同居母85歳パーキンソン病要介護2認知症状少々が、
この頃ひとりでベッドに横たわることができないことがでてきた。
日常動作は無意識の運動の寄せ集めだ。
ベッドに腰掛けた状態から横たわる時、
右手を外について、上体を左に開きながら左手を体の左側について、
それと同時に左脚から先にベッドに上げて、右脚はそれについていって、
上体を起こすように支えていた腹筋を緩めていって、
同時に股関節も伸ばしていって、
枕に頭が付いたら頭を支えていた首や背中の筋肉を緩めて、
膝も伸ばしたら
仰向けに寝られた、
なんていちいち考えながら動くことは、まず無い。
こういう連携動作は、無意識の運動としてできあがっている。
それが、やりにくくなるのがパーキンソン病である。
また、筋力が低下しているのも、もちろん関係している。
それで、ひとりでベッドに横たわる動作ができなくなってきている。
※
介護士さんが来ているタイミングなら、手伝ってもらうこともある。
薬が効いている時間だと、たいてい、ひとりで寝られる。
どんなタイミングだったか忘れてしまったが、私が介助したことがあった。
右側はベッドだから、倒れても安全だし痛いことも無いから、
安心して右側に倒れてください。
と言いながら、せーの、で両脚を持ち上げる。
こうすると、お尻を支店にしてコロリと横になることができる。
何度かやっている事だし、介護士さんにもやってもらっている事なのだが、
私がやると、苦情を言う。
「立場の違いということを痛感した。」と言う。
怖い、というのだ。
ベッドが有るから大丈夫だから、と言ったところで、怖いもんは怖い。
断固怖い。怖いっつったら怖いんだもん。
※
人にゆだねる、ということは大切だと思う。
それは、人を信頼するということでもあるし、
自分ではできない事はできないと認めることでもある。
自分ではできない事も、人の手を借りるとできるようになる。
「できる」という結果は素晴らしい。
自分の思いにとらわれていると、その「できる」という結果を得そびれてしまう。
人にゆだねるということと、甘えるということは、似ているようで実は対極にある。
※
では自分はどうだろう。
と、例によって自省してみる。
私はこういう性格だとか、私はこんな特徴があるとか、私はこれが苦手だとか、
自分の思いにとらわれていると、「できる」はずの事もできなくなっているのだろう。
※
よし。
では、やってみよう。
何をやってみようか?
つづく
この頃ひとりでベッドに横たわることができないことがでてきた。
日常動作は無意識の運動の寄せ集めだ。
ベッドに腰掛けた状態から横たわる時、
右手を外について、上体を左に開きながら左手を体の左側について、
それと同時に左脚から先にベッドに上げて、右脚はそれについていって、
上体を起こすように支えていた腹筋を緩めていって、
同時に股関節も伸ばしていって、
枕に頭が付いたら頭を支えていた首や背中の筋肉を緩めて、
膝も伸ばしたら
仰向けに寝られた、
なんていちいち考えながら動くことは、まず無い。
こういう連携動作は、無意識の運動としてできあがっている。
それが、やりにくくなるのがパーキンソン病である。
また、筋力が低下しているのも、もちろん関係している。
それで、ひとりでベッドに横たわる動作ができなくなってきている。
※
介護士さんが来ているタイミングなら、手伝ってもらうこともある。
薬が効いている時間だと、たいてい、ひとりで寝られる。
どんなタイミングだったか忘れてしまったが、私が介助したことがあった。
右側はベッドだから、倒れても安全だし痛いことも無いから、
安心して右側に倒れてください。
と言いながら、せーの、で両脚を持ち上げる。
こうすると、お尻を支店にしてコロリと横になることができる。
何度かやっている事だし、介護士さんにもやってもらっている事なのだが、
私がやると、苦情を言う。
「立場の違いということを痛感した。」と言う。
怖い、というのだ。
ベッドが有るから大丈夫だから、と言ったところで、怖いもんは怖い。
断固怖い。怖いっつったら怖いんだもん。
※
人にゆだねる、ということは大切だと思う。
それは、人を信頼するということでもあるし、
自分ではできない事はできないと認めることでもある。
自分ではできない事も、人の手を借りるとできるようになる。
「できる」という結果は素晴らしい。
自分の思いにとらわれていると、その「できる」という結果を得そびれてしまう。
人にゆだねるということと、甘えるということは、似ているようで実は対極にある。
※
では自分はどうだろう。
と、例によって自省してみる。
私はこういう性格だとか、私はこんな特徴があるとか、私はこれが苦手だとか、
自分の思いにとらわれていると、「できる」はずの事もできなくなっているのだろう。
※
よし。
では、やってみよう。
何をやってみようか?
つづく
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