[あらすじ] 例年、冬は澄む池の水が、ちいとも澄まないよ。
蝦蟇が繁殖行為の後に死ぬよ。
排水管が「ナニカ」で詰まっているよ。
排水管を開通させるのはなかなか難しい。
いっそのこと、池の縁の煉瓦をそこの部分だけ割って、
縦の管から針金を挿入して、壁を横に貫いている部分を掃除しようか。
いや待て。
物を壊す前に、できることをしよう。
まずは、排水管への穴の在る、
30㎝立方の深い部分に溜まった諸々モロモロを搔き出すべし。
※
いつも、この作業にタモ網を使って、
網が壊れる。
水中のクズを掬い上げる時は、思いがけないほど重い。
物の重さというより、水の抵抗なのだろう。
水底のクズは、葉っぱや枝切れが多い。
それが絡み合っている。
朽ちきった枝葉は泥になっている。
蝦蟇の肉部分も解け込んでいることだろう。
重いクズを繰り返し掬う負荷に耐えかねて、
網がほころびたり、網の枠の針金が抜けてしまったりして、
タモ網が壊れる。
それを補修してしつこく使う。
壊れた網は、枠の針金を自由な形に曲げて使えて、
かえって都合が良かったりもする。
※
このために、わざわざ玉ねぎとかミカンとかが入っていた網を
取っておいた記憶が有る。
部屋を探すと、すぐに見つかった。良かった。
網の枠の針金をペンチで曲げて形を作る。
平らな池の底を浚うために、先を直線にする。
そして、玉ねぎ袋をかぶせる。
たいへん都合の良いことに、袋の口が縛れるように紐が通してある。
これを縛って完成。
※
池の周囲の蝦蟇の死骸も、いい加減どこかに穴を掘って集めて埋めてしまわないと、
辺りが臭い。
なんだっけこのにおい。何かに似ている。
ああ、鶏糞のにおいだ。
池の底を探って水が下から巻き起こると、
これまたニオイが立ち昇る。
むむう。
※
私は鯉が嫌いだ。
鯉は悪食だという。
かなり汚れた水にも棲める。
都内の庭園や堀の、すっかり濁ってしまった池の水でも棲んでいる。
濁った水の中から不意に現れる。
ヤダヤダ。
この池にも、いるのは分かっている。
先日も、浮かんだ蝦蟇の死骸が、下から突かれて
ぼよーん、ぼよーん、
と動いていた。
死骸を掬ってみたら、肢が一本無くなっていた。
ヤダヤダ。
※
とは言え、
この水底のドロドロは多くの生き物を育むものでもある。
数年前、ヤゴを育てるのに凝ったが、
種類によっては、こういった泥の中に隠れて生きるヤゴもいる。
まあ、
それはシオカラトンボであって、
どっこでも見られる下蜻蛉である。
つまらん。
つまらない上に、シオカラトンボは縄張り意識が強く、
他のトンボを追い払ってしまう。
つまらん。
※
数十分、底の泥や枝葉を掬う作業をして、
管の中をまた長い枝で突いてみたが、
水に動きは無い。
今日はここまでとする。
※
ところで、
昨日の写真にガマが一匹写っていたのには、
お気付きになられましたかな?
蝦蟇が繁殖行為の後に死ぬよ。
排水管が「ナニカ」で詰まっているよ。
排水管を開通させるのはなかなか難しい。
いっそのこと、池の縁の煉瓦をそこの部分だけ割って、
縦の管から針金を挿入して、壁を横に貫いている部分を掃除しようか。
いや待て。
物を壊す前に、できることをしよう。
まずは、排水管への穴の在る、
30㎝立方の深い部分に溜まった諸々モロモロを搔き出すべし。
※
いつも、この作業にタモ網を使って、
網が壊れる。
水中のクズを掬い上げる時は、思いがけないほど重い。
物の重さというより、水の抵抗なのだろう。
水底のクズは、葉っぱや枝切れが多い。
それが絡み合っている。
朽ちきった枝葉は泥になっている。
蝦蟇の肉部分も解け込んでいることだろう。
重いクズを繰り返し掬う負荷に耐えかねて、
網がほころびたり、網の枠の針金が抜けてしまったりして、
タモ網が壊れる。
それを補修してしつこく使う。
壊れた網は、枠の針金を自由な形に曲げて使えて、
かえって都合が良かったりもする。
※
このために、わざわざ玉ねぎとかミカンとかが入っていた網を
取っておいた記憶が有る。
部屋を探すと、すぐに見つかった。良かった。
網の枠の針金をペンチで曲げて形を作る。
平らな池の底を浚うために、先を直線にする。
そして、玉ねぎ袋をかぶせる。
たいへん都合の良いことに、袋の口が縛れるように紐が通してある。
これを縛って完成。
※
池の周囲の蝦蟇の死骸も、いい加減どこかに穴を掘って集めて埋めてしまわないと、
辺りが臭い。
なんだっけこのにおい。何かに似ている。
ああ、鶏糞のにおいだ。
池の底を探って水が下から巻き起こると、
これまたニオイが立ち昇る。
むむう。
※
私は鯉が嫌いだ。
鯉は悪食だという。
かなり汚れた水にも棲める。
都内の庭園や堀の、すっかり濁ってしまった池の水でも棲んでいる。
濁った水の中から不意に現れる。
ヤダヤダ。
この池にも、いるのは分かっている。
先日も、浮かんだ蝦蟇の死骸が、下から突かれて
ぼよーん、ぼよーん、
と動いていた。
死骸を掬ってみたら、肢が一本無くなっていた。
ヤダヤダ。
※
とは言え、
この水底のドロドロは多くの生き物を育むものでもある。
数年前、ヤゴを育てるのに凝ったが、
種類によっては、こういった泥の中に隠れて生きるヤゴもいる。
まあ、
それはシオカラトンボであって、
どっこでも見られる下蜻蛉である。
つまらん。
つまらない上に、シオカラトンボは縄張り意識が強く、
他のトンボを追い払ってしまう。
つまらん。
※
数十分、底の泥や枝葉を掬う作業をして、
管の中をまた長い枝で突いてみたが、
水に動きは無い。
今日はここまでとする。
※
ところで、
昨日の写真にガマが一匹写っていたのには、
お気付きになられましたかな?
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