レインボープライドパレードの収穫その１

[あらすじ] 私は性自認が男性でも女性でもない。
トロンボーンのリハビリ中。
盆踊り大好き。


この一見バラバラなあらすじがまとまるよ。
私という一人の人のいろんな側面なのだな、とつくづく思う。

昨日は、東京レインボープライドという、パレードとイベントに
性的マイノリティー当事者として参加してきた。
いくつか得るものがあった。
なにやら、けっこうデカいものを得た気がしている。

※

'みんなでブラス'はまず、ステージで２曲演奏。
と、思ったら、１曲終わったところでソワソワと楽譜が配られる。
「恒例のサプライズ」だって。
私は初参加なので、単純にサプライズだわい。

曲は「ガッチャマンの歌」。
ああ、なんだ、良かった、知ってる曲だ。
最近の歌だったら知らんところだった。

いつも一人でヒーローものやアニメの主題歌を吹き語りしているので、
ブラスバンドでの演奏はとっても楽ちん！！
自分のパートだけ吹けばいいし、
ブレスの間も無く歌うなんて無理しなくていいし…（それがフツウ。）
（いつもの様子はこちらで↓）
https://www.youtube.com/watch?v=PGLKpWucEfQ

私は実はブラスバンドが嫌いだ。
管楽器ばっかりのサウンドが苦手なのだ。
やってみると、そのことが快感なのだと分かった。
金管の響きに埋もれ包まれる。
そもそも金管楽器は好きなのだから、これがイヤなわけはない。

でも、やっぱり聴くのは退屈かなー。

※

その後、パレードで演奏。
パレードは、様々なテーマの団体が「フロート」として参加し、
個人参加の人たちが自分の好きなフロートにくっついて歩く、という仕組み。
今年は18のフロートが出て、歩いたのは２千人以上。
（イベント全体としての参加者は約１万４千人。）

'みんなでブラス'は、そのパレードの先頭。
そして、トロンボーンはブラスの先頭。
よくある、パレードの先頭の横断幕よりも、前。
こいつは気持ちいい。

私は対向車線側の、前から３番目。
https://www.youtube.com/watch?v=S18Tj3MF69s

すばらしく天気が良いので、
１曲終わるとあわてて水を飲みつつ譜面をめくる。

バンドの音はビルに反響して天に届くようで、
最高に気分が良かった。

※

パレードそのものは40分くらいだっただろうか。
イベント広場に戻ってからも、パレード全体が帰ってくるまで、
演奏を繰り返した。
ここでも加えて２曲の譜面が配られた。

こういう点でも、運営が良い。
感謝。
また来年も参加する。

※

個人的な感想としては、
トロンボーンのリハビリの調子は上々、
体力的にも自信を取り戻した。

歩きながら踊りながら、２時間あまり演奏したわけだが、
その間、唇は特にへばることは無かった。
まあ、３番を選んだこともあるけれど。

動きながら吹き続けることも、できた。
できないと思っていた。
が、暑い中、続けることができた。

やはり、リハビリの中で自己評価がまだまだ低かったのではないかと思う。
評価基準の「過去の自分」というのも、都合悪い部分は忘れている、
という側面もある。
「美化した過去の自分」と比較して評価したら、今の自分の方が
分が悪いに決まっとるわい。

ともあれ、たくさんの人と一緒に演奏することができて、
今まで一人か数人で進めてきたリハビリを、
次の段階へ進めることになりそうだ。

※

長くなるから、今日はここまでにしとこうかな。

つづく