快速〔しもきた〕 3526D列車 [キハ48形車両] (青森)
※野辺地-大湊間は3725D列車
列車が入ってくるのを待っていると、嬉しい事に国鉄の気動車が二両編成で入って来た。もちろん冷房なぞない。扇風機が付いている。ボックスシートに座り、窓を開けて出発を待つ。風情も何もないキハ100系だとばかり思っていたので、うれしい誤算である。
快速〔しもきた〕のサボ (青森)
東北本線・大湊線 快速〔しもきた〕 青森(9:25)→大湊(10:56)
青森を出発し、東北本線上り線を快走する。上野に向けて帰途についたかのようである。この気動車で上野まで乗り通せるのなら、それは面白いだろうが。車窓に青森湾が見えてきた。ようやく青い海が見えた。浅虫温泉に停車する。けっこう降りる人がいる。あまり混んでいなかった車内が、さらに空いてきた。下北半島まで行く人は少ないのか。
東北本線 野辺地駅 (青森県上北郡野辺地町上小中野)
野辺地で列車の進行方向が変わる。ボックスシートを移動して、常に海側の席に座る。これから東北本線から離れ、大湊線に入る。東日本旅客鉄道で最北の路線である。沿線には思ったより住宅地がある(失礼)。しかし荒涼とした浜や、林間を走ったりと、最北の路線に相応しい車窓が見られる。風が強いのか発電用の風車が何基も見える。大湊線内の停車駅は少なく、列車は快走する。かつて大畑線の分岐していた下北に停車。後で判ったが、ここが本州最北の駅となる。プラットフォームには多くの人がいるが、乗ってこない。上り列車を待っているのだろう。ところで、以前に「下北…」という番組名をラテ欄に見たとき、渋いところでドラマを撮るんだなと思ったが、下北(沢)の事だと判り、愕然とした。下北といえば下北半島である。青森県には上北もあるが、まさか京王線上北沢も略しているんじゃあるまいか。下北を出発すると、むつ市の市街地を走り、終点の大湊に到着した。 (つづく)
下北半島の終着駅に到着 (大湊)
恐山への登山口 (大湊)
大湊線 大湊駅 (青森県むつ市大湊新町)
いずれも平成20年7月21日撮影