[あらすじ] 亡父が手掘りの地下室、モルタルの質が悪く、ひどい雨漏り。
没後5年で大掛かりな修繕を要した。
一階の床下が見えていた部分の天井板はうまく張れた。
薄い板に短い釘を打つ。
釘が短くて、指で支えられないくらいなら、釘をまず紙に刺す。
紙を持って、釘を打つ。ある程度打ったら、紙は引きちぎるのだ。
天井に向かってそんな作業はできない。
板を床に置いて、全ての釘を、浅く打っておく。
そして、いざ天井に張るというわけだ。
いつどこでこういったコツを学んだんだっけ、と考えながら作業した。
ちっとも思い出せない。
※
天井を張ったら、今度は壁を塗る。
モルタル打ちっぱなしで寒々しい。
明るい色の珪藻土でも塗ろう。
しかし、地のモルタルが荒い。
まずは下地を塗る必要がある。
下地材のボトルを見ると、10~30℃で作業せよ、と書いてある。
一定の温度が無いと、塗膜が形成されないので無駄になるよ、と書いてある。
天井板は張ったものの、通気口からスースー外の空気が入っているし、
昇降のためのエレベーターの部分はスカスカだ。
暖房はなかなか利かない。
エレベーター?と引っかかっている場合ではない。
室温は9℃。微妙だが、地下室の温度が上がるのは、外気温の変化からずっと遅れる。
作業を待つつもりは無い。
塗っちまえ。
※
夜更け過ぎに、雨は強まった。
屋根を打つ音が激しく、目が覚めるほどだ。
嗚呼。
※
翌日見ると、地下室の壁際の床2ヶ所に水溜まりが出来ていた。
あ漏ーれ、あ漏ーれ、あ漏ーれ、あ漏れ見~よ♪
カンツォーネが腹の底から湧き上がる。
よく見れば、どこをどう伝って漏れたものか、
壁面は濡れていない様子だ。
壁面に何か塗ったんだっけ?いやそれにしては粗い。
床に水溜まりが広がる問題は、後で考えよう。
壁際に土手を作って横に逃がす、という説も有った。
塗っちまえ。
※
液体が、ドロリと濃くて塗りにくい。
しかし、薄めて使え、とは書いてない。ではこのままなのか?
最初の6分の1くらいは、濃いまま塗った。
刷毛の動きが重いので、ひどく疲れる。
刷毛は水で洗えた。
ってことは、水性か。
一気に塗って刷毛も使い捨ててしまえと思っていたので、そんなことも確かめていなかった。
じゃあ水で薄めて塗ろう。
塗材が減った分、水を足して、次の面を塗った。
まだ重い。
減った分、水を足して、次の面を塗った。
まだ重い。
とまあ、こういうやり方をしたものだから、
段々薄くなる。
最後はシャバシャバだ。
途中で、壁面の残りと塗材の残りの量を見比べながら薄めていったものの、
結局、壁の幅60㎝くらいを残して、下地材は無くなってしまった。
ひどい。
最初から薄めて使っていれば、もっと均質に塗れて、足りなくなることも無かっただろうに。
写真、左手前の壁は前半、右下へ向かって薄くなって、最後は塗り残し。
うーむ、納得いかない。
ボトルに非常に小さい文字で書いてある説明を、みっちり読み返すが、
やっぱり、薄めて使え、とは書いてない。
当たり前だからだろうか。
トホホ。
この上に珪藻土を塗るわけだ。
質の悪いモルタルの上に、薄い下地を塗って、その上に珪藻土を塗るわけだ。
基礎がもろくて、その上の作業がスムーズに行くわけが無い。
クスクス。
楽しみだ。
つづく
没後5年で大掛かりな修繕を要した。
一階の床下が見えていた部分の天井板はうまく張れた。
薄い板に短い釘を打つ。
釘が短くて、指で支えられないくらいなら、釘をまず紙に刺す。
紙を持って、釘を打つ。ある程度打ったら、紙は引きちぎるのだ。
天井に向かってそんな作業はできない。
板を床に置いて、全ての釘を、浅く打っておく。
そして、いざ天井に張るというわけだ。
いつどこでこういったコツを学んだんだっけ、と考えながら作業した。
ちっとも思い出せない。
※
天井を張ったら、今度は壁を塗る。
モルタル打ちっぱなしで寒々しい。
明るい色の珪藻土でも塗ろう。
しかし、地のモルタルが荒い。
まずは下地を塗る必要がある。
下地材のボトルを見ると、10~30℃で作業せよ、と書いてある。
一定の温度が無いと、塗膜が形成されないので無駄になるよ、と書いてある。
天井板は張ったものの、通気口からスースー外の空気が入っているし、
昇降のためのエレベーターの部分はスカスカだ。
暖房はなかなか利かない。
エレベーター?と引っかかっている場合ではない。
室温は9℃。微妙だが、地下室の温度が上がるのは、外気温の変化からずっと遅れる。
作業を待つつもりは無い。
塗っちまえ。
※
夜更け過ぎに、雨は強まった。
屋根を打つ音が激しく、目が覚めるほどだ。
嗚呼。
※
翌日見ると、地下室の壁際の床2ヶ所に水溜まりが出来ていた。
あ漏ーれ、あ漏ーれ、あ漏ーれ、あ漏れ見~よ♪
カンツォーネが腹の底から湧き上がる。
よく見れば、どこをどう伝って漏れたものか、
壁面は濡れていない様子だ。
壁面に何か塗ったんだっけ?いやそれにしては粗い。
床に水溜まりが広がる問題は、後で考えよう。
壁際に土手を作って横に逃がす、という説も有った。
塗っちまえ。
※
液体が、ドロリと濃くて塗りにくい。
しかし、薄めて使え、とは書いてない。ではこのままなのか?
最初の6分の1くらいは、濃いまま塗った。
刷毛の動きが重いので、ひどく疲れる。
刷毛は水で洗えた。
ってことは、水性か。
一気に塗って刷毛も使い捨ててしまえと思っていたので、そんなことも確かめていなかった。
じゃあ水で薄めて塗ろう。
塗材が減った分、水を足して、次の面を塗った。
まだ重い。
減った分、水を足して、次の面を塗った。
まだ重い。
とまあ、こういうやり方をしたものだから、
段々薄くなる。
最後はシャバシャバだ。
途中で、壁面の残りと塗材の残りの量を見比べながら薄めていったものの、
結局、壁の幅60㎝くらいを残して、下地材は無くなってしまった。
ひどい。
最初から薄めて使っていれば、もっと均質に塗れて、足りなくなることも無かっただろうに。
写真、左手前の壁は前半、右下へ向かって薄くなって、最後は塗り残し。
うーむ、納得いかない。
ボトルに非常に小さい文字で書いてある説明を、みっちり読み返すが、
やっぱり、薄めて使え、とは書いてない。
当たり前だからだろうか。
トホホ。
この上に珪藻土を塗るわけだ。
質の悪いモルタルの上に、薄い下地を塗って、その上に珪藻土を塗るわけだ。
基礎がもろくて、その上の作業がスムーズに行くわけが無い。
クスクス。
楽しみだ。
つづく
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