犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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デバイス療法

2019年11月23日 | 介護ウチのバヤイ
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。

デバイス療法というものが有る。
脳に電極を入れる方法と、
胃瘻を造って小腸に薬剤を注入する方法が有る。

テレビやラジオなどで紹介されることが有るからか、
たまに教えてくれる人がいる。
保険も利くし、と。

母にどうしてこういった療法をしないのかと言えば、
適応ではないから、だ。



パーキンソン病のために薬を飲んでいると、
いろいろな副作用が出てくる。
薬の効果が切れる「オフ」という問題が有る。
また、ジスキネジアといって、手などが勝手に動いてしまうという問題が有る。

こういった副作用が顕著であることや、
パーキンソン病の診断から数年を経ていることや、
認知機能に問題が無いことや、
70歳以下であることなどが
デバイス療法の適応の条件となる。



脳に電極を入れる治療法を、
DBS(deep brain stimulation)という。

オンの状態の時に生活が自立していることや、
認知や精神機能に問題が無いことが必要だ。
薬でおさまらないふるえが有る場合などに選択される。

DBSによって、一時的に認知機能が下がったようになる
という影響も有る。

若いうちにパーキンソン病になった場合には有効と言えるようだ。

胃瘻を造設して、小腸に直接Lドパ剤を注入するのを
経腸療法という。

胃瘻にするというところで
パーキンソン病以外の生活面での影響が大きい。

どちらも、大きな手術である。



母の場合、パーキンソン病の診断がついた時すでに70歳を過ぎていた。
今もジスキネジアは出ていないし、高齢である。
認知機能に問題が無いわけではない。
「オフが来たからベッドに」自分で行くことができる程度の"オフ"である。
薬はよく効いている。

デバイス療法の適応ではないのだ。
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