机に向かうと、目の前にあれこれと本が並べてある。
習字の手本や漢文の教科書やサンスクリットの教科書や。
机の上には、絵筆の筆立てや、書のための筆立てが有る。
易経が目に入る。
久しく開いていない。
ノートには何が書いてあるんだっけ、と開くと、
ちょうど二年前の今日の日付だった。
二年もサボっていたか。
筮竹の入った筮筒も、机の上のすみっこに追いやられている。
久しぶりに、みてみるか。
と言っても筮法はすっかり忘れている。
思い立ったらすぐやりたい。
えーい、銭を投げる方法でいいや。
三枚の銭の裏表の組み合わせで、卦を出す。
六回、銭を投げる。
占う「問い」はシンプルなほうがいい。
私のこの頃の介護態度はいかがなものか。
と、問う。
山雷頤(さんらいい)上九と出る。
頤とはアゴのことで、養うことを意味している。
「君子以て言語を慎み、飲食を節す。」
ほぼ親の年金で飯を食って、学習院出身の老母に言葉遣いを注意される
そんな日々にぴったんこではないか。
まあ、ものの言い回しや、ストレスによる食べ過ぎは
日頃から気にしていることではあるが。
まあよい。
※
朝4時頃、小用に立つ。
階下に灯りが点いている。
見ると、老母がベッドサイドで着替えている。
今はそっとしておこう。
ケツ丸出しのところなんか、見つかりたくないよね。
※
5時50分、ヘルパーさんが来る。
行ってみると、「今ここで倒れて寝てらっしゃいました。」
と、上体を起こしてくれてある。
母「またやっちゃった。」
なんでも、尿意をもよおして、普段ならベッドサイドのポータブルトイレにすればいいのだが、
なぜか思い付かず、トイレまで行かねばならないと思い、
しかし行く気になれない、身体も思うように動かない。
そりゃ、夜更けはパーキンソン病の薬が切れているので、動きにくい。
さんざんためらったあげくに立ってトイレへ行こうとしたものの、うまく進めず、
漏らしてしまった。
それを、着ていた服などで拭いて、着替えて、ベッドへ戻ろうとしたところ、
うまく動けず、転倒してしまった。と言う。
ヘルパーさんが、いつ頃倒れたんですか?と聞くと
「さっき。」と答えるが、時間の感覚はあてにならない。
また、10分前も1時間前も、主観の相違で、表現としては「さっき」と言える。
※
夕方4時半、私の携帯が鳴る。
「今日は月曜日じゃないの?」
明日、月曜日はかかりつけ医の受診の日だ。
それを憶えていたのは結構ですが、今日はまだ前日ですねー。
ついでに、先週も受診日だと勘違いしていた。
※
18時、ヘルパーさんに呼ばれる。
「水虫のようです。」
あーあ。
また出ましたか。
ウオノメの薬を出してもらいに皮膚科へ行く予定だったので、
往診の予約をしてきましょう。
※
手足など、冷えが有るなら解消したほうが良い。
運動と食べもの。
小さなことだと思ってほったらかしていると、
厄介なものに育ってしまい、一生つきまとう。
生活習慣を変えるのは、変える前はとても困難に思えるけれど、
ちょっと変えてみると、どんどん楽になる。だいじょぶ。
習字の手本や漢文の教科書やサンスクリットの教科書や。
机の上には、絵筆の筆立てや、書のための筆立てが有る。
易経が目に入る。
久しく開いていない。
ノートには何が書いてあるんだっけ、と開くと、
ちょうど二年前の今日の日付だった。
二年もサボっていたか。
筮竹の入った筮筒も、机の上のすみっこに追いやられている。
久しぶりに、みてみるか。
と言っても筮法はすっかり忘れている。
思い立ったらすぐやりたい。
えーい、銭を投げる方法でいいや。
三枚の銭の裏表の組み合わせで、卦を出す。
六回、銭を投げる。
占う「問い」はシンプルなほうがいい。
私のこの頃の介護態度はいかがなものか。
と、問う。
山雷頤(さんらいい)上九と出る。
頤とはアゴのことで、養うことを意味している。
「君子以て言語を慎み、飲食を節す。」
ほぼ親の年金で飯を食って、学習院出身の老母に言葉遣いを注意される
そんな日々にぴったんこではないか。
まあ、ものの言い回しや、ストレスによる食べ過ぎは
日頃から気にしていることではあるが。
まあよい。
※
朝4時頃、小用に立つ。
階下に灯りが点いている。
見ると、老母がベッドサイドで着替えている。
今はそっとしておこう。
ケツ丸出しのところなんか、見つかりたくないよね。
※
5時50分、ヘルパーさんが来る。
行ってみると、「今ここで倒れて寝てらっしゃいました。」
と、上体を起こしてくれてある。
母「またやっちゃった。」
なんでも、尿意をもよおして、普段ならベッドサイドのポータブルトイレにすればいいのだが、
なぜか思い付かず、トイレまで行かねばならないと思い、
しかし行く気になれない、身体も思うように動かない。
そりゃ、夜更けはパーキンソン病の薬が切れているので、動きにくい。
さんざんためらったあげくに立ってトイレへ行こうとしたものの、うまく進めず、
漏らしてしまった。
それを、着ていた服などで拭いて、着替えて、ベッドへ戻ろうとしたところ、
うまく動けず、転倒してしまった。と言う。
ヘルパーさんが、いつ頃倒れたんですか?と聞くと
「さっき。」と答えるが、時間の感覚はあてにならない。
また、10分前も1時間前も、主観の相違で、表現としては「さっき」と言える。
※
夕方4時半、私の携帯が鳴る。
「今日は月曜日じゃないの?」
明日、月曜日はかかりつけ医の受診の日だ。
それを憶えていたのは結構ですが、今日はまだ前日ですねー。
ついでに、先週も受診日だと勘違いしていた。
※
18時、ヘルパーさんに呼ばれる。
「水虫のようです。」
あーあ。
また出ましたか。
ウオノメの薬を出してもらいに皮膚科へ行く予定だったので、
往診の予約をしてきましょう。
※
手足など、冷えが有るなら解消したほうが良い。
運動と食べもの。
小さなことだと思ってほったらかしていると、
厄介なものに育ってしまい、一生つきまとう。
生活習慣を変えるのは、変える前はとても困難に思えるけれど、
ちょっと変えてみると、どんどん楽になる。だいじょぶ。
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