犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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顔真卿「顔氏家廟碑」

2019年01月27日 | 書の道は
[あらすじ] 顔真卿展を東京国立博物館で開催している。
好きになれないせいでまるで臨書してこなかった顔真卿だ。

ひとっつも臨書しないで展覧会に行っては、
猫に小判、豚に真珠、須山に顔真卿、価値が分からないだろう。
というわけで、「郭虚己墓誌銘」「多宝塔碑」「麻姑仙壇記」」「顔勤礼碑」と
つまみ食いしてきた。

書いてみて分かったのは、
筆の置き方や運び方や押さえ方などなどが違うけれど、
文字の形の造り方は、初唐の大家たちの築いた形にならっている、
んじゃないかなー、ということだ。
繰り返し申し開きしますが、ほんの初心者なので、間違っているかもしれない。
言い訳しているんではなくて、私よりも初心者という人がこれを読んで
なるほど、なんて感心しちゃったら困る。
私は後で思い返して恥じ入るために現時点で感じたことを書いているのです。

楷書で5つ目。
ちょびっとずつ臨書してきたが、既に飽きている。
ここに至っては、もうほんとにつまみ食い。数ページ書いたらやめちゃった。

ただ、ひと月あまり書いてみて、もう一点得た事は、
顔真卿の書に見慣れた、ということ。
今までは、見ると何か異なものを感じていた。
「へんなの」と思っていたのだ。
それが、それなりに立派な字だ、と思えるようになってきた。

顔真卿を、現代の書家が臨書した作品も、
風格が有る、なんて思えるようになった。
以前は「へんなの」と思っていたのだ。

具体的な筆遣いといった技術にちょっとでも触れたからだろうか。
とは言え、じゃあ好きになったかと言うと、それはまだちょっとあやしい。



これからは、苦手の行書に取り掛かる。
また、解説書を更に読む。
書道雑誌の顔真卿特集号も、とても参考になる。

あんまりもたもたやっていると、展覧会が終わってしまう。
豚でも真珠は見たい。


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