ギリギリ人

[あらすじ] 母85歳パーキンソン病。
年末から転倒が増え、目が離せなくなってきたので、
介護老人保健施設に２ヶ月ほど入所してリハビリすることになった。


持ち物には全て名前を書いておく。
と、10日前くらいに母に伝えた。
少しずつ荷物を準備しながら名前を書いていったら良いと考えた。

んが、３日ほど前に見てみたら、
洗面用具の一部に書いてあるだけだった。
「室内でしか使わない物は書かなくていいと思った。」
ほほう。「全て」と言ったら「全て」なんだけどな。

着替えは、お気に入りの服を自分で選べば良い。
前日の夜もまだ選んでいる様子だった。
入所当日の朝、見たら、着替えも名前は書いてなかった。
「着替えは書かなくていいと思った。」
ほほう。「全て」と言ったら「全て」なんだけどな。

いいんです。
服を選ぶところさえ、本人がやれば、あとは私が書くさ。さささ。

タオルに名前を書いて用意してありますね。
衛生上の観点から、タオルは全て施設の物を使う、という説明をしたのだが。
「お風呂とは違うのね。」
お風呂？
・・・
・・・
ああ、週１回通っている入浴付デイサービスのことか。
それは全く別の施設だし。

自分なりの解釈、マイルールが激しい。
「持ち物全てに名前を書く」というルールは、かなり単純だ。
それだけに、書かない物の多さから、マイルールの適応ぶりが測れる。
日頃、話が咬み合わないことが非常に多い。
どれくらいの割合で自分なりの解釈をしているか、
今回の記名の件で見えてきた気がする。

一方、
あれこれその他の準備を私がしているが、これも案外ギリギリ。
「入所時の持ち物」というプリントを見直すと、
薬は「２週間分をご用意ください」と書いてある。
60日分持ってっちゃえ。と思っていたが、大間違いだ。

やれやれ