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[あらすじ] 秋田にあるコンクリートブロックの会社が
モルタルで手作りしたミニチュアのブロックを出している。
かわいい。
かわいいだけの物を滅多に買わないが、
ミニチュアブロックのセットとスカシを使った筆立てを買った。
かわいい。
そんな買い物をしていたら、
今度はテトラが目に入った。
海や川で護岸に使う、波よけのアレだ。
テトラとは4の意味だ。
正四面体の頂点を無骨に結んだ形をしている。
機能から消波ブロック、形状からテトラポッドと呼ばれたりする。
4方向に突起が出ているので、よく安定する。
積んだら積んだでよくかみ合って安定する。
コンクリートブロックは個人が買うことも有る物だが、
さすがにテトラを個人で買うということはまず有るまい。
「うちの海、荒れがちで。」って?
※
テトラ工房というところが、「テノリテトラ」と称して
小ぃこいテトラポッドをモルタルで作って販売している。
ミニチュアに惹かれる私にはたまらない。
更に、「テノリテトラ水槽用」という商品も有る。
ガラスコーティングしてあるので、生物に悪影響が無いという。
空気中で見るとツヤツヤして違和感が有るのだが、
水槽の中に沈めてしまえばツヤっぽさは気にならないのだそうな。
※
自宅からまっつぐ南下して、多摩川に出る。
多摩川住宅の辺りで、流れが北へ曲がって、
河川敷の中でこちら側に迫る。
そういう所にテトラポッドを積んで、岸を護る。
私は川でも海でも湖でも沼でも、なんとなく水は苦手だ。
けれど惹かれる。
磯なんか楽しくてしょうがない。
けれど怖い。
テトラは子どもの頃から多摩川岸で慣れ親しんでいる。
テトラからテトラへと飛び移っていく。
隙間は深い。
ぬめって滑り落ちたら最後だ。
やだやだ。
殊に、私が小学生だった昭和50年代、
多摩川は汚れていた。
ヘドロのにおいがしていた。
落ちたくない。
※
1970年つまり昭和45年に水質汚濁防止法が公布、翌年に施行された。
法律ができたからって状況がすぐに良くなるわけではない。
特に環境の改善ということには時間がかかる。
私の知っている多摩川は、最悪の状況だったわけだ。
https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000627905.pdf
9ページに昭和38年から平成25年までの水質のグラフが有る。
BODとは生物化学的酸素要求量(Biochemical oxygen demand)のこと。
有機物を分解するための微生物が必要とする酸素量で
水の汚れを評価している。
調布市なので、多摩川原橋(たまかわらばし)の辺り、
ピンク色のグラフである。
やはり、昭和54年56年(私が四年生六年生)の時は数値が高い。
そう言えば、ひどくにおう年とそうでもない年と有った気はする。
※
更に調べていたら、テトラポッド型の消しゴムなる商品を見つけた。
コロコロ転がっていかないし、
突起が有るのは消しやすい。
テトラポッドの形状は消しゴムにも適しているのだ。
波ではなく文字だが、消す役割に違いない。
面白い。買っちゃいそう。
※
テノリテトラ水槽用を沈めてみる。
しばらくすると、ドジョウがやってきてあちこちつついて
調べ回っていた。
好奇心の強い魚なのだろうか。
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