[あらすじ] 8月4日の日没前、
夕焼けと反対側の空に、光の筋が現れた。
反薄明光線またの名を裏後光という、
夏によく見られる現象だという。
たしかに、東京の冬の乾燥した空では全く起こり得ないだろうし、
春の空の水分ともまた違うようだ。
さて、翌日の8月5日。
また同じくらいの時間に犬の散歩に出る。
すると、またちょいと珍しい空になっていた。
※
たそがれ時である。
「たそがれ」とは、「たそかれ」つまり「誰そ彼」
向こうから来るけど、あれは一体誰じゃいな、ということ。
人が来るのは見えるけれど、顔まではすぐに判別できないような
そういう時間帯だ。
※
「トワイライト・ゾーン」という恐怖映画が有ったっけなあ。
twilight とは、二つの光の間とでもいう意味か。
明るいのと暗いのの、中間のところということだろう。
※
漢語では黄昏と書く。
黄は明るい光。
昏は暗いということ。
昏睡状態と言えば、意識の無い状態だ。
以前、水道のメーター検針の仕事をしていた。
転入してきた人には、水道の使用開始届を出してもらう。
そんな案内をするのも仕事の一つだった。
ちょうど引っ越しの最中に行き会ったことが有る。
お名前を聞いたら、「こぐれです。小さいに、上が氏で下が日。」
へー、これで「くれ」って読むんですね。
という、
20年あまり前の記憶が今よみがえってきたぞ。
※
明るいようで昏い。
かと言って真っ暗ではない。
こういう、どっちつかずのものが好きだ。
何かを二つに分けたなら、
きっとどちらにも分類しにくいものが出てくるのだ。
いえ別に自分の性自認の話をしているわけじゃないんですけどね。
※
全天が朱に染まっている。
西の空が夕焼けているのは当然のこと。
そして、東の空も紅い。
東天紅と言ったら日の出を思うが、夕焼けも有るもんだ。
入日からの光芒は無い。
そのかわり、全天が赤い。
南を見ても、空は朱く染まっている。
北の空も、同じように明るく鮮やかである。
とにかく、ぐるりと見まわして、どっちを向いても同じように夕焼け空なのだ。
方角の感覚を失う。
※
これも、夏ならではの現象だそうだ。
とんでもなく珍しいことというわけではないが、
夏にしか見られない。
暑さをひとときでも忘れられる。
この現象に名前が有るのなら、知りたい。
夕焼けと反対側の空に、光の筋が現れた。
反薄明光線またの名を裏後光という、
夏によく見られる現象だという。
たしかに、東京の冬の乾燥した空では全く起こり得ないだろうし、
春の空の水分ともまた違うようだ。
さて、翌日の8月5日。
また同じくらいの時間に犬の散歩に出る。
すると、またちょいと珍しい空になっていた。
※
たそがれ時である。
「たそがれ」とは、「たそかれ」つまり「誰そ彼」
向こうから来るけど、あれは一体誰じゃいな、ということ。
人が来るのは見えるけれど、顔まではすぐに判別できないような
そういう時間帯だ。
※
「トワイライト・ゾーン」という恐怖映画が有ったっけなあ。
twilight とは、二つの光の間とでもいう意味か。
明るいのと暗いのの、中間のところということだろう。
※
漢語では黄昏と書く。
黄は明るい光。
昏は暗いということ。
昏睡状態と言えば、意識の無い状態だ。
以前、水道のメーター検針の仕事をしていた。
転入してきた人には、水道の使用開始届を出してもらう。
そんな案内をするのも仕事の一つだった。
ちょうど引っ越しの最中に行き会ったことが有る。
お名前を聞いたら、「こぐれです。小さいに、上が氏で下が日。」
へー、これで「くれ」って読むんですね。
という、
20年あまり前の記憶が今よみがえってきたぞ。
※
明るいようで昏い。
かと言って真っ暗ではない。
こういう、どっちつかずのものが好きだ。
何かを二つに分けたなら、
きっとどちらにも分類しにくいものが出てくるのだ。
いえ別に自分の性自認の話をしているわけじゃないんですけどね。
※
全天が朱に染まっている。
西の空が夕焼けているのは当然のこと。
そして、東の空も紅い。
東天紅と言ったら日の出を思うが、夕焼けも有るもんだ。
入日からの光芒は無い。
そのかわり、全天が赤い。
南を見ても、空は朱く染まっている。
北の空も、同じように明るく鮮やかである。
とにかく、ぐるりと見まわして、どっちを向いても同じように夕焼け空なのだ。
方角の感覚を失う。
※
これも、夏ならではの現象だそうだ。
とんでもなく珍しいことというわけではないが、
夏にしか見られない。
暑さをひとときでも忘れられる。
この現象に名前が有るのなら、知りたい。
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