犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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池浚い 網篇

2020年03月12日 | イキモノタチ
[あらすじ] 例年、冬は澄む池の水が、ちいとも澄まないよ。
蝦蟇が繁殖行為の後に死ぬよ。
排水管が「ナニカ」で詰まっているよ。

排水管を開通させるのはなかなか難しい。
いっそのこと、池の縁の煉瓦をそこの部分だけ割って、
縦の管から針金を挿入して、壁を横に貫いている部分を掃除しようか。

いや待て。
物を壊す前に、できることをしよう。

まずは、排水管への穴の在る、
30㎝立方の深い部分に溜まった諸々モロモロを搔き出すべし。



いつも、この作業にタモ網を使って、
網が壊れる。

水中のクズを掬い上げる時は、思いがけないほど重い。
物の重さというより、水の抵抗なのだろう。

水底のクズは、葉っぱや枝切れが多い。
それが絡み合っている。
朽ちきった枝葉は泥になっている。
蝦蟇の肉部分も解け込んでいることだろう。

重いクズを繰り返し掬う負荷に耐えかねて、
網がほころびたり、網の枠の針金が抜けてしまったりして、
タモ網が壊れる。

それを補修してしつこく使う。
壊れた網は、枠の針金を自由な形に曲げて使えて、
かえって都合が良かったりもする。



このために、わざわざ玉ねぎとかミカンとかが入っていた網を
取っておいた記憶が有る。

部屋を探すと、すぐに見つかった。良かった。

網の枠の針金をペンチで曲げて形を作る。
平らな池の底を浚うために、先を直線にする。
そして、玉ねぎ袋をかぶせる。
たいへん都合の良いことに、袋の口が縛れるように紐が通してある。
これを縛って完成。



池の周囲の蝦蟇の死骸も、いい加減どこかに穴を掘って集めて埋めてしまわないと、
辺りが臭い。
なんだっけこのにおい。何かに似ている。
ああ、鶏糞のにおいだ。

池の底を探って水が下から巻き起こると、
これまたニオイが立ち昇る。
むむう。



私は鯉が嫌いだ。

鯉は悪食だという。
かなり汚れた水にも棲める。
都内の庭園や堀の、すっかり濁ってしまった池の水でも棲んでいる。

濁った水の中から不意に現れる。
ヤダヤダ。

この池にも、いるのは分かっている。
先日も、浮かんだ蝦蟇の死骸が、下から突かれて
ぼよーん、ぼよーん、
と動いていた。

死骸を掬ってみたら、肢が一本無くなっていた。
ヤダヤダ。



とは言え、
この水底のドロドロは多くの生き物を育むものでもある。
数年前、ヤゴを育てるのに凝ったが、
種類によっては、こういった泥の中に隠れて生きるヤゴもいる。

まあ、
それはシオカラトンボであって、
どっこでも見られる下蜻蛉である。
つまらん。

つまらない上に、シオカラトンボは縄張り意識が強く、
他のトンボを追い払ってしまう。
つまらん。



数十分、底の泥や枝葉を掬う作業をして、
管の中をまた長い枝で突いてみたが、
水に動きは無い。

今日はここまでとする。



ところで、
昨日の写真にガマが一匹写っていたのには、
お気付きになられましたかな?
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