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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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こだわらないこと

2013年10月26日 | からだ
80歳の母。
股関節の変形が一因で痛みがあったので、5年ほど前に全置換手術を受けた。
しかしその後、両脚の長さの差が出てきて、立ち歩きがしんどくなってしまった。

片方の足だけにスリッパを履いていると思えばいい。
立ちにくい。
バランスを取るために、屈み続けることになる。
腰が痛む。

両脚を割に大きく広げて立つと、長さの差の影響が減る。
鍼の先生にそういう指導を受けた。

ところが、母は古い教育を受けて育った女性だ。
これは男の立ち方だ、と言う。
和服なんか着ないくせに(私は母の和装を見たことが無い)、
着物を着てこの立ち方をしたら裾がはだけてしまう、なんて言う。

今の自分にとってそれが楽な立ち方だということがわかっても、
今まで何十年に良識として教えられたことの方が強い。

闘病とは意識の転換だと思う。

今までの生活の中で、自分の考え方や暮らしぶりの中で
自分の身体に病気が作りあげられてきた。
それならば、病と別れるためには今までと違った生活をすることが必要だ。

何十年と親しんできた生き方や常識を離れることは、怖い。
臆病な者にとって、変化は怖い。
しかし、治癒というのも変化の一種だ。
喜ばしい変化のためには、思い切りも必要になってくる。

治った自分を思い描いて、今までと違う生活を試す。
自己治癒に必要な態度だと考えている。


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