犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

得手不得手

2018年09月10日 | 椰子の実の中
中高一貫教育の私立の女子校で育った。
共学の小学校と幼稚園も付属していて、5歳で引っ越して来てから
まんまと13年間、ひとつの学校に通った。うーむ、箱入り。

私立の学校は、良くも悪くも、教師が入れ替わらない。
そして子どもにとって、先生との出会いは、
その教科の出来不出来に、いや、好き嫌いに直結する。

中学で入試を受けて入って来る子たちは優秀だ。
同級生に、算数満点トップで入学した子がいる。
そんなこと、在学中は言うわけがない。ごく最近聞いたことだ。

ところが、中学に入って、数学の成績はガタ落ちしたそうだ。
教師との出会いが残念様だったようだ。
私も同じ教師に教わり、数学を投げ出してしまったクチなので、分かる。

理科系の勉強が好きだったが、数学がダメなので、
進学をやめてしまったという面が有る。



音楽はもちろん書も手を出したし美術は好きだし文芸も好む。
しかしそれらをやっていると、全ての基盤は身体に有ることが分かる。
では身体のことをよく知ろう、とすると、理科系の知識が必要になってくる。

高校時代、生物は勉強したが、化学の先生も授業が全く面白くなかったし、
数学が絡んでくる物理はこれまた敬遠してしまった。

でも、身体がどういう仕組みで働いているのか、
皮膚の構造を見て、感覚ということを考える上では電気は避けられない、
今の日本社会で生きていくなら電磁波から放射線まで知らねばならない、
宇宙はどうなっているのか、
などと考えると、どうしたって理科系の勉強が必要になってくる。

陶芸ひとつやるにしても、鉱物のことやら、地層のことやら、
化学反応のことやら、理科系の知識が支えることが山と有る。



知りたい気持ちは強いけれど、何十年と敬遠してきてしまったので
非常に不慣れだ。特に数式に。

何度も独習しようとして挫折してきたが、どうやらやっと
軌道に乗ってきた気がする。
「高校化学を復習する本」とか「忘れてしまった高校物理」とか
「新しい高校地学」とか、
高校理科を復習あるいは忘れ尽しているから一から学び直す、という趣旨の
大人向けの本が、今は何種類も出てきている。

そういった本を、あれこれ試してみている。
ここにも、うまい先生とつまらん先生と面白くなくする先生がいるのだ。

たとえば、今読んでいる高校物理の本では、
「もうおわかりでしょうが」とか「お気付きの方も多いでしょう」とかいった
言い方がしばしば登場する。
多少の知識を持って、復習のために、思い出しながら読んでいる人にとっては
気持ちを良くさせる言い回しかもしれない。
しかし、ちょっとも気付かない私は、この表現が出てくる度にゲンナリする。

子どもだったらこんな授業はイヤになる。
どうせ私はバカですよ、とイジケて勉強する気も失せるかもしれない。
できる子を伸ばす言葉と、まだ理解できていない子を遅れさせないための言葉とは
違う。



幸い、成績をつけられるわけでもなし、やり遂げないと卒業できないわけでもなし、
目の前に先生本人がいるわけでもなし。
つまらん本に出会ってしまったら、ちぇっ一冊損したと思って
別の本でやり直せばいいだけだ。
気楽だー

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