犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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管の詰まり

2020年03月11日 | イキモノタチ
亡父の作った池が、庭に有る。

南北がほぼ一間、東西は一間半だろうか。
深さが確か60cm(二尺)だったか。いやそれは水深だったか。



毎冬、池の水が澄む。
残り3シーズンは濁っている。

東京はこの冬は暖冬で、水は濁ったままだった。



いや、何年も掃除していないせいも有るかもしれない。有る。



3月に蝦蟇が産卵する。
産卵を終えた蝦蟇は、死ぬ。
死骸は水底に沈み、腐敗ガスが腸にたまって浮かび、
池の鯉に突かれてまた沈んで、とけていく。



池の隅っこに、30㎝立方だけ、深くなっている箇所が有る。
その底から管が伸びて、地上に排水できる仕組みになっている。
深い四角の中に溜まった汚れも、水の流れに押されて
ある程度排出される。

その管の出口が土に埋もれてしまっている。
それに、東日本大震災の時の地震以来、
池の縁のどこかに亀裂が入ったらしく、
池の縁一杯まで水が貯まらなくなってしまった。

排水口が縁より少し低いため、多少の圧がかかって水流ができるわけだった。
それが、水漏れするようになったので、圧がかからず、
この管から排水されにくくなってしまった。

そのため、詰まっている。

出口が土に埋まっていることは、あまり問題ではない。
出口から針金を入れてみると、詰まっているように見えた土は
ほんの少しだけだった。

出口側から土が詰まったせいで管に水が流れなくなっているわけではないのだ。



池の端に行くと、なまぐさい。
池の周りにはいくつもいくつもそこにもここにもほれ足元にも
蝦蟇の死骸が朽ちていっている。
暖かいから虫が飛んでいる。
暖かいからニオイもしている。



池の片隅に沿って、長い切り枝を入れていって、深い箇所の壁に開いた管の穴を探る。

30㎝立方の深い部分に枝先が届くと、
なんというか、
グニョ、とした感触が有る。
動かしてみると、重い。
動物や植物の朽ちた物が溜まっているのだ。

探っていると、枝の先っちょがうまく穴に入ったようだ。
が、なんせ30㎝立方のスペースしか無いので、
うまく入っていかない。
深い部分がもっと広ければもっと枝を傾けられるのだが。

切り枝は何週間か前に切ったニワトコの長い枝だ。
だからまだしなやかさが有る。
うまく曲がって管の中に入っていってくれると良いのだが。



枝を前後させて突いてみたり、回してみたりすると、
その度にプクプクと小さな泡が上ってくる。

結局、水が開通するところまではできなかった。

これはやはり、近いうちに水を汲み出して
徹底的に水底を浚わねばなるまいなあ。
いろいろ出るだろうなあ。
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