1年あまり前のこと。
亡父の書斎を片付けていたら、
出てきたのが写真の象の像である。
インドの神様、ガネーシャ様だ。
あなた様は日本でもけっこう有名ですよ。
おだててさえいれば啓発してくれる神様ですよね。
実体、古田新太さんですよね。
小さいけれど、ずっしり思い。
鋳造のようで、台座の中はかなり空洞になっている。
磨いてみようかな。
肉体化されても困るけど。飲食費がかなりかさみそうだし。
※
サンスクリットの韻律についてお勉強していたら、
ガネーシャの21の呼び名の詩がたまたま目に入った。
インドの神様たちはとにかく異名をいっぱい持っている。
知らない言葉が出てきたと思って調べると
なーんだガネーシャか、なーんだシヴァか、なーんだヴィシュヌか
ってことがシヴァシヴァ有る。
神様に限らず、偉大な人物にも、川や太陽や月などにも
別の呼び名がたくさん有る。
日本にも、尊いものは直接その名前を呼んではいけない、
という感覚が有ったわけで、そういうもんなんだろう。
畏れ多いと同時に、敬愛したてまつる気持ち、
親しみなどの気持ちもこめられているのではないか。
というのも、どうやら、
ガネーシャ様には「丸い腹」というあだ名も有るらしい。
布袋さんみたいにポコンと太鼓腹だ。
その名前が入っているかと思ったら、
ここには含まれていない。
異名は21どころじゃないのだ。
とは言え、まず読んでみよう。
※
待てよ、まずそもそも「ガネーシャ」つまりgaṇeśaって、
gaṇa+īśa=gaṇeśaではないか。
「あ」と「い」が続くと、繋がって発音されて「えー」になる。
「いたい」が「いてー」になるのと同様の現象が起こる。
ただし、サンスクリットではそれが規則なのである。
gaṇaとは、「群」とか「団」とかいった、集まりのことを指す。
īśaとは、「長」とか「主」とかいった、指導者のことを指す。
ガネーシャ様は、団長なのだ。
象なのに団長なのか。
ガネーシャとは群衆を導く者、といった意味なわけだ。
団長と訳しても良さそうだし、族のリーダーと言っても間違ってなさそうだ。
ほんじゃ他の名前も見てみよう。
※
गणञजयो गणपतिः हेरम्बो धरणीधरः |
gaṇañjayo gaṇapatiḥ herambo dharaṇīdharaḥ |
群団の支配者、群団の主、武勇、地球を支える者、
महागणपतिर्लक्षप्रदः क्षिप्रप्रसादनः ||
mahāgaṇapatirlakṣapradaḥ kṣipraprasādanaḥ ||
偉大なる軍団の長、収穫を授ける者、すばやいご利益、
अमोघसिद्धिरमितः मन्त्रश्चिन्तामणिर्निधिः |
amoghasiddhiramitaḥ mantraścintāmaṇirnidhiḥ |
価値ある恵み、無限、マントラ、賛歌、
सुमङ्गलो बीजम् आशापूरको वरदश्शिवः ||
sumaṅgalo bījam āśāpūlako varadaśśivaḥ ||
吉兆、源、望みをかなえる者、恩恵、創造主シヴァ、
काश्यपो नन्दनो वाचासिद्धः दुण्ढिविनायकः |
kāśyapo nandano vācāsiddhaḥ duṇḍhivināyakaḥ |
カシャパの子、歓喜、言葉を成就させる者、障害を取り除く者。
といった具合に異名が連なる。
さっきも書いたとおり、別名はこれだけではない。
「一本の牙を持つ者」とか「丸い腹の」とか有るようなので、
追々、調べて集めてみたい。
ひとにあだ名を付けるのって楽しいからね。
あ、なんなら私が新しい名前をガネーシャ様に付けて差し上げるとするか。
亡父の書斎を片付けていたら、
出てきたのが写真の象の像である。
インドの神様、ガネーシャ様だ。
あなた様は日本でもけっこう有名ですよ。
おだててさえいれば啓発してくれる神様ですよね。
実体、古田新太さんですよね。
小さいけれど、ずっしり思い。
鋳造のようで、台座の中はかなり空洞になっている。
磨いてみようかな。
肉体化されても困るけど。飲食費がかなりかさみそうだし。
※
サンスクリットの韻律についてお勉強していたら、
ガネーシャの21の呼び名の詩がたまたま目に入った。
インドの神様たちはとにかく異名をいっぱい持っている。
知らない言葉が出てきたと思って調べると
なーんだガネーシャか、なーんだシヴァか、なーんだヴィシュヌか
ってことがシヴァシヴァ有る。
神様に限らず、偉大な人物にも、川や太陽や月などにも
別の呼び名がたくさん有る。
日本にも、尊いものは直接その名前を呼んではいけない、
という感覚が有ったわけで、そういうもんなんだろう。
畏れ多いと同時に、敬愛したてまつる気持ち、
親しみなどの気持ちもこめられているのではないか。
というのも、どうやら、
ガネーシャ様には「丸い腹」というあだ名も有るらしい。
布袋さんみたいにポコンと太鼓腹だ。
その名前が入っているかと思ったら、
ここには含まれていない。
異名は21どころじゃないのだ。
とは言え、まず読んでみよう。
※
待てよ、まずそもそも「ガネーシャ」つまりgaṇeśaって、
gaṇa+īśa=gaṇeśaではないか。
「あ」と「い」が続くと、繋がって発音されて「えー」になる。
「いたい」が「いてー」になるのと同様の現象が起こる。
ただし、サンスクリットではそれが規則なのである。
gaṇaとは、「群」とか「団」とかいった、集まりのことを指す。
īśaとは、「長」とか「主」とかいった、指導者のことを指す。
ガネーシャ様は、団長なのだ。
象なのに団長なのか。
ガネーシャとは群衆を導く者、といった意味なわけだ。
団長と訳しても良さそうだし、族のリーダーと言っても間違ってなさそうだ。
ほんじゃ他の名前も見てみよう。
※
गणञजयो गणपतिः हेरम्बो धरणीधरः |
gaṇañjayo gaṇapatiḥ herambo dharaṇīdharaḥ |
群団の支配者、群団の主、武勇、地球を支える者、
महागणपतिर्लक्षप्रदः क्षिप्रप्रसादनः ||
mahāgaṇapatirlakṣapradaḥ kṣipraprasādanaḥ ||
偉大なる軍団の長、収穫を授ける者、すばやいご利益、
अमोघसिद्धिरमितः मन्त्रश्चिन्तामणिर्निधिः |
amoghasiddhiramitaḥ mantraścintāmaṇirnidhiḥ |
価値ある恵み、無限、マントラ、賛歌、
सुमङ्गलो बीजम् आशापूरको वरदश्शिवः ||
sumaṅgalo bījam āśāpūlako varadaśśivaḥ ||
吉兆、源、望みをかなえる者、恩恵、創造主シヴァ、
काश्यपो नन्दनो वाचासिद्धः दुण्ढिविनायकः |
kāśyapo nandano vācāsiddhaḥ duṇḍhivināyakaḥ |
カシャパの子、歓喜、言葉を成就させる者、障害を取り除く者。
といった具合に異名が連なる。
さっきも書いたとおり、別名はこれだけではない。
「一本の牙を持つ者」とか「丸い腹の」とか有るようなので、
追々、調べて集めてみたい。
ひとにあだ名を付けるのって楽しいからね。
あ、なんなら私が新しい名前をガネーシャ様に付けて差し上げるとするか。
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