[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
イギリスのテレビ番組だかなんだかに、
お菓子づくりの技を競う番組が有るそうだ。
その名もブリティッシュベイクオフ。
友人Mは気に入ってちょくちょく視ているらしい。
「self-raising flourってのがよく出てくるんだけど、
なんだろうね。」
自分で持ち上げる小麦粉?
あ!
ホットケーキミックスか!
日本でも、HCMなんて略して、レシピが色々工夫されている。
どうやら、ブリティッシュベイクオフは、
そういう一般的な材料も使って、レシピや技術を競っているようだ。
視たことないけど。
※
ケーキの表面にツヤを出すために透明のものを塗る。
塗るものや塗ることを、ナパージュと言う。
ペクチンやゼラチンといったものや、
水飴などの糖類を使う。
ゲル状に固まってペタペタツヤツヤと仕上がる。
※
いえ別に、私はお菓子づくりに目覚めてはいないのですけどね。
※
大丈夫。
老母もお菓子づくりはしない。
それ、想像するだけで恐ろしいな。
粉とか卵とか牛乳とか砂糖とかチョコレートとか
台所中に散乱し、
あっちで泡だったり老母がキャラメリゼされてたり
思いがけない物がメイラード反応を起こしていたり
・・・
※
母の衣服を掛けているラックの前の床が、
ツヤツヤである。
部屋の隅であり、あまり人が踏まない場所だからワックスが
ツヤツヤのまま保たれている。
のではない。な。
※
若い頃から「ひだる病」を自称していた。
「ひだるい」とは、「ひもじい」よりは軽い空腹感のことを言うようだ。
今で言えば「小腹空いた」というところだろう。
血糖値が下がっているのだ。
何かと手元に置いてポリポリ食べ続けるのが癖だった。
ちょくちょく糖分を補わないと、仕事にならないのだ。
齢を取ってもそれは変わらず、
甘い物が欲しくてたまらない。
甘いオヤツを買っておくと、驚くほど素早く消えてゆく。
買い物をするのが間に合わない。
有れば有るだけ食べてしまう。
だから、隠しておいて小出しにしたりする。
そういう手間がかなり大きい。
そこで、飴玉を何種類か置いておくことにした。
これまたすごい勢いで無くなっていく。
が、お菓子をあれこれ買ってきて小出しにするよりは手間が少ない。
※
パーキンソン病は、無意識の運動の調節がうまくいかなくなる。
飲み込みもしかり。
ふだん私たちは、無意識に口の中の唾を飲み込んでいる。
だから、よだれをダラダラ垂らさずに済む。
睡眠中はこの無意識の飲み込みが働かないので、
眠っている人はよだれを垂らす。
パーキンソン病だと、無意識の飲み込みが働かないので、
よだれが口の中に溜まり、垂れやすい。
それは、飴を舐めていてもあまり変わりが無いようだ。
結果、よだれが飴混じりになってしまった。
糖分たっぷりのよだれが床に垂れる。
黒飴はもう二度と買わない。
床がすごいことになった。
※
とにかく、床に水飴を塗って歩いているようなものだ。
乾いても固まりきらず、ネチャつく。
歩くと、一歩一歩が床にくっ付く。
「ンチャ、ンチャ、ンチャ、ンチャ」
ってあたしゃDr.スランプアラレちゃんか。
※
友人Mが楽しそうに言う。
「ブリティッシュベイクオフだったらポイント高いよ!
"はぁい、ちゃんとツヤ出しできてますね♪”
ってメアリーが褒めてくれるよ。」
ウチはお菓子の家か。
またグリム童話か…
イギリスのテレビ番組だかなんだかに、
お菓子づくりの技を競う番組が有るそうだ。
その名もブリティッシュベイクオフ。
友人Mは気に入ってちょくちょく視ているらしい。
「self-raising flourってのがよく出てくるんだけど、
なんだろうね。」
自分で持ち上げる小麦粉?
あ!
ホットケーキミックスか!
日本でも、HCMなんて略して、レシピが色々工夫されている。
どうやら、ブリティッシュベイクオフは、
そういう一般的な材料も使って、レシピや技術を競っているようだ。
視たことないけど。
※
ケーキの表面にツヤを出すために透明のものを塗る。
塗るものや塗ることを、ナパージュと言う。
ペクチンやゼラチンといったものや、
水飴などの糖類を使う。
ゲル状に固まってペタペタツヤツヤと仕上がる。
※
いえ別に、私はお菓子づくりに目覚めてはいないのですけどね。
※
大丈夫。
老母もお菓子づくりはしない。
それ、想像するだけで恐ろしいな。
粉とか卵とか牛乳とか砂糖とかチョコレートとか
台所中に散乱し、
あっちで泡だったり老母がキャラメリゼされてたり
思いがけない物がメイラード反応を起こしていたり
・・・
※
母の衣服を掛けているラックの前の床が、
ツヤツヤである。
部屋の隅であり、あまり人が踏まない場所だからワックスが
ツヤツヤのまま保たれている。
のではない。な。
※
若い頃から「ひだる病」を自称していた。
「ひだるい」とは、「ひもじい」よりは軽い空腹感のことを言うようだ。
今で言えば「小腹空いた」というところだろう。
血糖値が下がっているのだ。
何かと手元に置いてポリポリ食べ続けるのが癖だった。
ちょくちょく糖分を補わないと、仕事にならないのだ。
齢を取ってもそれは変わらず、
甘い物が欲しくてたまらない。
甘いオヤツを買っておくと、驚くほど素早く消えてゆく。
買い物をするのが間に合わない。
有れば有るだけ食べてしまう。
だから、隠しておいて小出しにしたりする。
そういう手間がかなり大きい。
そこで、飴玉を何種類か置いておくことにした。
これまたすごい勢いで無くなっていく。
が、お菓子をあれこれ買ってきて小出しにするよりは手間が少ない。
※
パーキンソン病は、無意識の運動の調節がうまくいかなくなる。
飲み込みもしかり。
ふだん私たちは、無意識に口の中の唾を飲み込んでいる。
だから、よだれをダラダラ垂らさずに済む。
睡眠中はこの無意識の飲み込みが働かないので、
眠っている人はよだれを垂らす。
パーキンソン病だと、無意識の飲み込みが働かないので、
よだれが口の中に溜まり、垂れやすい。
それは、飴を舐めていてもあまり変わりが無いようだ。
結果、よだれが飴混じりになってしまった。
糖分たっぷりのよだれが床に垂れる。
黒飴はもう二度と買わない。
床がすごいことになった。
※
とにかく、床に水飴を塗って歩いているようなものだ。
乾いても固まりきらず、ネチャつく。
歩くと、一歩一歩が床にくっ付く。
「ンチャ、ンチャ、ンチャ、ンチャ」
ってあたしゃDr.スランプアラレちゃんか。
※
友人Mが楽しそうに言う。
「ブリティッシュベイクオフだったらポイント高いよ!
"はぁい、ちゃんとツヤ出しできてますね♪”
ってメアリーが褒めてくれるよ。」
ウチはお菓子の家か。
またグリム童話か…
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