[あらすじ] 老母84歳パーキンソン病、要介護1、左股関節全置換後脚長差2cm、自宅療養。
健側右に補高1.5cmの靴を室内でも履くようにした。
食べ物の味がしない、という訴えから、パキシル(抗鬱剤)が処方された。
というところが5週間ほど前のことだった。
パキシルが処方されてから2週間目の1週間で、4回転倒した。
介護チームの一番避けたがるのは、転倒だ。
転倒は転倒で済まず、どこか骨折しがちだからだ。
骨折する、入院する、行動力や認知が下がる、
というパターンの入り口が転倒なのだ。
パキシルの副作用のせいなのか、
補高した靴を履き慣れてきて、今までと体のバランスが変わったためなのか、
この時期に転倒が多かった理由は、判然としない。
ただ、頭が重い、眠気が強い、という訴えがあったので、
パキシルの副作用ということは考えられる。
主治医のところへ行って、見直してもらおうと思ったが、
ちょうど10日間にわたる夏休みの最中であった。
次の診察のときに、パキシルは減らすことになった。
「ちょっと痩せたんじゃありませんか?
食べられていますか?」
ものの味が戻っていないのだが、なんとか食べることは食べている。
しかし、もともとほどの食いしん坊は発揮していない。
「栄養状態を検査しておきましょう。」
結果が悪いとまた甘い液体状の栄養剤が処方されるんだろうなあ…。
普段の健康診断では体重がちょっと多めだと言われるが、
いざ痩せると栄養不良じゃないかと言われる。
どうすりゃいいのさ。と言い放ちたくなる。
あ、食べられないのと制限することの違いは分かっとりますよ。
それから1週間後、やっとパキシル処方の目的であった
ものの味が戻ってきた。
ここ数ヶ月で、少々衰えが進んだ。
そこにパキシルが重なり、あまり調子が良くない。
介護認定は昨年だったため、次回の認定は来年の10月になる。
とっしょりにとっての2年は、大きい。
安定している時は安定しているが、変化があるとガクリと衰える。
今はそういう時期だろう。
介護側のすべき事柄も、変わってくる。
リハビリで今できることをキープするということには変わり無いが、
その「今できること」の内容がちょっと違ってくる。
また、今できることを、よりやりやすい環境や道具を整え、
やりにくい部分を補助するサービスも必要になってくる。
体調の変化が有ったタイミングで、
ケアマネージャーさんも交代したのは、良かったかもしれない。
前のケアマネさんも良かったが、今年からのケアマネさんは
さらに優しい雰囲気を持っている。
つづく
健側右に補高1.5cmの靴を室内でも履くようにした。
食べ物の味がしない、という訴えから、パキシル(抗鬱剤)が処方された。
というところが5週間ほど前のことだった。
パキシルが処方されてから2週間目の1週間で、4回転倒した。
介護チームの一番避けたがるのは、転倒だ。
転倒は転倒で済まず、どこか骨折しがちだからだ。
骨折する、入院する、行動力や認知が下がる、
というパターンの入り口が転倒なのだ。
パキシルの副作用のせいなのか、
補高した靴を履き慣れてきて、今までと体のバランスが変わったためなのか、
この時期に転倒が多かった理由は、判然としない。
ただ、頭が重い、眠気が強い、という訴えがあったので、
パキシルの副作用ということは考えられる。
主治医のところへ行って、見直してもらおうと思ったが、
ちょうど10日間にわたる夏休みの最中であった。
次の診察のときに、パキシルは減らすことになった。
「ちょっと痩せたんじゃありませんか?
食べられていますか?」
ものの味が戻っていないのだが、なんとか食べることは食べている。
しかし、もともとほどの食いしん坊は発揮していない。
「栄養状態を検査しておきましょう。」
結果が悪いとまた甘い液体状の栄養剤が処方されるんだろうなあ…。
普段の健康診断では体重がちょっと多めだと言われるが、
いざ痩せると栄養不良じゃないかと言われる。
どうすりゃいいのさ。と言い放ちたくなる。
あ、食べられないのと制限することの違いは分かっとりますよ。
それから1週間後、やっとパキシル処方の目的であった
ものの味が戻ってきた。
ここ数ヶ月で、少々衰えが進んだ。
そこにパキシルが重なり、あまり調子が良くない。
介護認定は昨年だったため、次回の認定は来年の10月になる。
とっしょりにとっての2年は、大きい。
安定している時は安定しているが、変化があるとガクリと衰える。
今はそういう時期だろう。
介護側のすべき事柄も、変わってくる。
リハビリで今できることをキープするということには変わり無いが、
その「今できること」の内容がちょっと違ってくる。
また、今できることを、よりやりやすい環境や道具を整え、
やりにくい部分を補助するサービスも必要になってくる。
体調の変化が有ったタイミングで、
ケアマネージャーさんも交代したのは、良かったかもしれない。
前のケアマネさんも良かったが、今年からのケアマネさんは
さらに優しい雰囲気を持っている。
つづく
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