に来ない人が言っているのだから、
気にして自分の出る時間を調整したりしなくて良いのだ。
負けている。

この人の構わなさを自分も取り入れられれば、
と思いもするが、
じゃあこんな感じのおばちゃんになりたいかっつったらなりたくはねえぞ
と思い直したり、
私は私で別ジャンルの図太さを持っているからなあ
と思い巡らせてみたり、
また思い巡らせている時点でおばちゃんに負けている、
と思ったり。

たのしい。。。



「皆さん、佃煮の感想は?どうだった?」
[[[おいしかったでーす]]]
「甘過ぎなかった?」
[そんなことないです。]
「波照間の黒糖を使ってるからね。」
[あーなるほど]

(自分の作ったものをあげたら、後で「どうだった?」って
私も聞くかもしれない。
「お口に合ったかしら?」という意味で。
でもなかなか、「もうちょっとこうしたほうが」なんて返事は
出てくるわけないよな。
もっと親しい友人には「私には甘かった」と言ったことも有るな。
ブツブツ・・・)



大晦日の朝。
また別の、ほぼ毎朝会う飼い主さんが
「伊達巻あげるー、11本目。」
[ええっ、いいんですか!]
「毎年焼いてんの。どうぞー」

他の人が来たら、
「伊達巻あげるー、最後の一本。これで完売。」
〈イエーイ!!!ありがとう!早起きして良かった!〉

すがすがしい。
やっぱ[適当な数を持って来て会えた人にあげる]って
気持ちいいんじゃないだろうか。



なーんかお礼できる物は無いかいな。



非常に楽しかった去年の思い出です。

では、今年もよろしくお願いします。
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