[あらすじ] 10月初めに保護団体から引き取った犬ウーゴ4歳11ヶ月。
この生活にもだいぶ慣れてきて、私の寝ている布団の脇に敷いたマットで寝ることも増えてきた。
先住犬の使っていた直径90㎝の円形のマットを部屋に置いたら、
すぐに気に入ってそこに寝た。
しかし、一度そこでおねしょをした。
洗って、干した。
その間、もう一つの犬用マットを使うようになった。
円形マットが乾くのには何日か掛かる。
一旦濡れてしまうとなかなか厄介だ。
そこで、犬用の薄いトイレシートをかぶせて、その上からシーツで覆った。
これが気に入らなかったのだろうか。
元の位置に戻したが、もうそこには寝なくなってしまった。
神経の細かい犬である。
※
初めてのものに対して、何でも警戒する。
犬でも、人でも、場所でも、物でも。
これは、ハードルの低い順である。
犬同士はけっこうすぐに馴染むタイプだ。
しつこくされると割とすぐに「ウウウ」と低く呻って、不快を伝える。
ちゃんと文句を言うので、相手も引きさがるから、トラブルになりにくい。
以前飼っていた犬は、近付かれるのが嫌いなのに黙って我慢した。
だから、相手の犬にもその飼い主さんにも、近付いて欲しくないことが伝わらなかった。
飼い主の私が「黙っているけれどあまり近付くと怒ります。」と説明しても
相手の飼い主さんが「大丈夫よ」と犬を近付けてしまうことも有った。
そうすると限界線を越え、私の犬は相手に突如、猛然と攻撃することになった。
犬は犬の言葉で「それ以上近付くな」という気持ちを伝える。
言われたら従ったほうがいい。
※
初めての人には近付きたがらない。
犬好きの人なら、犬の様子を見ればその気持ちが分かる。
身体全体が緊張し、少し顔をそむけ、直視しようとせず、
耳は伏せがち、尻尾は下がり気味になる。
そういう時には、まず自己紹介からする。
手の甲を近付けて、犬に嗅がせる。
充分に嗅いで、納得した様子なら、視界の下から耳の下の辺りを撫でてやる。
これが初対面の犬に対する礼儀である。
頭を撫でようとして上から手を伸ばすと、
犬は恐れる。
恐れのあまりに口で対応してしまうことも有る。
つまり、咬んだの咬まれたのという事になってしまう。
しかしこれは、人間の側が犬に対して礼儀を欠いた結果なのだ。
我が犬ウーゴの場合、ちょっと違う。
初めての人に対して、全く近付きたがらない。
手の甲を差し出しても、嗅ごうとしない。
身体を横に向けて、目を合わせようとしない。
だから、犬の気持ちを知る者としては、遠慮して触らないことにする。
それがフツウの犬に良い対応なんである。
しかし、これではウーゴとの関係は一向に縮まらない。
どんどん手を伸ばして頭を撫でるのが、実は正解なんである。
手を伸ばして頭を撫でると、ウーゴは緊張する。
そこで人間はひるんではいけない。
撫で続ければよろしい。
ウーゴはちょっと身を引く。
手が届かないからと、一歩近づくと、ウーゴはまた離れていく。
身体は近付けずに、精一杯腕を伸ばしきって頭を撫でてやるのが良い。
辛抱して撫で続けていると、数分もすると変わってくる。
変わったら最後、今度は撫でる手をやめると、
「もっと撫で続けてくれ」とお手をする。
そういう犬なんである。
※
初めての場所も好きじゃない。
知らない道には行きたくない。
知っている道でも、イヤなことが一度有ると
もうそっちへは行きたがらない。
イヤなこととは、子供が突然走り出すとか、子供が突然大声をあげたとか、
親子連れが大勢いたとか、そういったことだ。
ちなみに私は、通ったことの無い道は全て通ってみたい。
白地図は全部の道に赤鉛筆を引きたい。
ウーゴとの散歩は決まったコースを行くばかりになるので、
正直、退屈である。
※
物も怖い。
部屋の中に何か置いてあるのがイヤだ。
踏み台にするためにちょいと椅子を運ぶと
オドオドと歩き回る。
ほぼ一日中、自分の寝床にいる。
私のいる食卓周りには物があれこれ置いてある。
怖くて近寄れない。
犬用のマットをすぐに気に入ってくれたのは幸いだ。
先住犬のにおいが付いていたのが却って良かったのかもしれない。
※
朝、目が覚めると自分の寝床から起き出して、
私の寝ている布団の脇に敷いたマットに移動してくる。
そこでおすわりして、私を見下ろして起きるのをずーっと待っていることも有る。
この頃は、そこに来て寝直して待っていることが多い。
私が目覚めるとすぐに気付く。
この頃は、すぐに立ち上がらず、マットの上で腹を見せて甘えることが多い。
ひとしきり、腹を撫でたり、私の手と犬の口で甘噛みし合ったりしていちゃつく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/10/f160dd2509a003bb1b24b2aba602a4ea.jpg)
※
4月頃から、日の出前に起きていた。
毎日3時半起きだった。
早いよ。
私も早起きなほうだ。
3時半起きの時季も有る。
ただ、私は太陽の動きに遅れてピークが来る。
明るさよりも気温が影響しているのだろうか。
日の出が最も早くなるのは夏至の前の10日間くらいだ。
しかし、私の目覚めが早くなるのは、7月以降なのだ。
ウーゴは逆らしい。
日の出のピークのずっと前に早起きになる。
夏至を過ぎた今、犬の起床時刻がだいぶ遅くなり、4時過ぎのことが多い。
お互い、起きるのが4時半くらいになって、釣り合っている。
今までの2ヶ月あまり、寝不足で起こされて参ったが、
これからの時季、私のほうが早くなったりするかも?
この生活にもだいぶ慣れてきて、私の寝ている布団の脇に敷いたマットで寝ることも増えてきた。
先住犬の使っていた直径90㎝の円形のマットを部屋に置いたら、
すぐに気に入ってそこに寝た。
しかし、一度そこでおねしょをした。
洗って、干した。
その間、もう一つの犬用マットを使うようになった。
円形マットが乾くのには何日か掛かる。
一旦濡れてしまうとなかなか厄介だ。
そこで、犬用の薄いトイレシートをかぶせて、その上からシーツで覆った。
これが気に入らなかったのだろうか。
元の位置に戻したが、もうそこには寝なくなってしまった。
神経の細かい犬である。
※
初めてのものに対して、何でも警戒する。
犬でも、人でも、場所でも、物でも。
これは、ハードルの低い順である。
犬同士はけっこうすぐに馴染むタイプだ。
しつこくされると割とすぐに「ウウウ」と低く呻って、不快を伝える。
ちゃんと文句を言うので、相手も引きさがるから、トラブルになりにくい。
以前飼っていた犬は、近付かれるのが嫌いなのに黙って我慢した。
だから、相手の犬にもその飼い主さんにも、近付いて欲しくないことが伝わらなかった。
飼い主の私が「黙っているけれどあまり近付くと怒ります。」と説明しても
相手の飼い主さんが「大丈夫よ」と犬を近付けてしまうことも有った。
そうすると限界線を越え、私の犬は相手に突如、猛然と攻撃することになった。
犬は犬の言葉で「それ以上近付くな」という気持ちを伝える。
言われたら従ったほうがいい。
※
初めての人には近付きたがらない。
犬好きの人なら、犬の様子を見ればその気持ちが分かる。
身体全体が緊張し、少し顔をそむけ、直視しようとせず、
耳は伏せがち、尻尾は下がり気味になる。
そういう時には、まず自己紹介からする。
手の甲を近付けて、犬に嗅がせる。
充分に嗅いで、納得した様子なら、視界の下から耳の下の辺りを撫でてやる。
これが初対面の犬に対する礼儀である。
頭を撫でようとして上から手を伸ばすと、
犬は恐れる。
恐れのあまりに口で対応してしまうことも有る。
つまり、咬んだの咬まれたのという事になってしまう。
しかしこれは、人間の側が犬に対して礼儀を欠いた結果なのだ。
我が犬ウーゴの場合、ちょっと違う。
初めての人に対して、全く近付きたがらない。
手の甲を差し出しても、嗅ごうとしない。
身体を横に向けて、目を合わせようとしない。
だから、犬の気持ちを知る者としては、遠慮して触らないことにする。
それがフツウの犬に良い対応なんである。
しかし、これではウーゴとの関係は一向に縮まらない。
どんどん手を伸ばして頭を撫でるのが、実は正解なんである。
手を伸ばして頭を撫でると、ウーゴは緊張する。
そこで人間はひるんではいけない。
撫で続ければよろしい。
ウーゴはちょっと身を引く。
手が届かないからと、一歩近づくと、ウーゴはまた離れていく。
身体は近付けずに、精一杯腕を伸ばしきって頭を撫でてやるのが良い。
辛抱して撫で続けていると、数分もすると変わってくる。
変わったら最後、今度は撫でる手をやめると、
「もっと撫で続けてくれ」とお手をする。
そういう犬なんである。
※
初めての場所も好きじゃない。
知らない道には行きたくない。
知っている道でも、イヤなことが一度有ると
もうそっちへは行きたがらない。
イヤなこととは、子供が突然走り出すとか、子供が突然大声をあげたとか、
親子連れが大勢いたとか、そういったことだ。
ちなみに私は、通ったことの無い道は全て通ってみたい。
白地図は全部の道に赤鉛筆を引きたい。
ウーゴとの散歩は決まったコースを行くばかりになるので、
正直、退屈である。
※
物も怖い。
部屋の中に何か置いてあるのがイヤだ。
踏み台にするためにちょいと椅子を運ぶと
オドオドと歩き回る。
ほぼ一日中、自分の寝床にいる。
私のいる食卓周りには物があれこれ置いてある。
怖くて近寄れない。
犬用のマットをすぐに気に入ってくれたのは幸いだ。
先住犬のにおいが付いていたのが却って良かったのかもしれない。
※
朝、目が覚めると自分の寝床から起き出して、
私の寝ている布団の脇に敷いたマットに移動してくる。
そこでおすわりして、私を見下ろして起きるのをずーっと待っていることも有る。
この頃は、そこに来て寝直して待っていることが多い。
私が目覚めるとすぐに気付く。
この頃は、すぐに立ち上がらず、マットの上で腹を見せて甘えることが多い。
ひとしきり、腹を撫でたり、私の手と犬の口で甘噛みし合ったりしていちゃつく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/10/f160dd2509a003bb1b24b2aba602a4ea.jpg)
※
4月頃から、日の出前に起きていた。
毎日3時半起きだった。
早いよ。
私も早起きなほうだ。
3時半起きの時季も有る。
ただ、私は太陽の動きに遅れてピークが来る。
明るさよりも気温が影響しているのだろうか。
日の出が最も早くなるのは夏至の前の10日間くらいだ。
しかし、私の目覚めが早くなるのは、7月以降なのだ。
ウーゴは逆らしい。
日の出のピークのずっと前に早起きになる。
夏至を過ぎた今、犬の起床時刻がだいぶ遅くなり、4時過ぎのことが多い。
お互い、起きるのが4時半くらいになって、釣り合っている。
今までの2ヶ月あまり、寝不足で起こされて参ったが、
これからの時季、私のほうが早くなったりするかも?
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